ヘビが水入れに入る!水浴びする理由とメリット・デメリットを解説します!

ヘビを飼育する際には「水入れ」が必要です。
これはもちろん水分補給をさせるためでもありますが、水入れに体を浸けて水浴びを楽しむヘビも結構多く存在します

ヘビが水入れに入るのは、決して珍しいことではありません。
単に水が好きだったり、乾燥状態から皮膚を守るといった理由があります。

しかし、ケージの中に放置して古くなった水を浴びさせると、かえってヘビの体調を崩してしまいかねないため注意が必要です。

今回はヘビが水浴びをするメリットとデメリット、おすすめの水入れなどについて解説していきます。

ヘビが水入れに入る理由

ヘビが水入れに入るのは、水浴び目的であることが主な理由です。
単に水が好きだというヘビも多いですが、脱皮前で水分や湿度を欲していたり、暑さを回避するために水浴びをする場合もあります。

体に付着したダニを落とすために水浴びをすることもあるので、頻繁に水に浸かるようであればウロコのすき間などをよくチェックして、ダニを見付けたらすぐに駆除してやりましょう。

ヘビが水浴びをするメリット・デメリット

ヘビが水浴びをすること自体は決して珍しくはありません。
むしろ水浴びをすることで健康を保てるといったメリットもあります。

しかし、頻繁に水浴びをするヘビの場合は水や容器が汚れやすく、こまめに洗わなければならないといったデメリットもあるため注意が必要です。

ここからはヘビが水浴びをするメリットとデメリット、対策方法を詳しく解説していきます。

水浴びのメリット:脱皮の成功率が上がる

ヘビの脱皮不全を防ぐにはケージ内の湿度を高めにして、乾燥を防いでやる必要があります。
具体的には脱皮前の兆候が確認できてから60~70%程度の湿度を保つと、スムーズに脱皮ができるようです。

しかし、冬場の日本はかなり乾燥するため、加湿器を稼働させていても湿度を高く保つことが難しいという地域も多いですよね。

このようなとき、水浴びを好むヘビであれば常に肌のうるおいを保つことができます
ケージ内の湿度が低ければ自ら水入れに浸かってくれるため、綺麗に脱皮できる確率がかなり高くなるのです。

ヘビにとって脱皮は失敗すると命にもかかわる重要なイベントのため、水浴びによって脱皮不全が防げるのは大きなメリットですよね

へビの脱皮についてもっと詳しく知りたい方は、是非こちらの記事もご覧になってみてくださいね。

水浴びのデメリット:水を清潔に保つ必要がある

デメリットというほどでもないのですが、水浴びを頻繁に行なうヘビの水容器などは、こまめに洗って清潔に保つ必要があります

やはり水浴びをほとんどしないヘビと頻繁にするヘビを比較すると、水入れの汚れやすさに差が出てきてしまうのです。
ぬめりや汚れの付いた水入れだと中に入れた水が腐りやすくなってしまいますし、その水を飲んだり浴びたりするヘビにも悪い影響が出てきてしまいます。

水浴びを好むヘビの場合は、少なくとも2~3日に1度は水容器を水道水で洗浄し、新しい水を入れてやりましょう
夏場は雑菌が繁殖しやすいので、毎日洗うのをおすすめします。

また、水が冷たいと体調不良や拒食を起こしてしまう可能性があります。
水容器に入れる水は常温のものを使用しましょう。25~30℃程度の水道水で問題ありません。

ヘビの水入れに最適な容器とは

ヘビの水入れとしては、ひっくり返されにくい形状であまり高さがなく、ヘビがとぐろを巻いたときと同じくらいの広さがあるものが適しています。

ここからはおすすめの水入れをご紹介していきますので、購入する際の参考にしてくださいね。

ウェットシェルター

スドー ウェットシェルター M

こちらのウェットシェルターは陶器製の容器の上部に水を入れ、シェルター内の湿度を高く保つために使用されるアイテムです

上部のくぼみはヘビが水浴びをするのにちょうど良い広さのため、この場所で水に浸りながらくつろいでいるヘビをよく見かけます。
ウェットシェルターは頻繁に洗うのが困難なため少々カビやすいのが難点ですが、同じタイプのものを2つ購入し、定期的に片方ずつ天日干しするなどして清潔に保ちましょう。

高い湿度を好まないヘビにとってウェットシェルターは不向きなので、ヘビの性質などをよく調べてからの購入をおすすめします。

タッパーで自作も!

ウェットボックスシェルター Mサイズ 爬虫類 ヘビ ヤモリ 産卵床 シェルター

わたしたちが普段使うタッパーも、実はヘビの水入れに適しています。

ご紹介している商品は爬虫類の産卵床として販売されていますが、もちろん水容器としても使うことが可能です。
画像にあるようにタッパーのフタを丸くくり抜けば、水入れを多少動かしても水こぼれを防げますし、ケージ内の湿度の上昇もおさえられます
フタの加工にはカッターやはんだごてを使うので、ケガをしないように注意してくださいね。

もちろんフタを完全に外し、タッパーの容器だけを水入れとして使用することもできます

プラスチック製プリンカップ

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多くの爬虫類ショップで水容器として使用されているのが、プラスチック製のプリンカップです。100円ショップなどでも販売されています。

この容器のメリットは、低価格で同じ形状のものをいくつも揃えられるという点です。
ある程度汚れてきたらすぐに新しいものと取り替えられるので、水入れを清潔な状態に保つことができます。

ただし、このようなカップが使用できるのは中型のヘビまで
大型のヘビだと容器を倒してしまったり、重さで壊してしまうこともあるので注意しましょう。

GEX エキゾテラ ウォーターディッシュ

ジェックス ウォーターディッシュ L

こちらのウォーターディッシュは岩をイメージした形状の容器のため、自然に近い雰囲気のレイアウトにも馴染む水入れです
ヘビが水を飲みやすくひっくり返されにくい作りになっているので、多くの爬虫類飼育者が愛用しています。

ただし、ヘビが水浴びをするのには少し浅いため、飼育しているヘビが水浴びを好むタイプであればもう少し高さのある容器を用意するほうが良いでしょう。
水浴びをすることがあまりなく、高い湿度を好まないヘビにおすすめです。

まとめ:ヘビが水入れに入る!水浴びする理由とメリット・デメリットを解説します!

ヘビが水浴びをするのは特に珍しいことではなく、湿度不足などを補うために水容器に浸る場合が多いです。
ただし、体のダニを落とそうとして水浴びを始めるヘビもいるため、体に異物が付着していないか定期的にしっかりと確認をしましょう。

水容器はあまり高さがなく、ヘビがとぐろを巻いた大きさ程度のものがおすすめです。
容器や中に入れる水はこまめに洗浄して、清潔な状態を保ちます。

冷たい水はヘビが驚いてしまいますので、必ず常温の水を入れましょう。

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