ヤモリはペットにできる?おすすめの設備・フタとエサ・床材・温度とは!

ご家庭にヤモリが出た!ということはありませんか?

ヤモリは元々日本に生息する爬虫類の一種で、なかなか愛嬌のある可愛らしい動物です。

「あのヤモリ、捕まえて飼育したいな…」と思った方!ぜひこちらの記事を読んでヤモリを飼育してください。寿命も結構長く、愛着の湧くペットになること請け合いです!

今回はヤモリの生態、習性、用意すべき飼育設備などについて解説します。

ヤモリ(ニホンヤモリ)とは

まずはヤモリ(ニホンヤモリ)の細かいことを知っておきましょう!

ヤモリの特徴・生態

ヤモリ(ニホンヤモリ)は、中国や朝鮮半島、日本に自生する爬虫類の一種です。

イモリと名前が似ているため混乱してしまう人もいますが、今回お話しするヤモリは爬虫類(ヘビやトカゲの仲間)で、イモリは両生類(カエルの仲間)なので、形は似ていますが飼育方法は異なります。

指に細かい毛が生えており、それを使って垂直の壁に張り付いたり、登ったりすることができます。毛で壁に張り付くなんてびっくりしますが、詳しい理由は解明されていません。

小さい昆虫類をエサとして生きています。また、夜行性なので日中よりも夜に活発に行動する姿を観察することができます。

トカゲと同じく、しっぽを強く押さえたり引っ張ったりすると、取れてしまいます。初めてしっぽが取れたときはしっぽはまた生えてきますが、再生したしっぽはとれない仕組みになっているので、一生に一度しかしっぽは取れません。また、再生したしっぽは体色とやや異なった色となるため目立ってしまいます。しっぽはできるだけ切らないように気をつけましょう。

成長の過程で脱皮を行います。脱皮がはじまったら飼育容器を暗くしてそっとしてあげてください。

適度な湿度を好むので、ときどき飼育容器内を湿らせてあげましょう。

爬虫類の仲間なので、卵で繁殖します。寿命は基本的に10年とされていますが飼育環境によって異なります。

変温動物なので室温が変化しても体温の調節ができません。室温はできるだけ一定に保ってあげましょう。

ヤモリはペットにできる!

まるっこい指先、くりっとした目が愛らしいヤモリですが、ペットとして家庭で飼育することができます。

「可愛いから飼育してみたい!」と思った方は、下の項で飼育設備などについて解説しますのでご一読ください。

ヤモリ飼育におすすめの設備

飼育ケージ

ヤモリを飼育する入れ物を用意する際に注意すべき点は主に2つあります。

  • 保温できる容器であること
  • 壁に登るので脱走防止できるようなフタがついていること

上でご説明した通り、ヤモリは変温動物です。気温が下がるとそのまま体温も下がってしまい、下がりすぎると命の危険があります。ですから、保温できる容器を用意してください。

また、壁に張り付き、上へ登っていくという習性もありますので、そこそこ高さのある容器でフタがあるものが向いています。狭い隙間に入り込むこともできるので脱走できないような容器にしましょう。

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とは言え、密封性が高いとカビなどが発生しやすくもなります。カビが発生するとヤモリの健康状態に支障が出ますので、カビの発生に注意してください。

床材

排泄物やエサの食べ残しで汚れたら、すぐに取り換えられるように

  • ペットシーツ
  • 新聞紙
  • キッチンペーパー

のような使い捨てられるシート状のものだと清潔さを保てますのでおすすめです。

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隠れ家・流木

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ヤモリには、壁の隙間や枯れ木の下に潜む習性があります。隠れていると落ち着くのでしょうね。

ですから、飼育する場合もヤモリが隠れられるシェルターや流木のようなものを用意してあげましょう。見た目で選んでもらって問題ありません。

ヒーター

寒い時期には加温が必要なため、ヒーターは必ず用意しましょう。

ヤモリは暗いところを好むので、明かりで加温するものではなく、光が出ないパネルヒーターが適しています。

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パネルヒーターは飼育容器の下に敷くようにして使うと、暖気が飼育容器全体に行き渡るのでおすすめです。飼育容器内に設置すると、ヤモリがやけどをする危険がありますので容器外に設置しましょう。

暑くなりすぎないように注意して加温してください。

水飲み容器

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ヤモリが生きていくために水は必須なので、水飲み容器を用意してください。

水をいれっぱなしにしておくと特に暑い時期は傷みますので、毎日取り換えましょう。

水の容器に入れる水は、カルキを抜いても抜かなくても構いません。

ヤモリのエサについて

ヤモリを飼育する上でエサの用意は必須です。どんなエサを好むでしょうか。

ヤモリは昆虫食!

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ヤモリは昆虫をエサとして生きています。

小さめのコオロギやミルワームをペットショップで購入して与えるのが一番良い方法です。飼育しているヤモリのサイズに合わせた大きさのエサを選んであげましょう。

ダスティングも忘れずに!

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爬虫類はエサにカルシウム剤を添加する必要があります。昆虫だけ食べていると、カルシウムが不足してしまうためです。

カルシウムが不足すると骨が充実しないため、肢や背骨が曲がったり、骨折しやすくなる「くる病」という病気になってしまうこともあります。

そうならないようにエサになる昆虫にカルシウム剤をまぶす作業を「ダスティング」といいます。忘れずに必ず行ってください。

やり方は簡単で、ビニール袋にエサの昆虫とカルシウム粉末を入れて振ったり、プリンカップのようなものに昆虫とカルシウム粉末をいれてプラスチックスプーンのようなもので混ぜても良いです。

ヤモリの冬眠について

野生の爬虫類は、気温が下がってくると冬眠します。

ですから「うちのヤモリも冬眠させたほうがいいのかな?」と考える方もいるかもしれませんが、できるだけ冬眠させないようにしましょう。

理由は、冬眠からうまく目覚めることができずに死んでしまう個体もいるからです。原因としては栄養の貯蔵不足などが考えられます。

冬眠を防ぐためには飼育容器内の気温を一定に保てばよいですから、寒い時期はパネルヒーターを稼働させておきましょう。

まとめ:ヤモリはペットにできる?おすすめの設備・フタとエサ・床材・温度とは!

可愛らしいヤモリの生態、習性、用意すべき飼育設備などについて解説しました。

手軽に飼育し始められるヤモリですが寿命は10年とそこそこの長さです。飼育し始めるからには責任をもって、最後まで可愛がってあげてくださいね。