カメのフンからみる健康!食糞やフンの掃除方法についても解説します!

大事に飼育しているカメがフンを食べているところを初めて見た時、けっこう衝撃的ではないでしょうか。

「こんな不潔なものを食べさせては良くない」と思ってフンを取り除いても、気が付いたらフンをしてまた食べている!どうしたらいいんだろう?!とお困りの方に、カメがフンを食べる理由、問題があるかないか、食糞を防ぐ方法などを解説します。

カメの習性を正しく理解し、健康に飼育してあげましょう。

カメがフンを食べてしまう?!

こちらの項ではカメがフンを食べる理由、注意点について解説します。

カメの食糞とは

カメはフンを食べる時があります。

個体差があり、一生食べないカメもいれば、何度も食べるカメもいます。

カメがフンを食べるのは、幼体から成長期にかけてがほとんどです。一般には「フンの中に入っている、未消化な栄養分を再吸収しようとするから」と言われています。確かにフンとはいえ、栄養分の臭いがして来たら「食べた方がいい!」と勘違いしてしまうのかもしれませんね。

この「食糞」という現象は、止めさせなければならないものではありませんので、あまり神経質になりすぎずに見守ってあげて問題ありません。体調を整える効果もあるとされています。

フンを食べる生物はカメの他にもおり、ウサギやイヌなどが知られています。

腸内細菌をとりいれている?

カメに限らず生物の腸には消化を助ける細菌が住みついています。よって自然とフンには腸内細菌が含まれます。

ですからフンを食べるのは「腸内にいた自分にとって有用な細菌」を体内に取り戻し、細菌数を一定に保つためのはたらきではないかという人もいます。

健康なカメのフンは「しっかりした固形状」をしています。色は食べた餌に近い色をしていることがほとんどです。下痢になると水っぽくなり、中には便秘になるカメもいます。いつもよりも水分の多い餌を与えた場合はフンも水っぽくなることがありますので、慌てずに少し様子を見てあげましょう。

生物のフンの状態は健康のバロメーターですから、毎日どんなフンをしているか、どのくらいの量をするか、フンの色や形に大きな変化がないかなどを気を付けて観察してあげましょう。

カメはデリケートなところがあり、環境の変化で下痢をすることもあります。何か変化があった後の下痢であれば様子を見てください。

寄生虫に注意!

ただし、フンを取り除いた方が良いケースもあります。

それはカメに寄生虫がいる疑いがある場合です。

カメの体内に寄生虫がいたら、フンにも寄生虫が排出されています。せっかく体外に出たのに、食糞するとまた体内にとりこむことになってしまいます。ですから寄生虫の存在が疑われる場合は、食糞しないように気を配ってあげましょう。

カメの体調不良を起こすような寄生虫がいる場合、下痢、嘔吐、元気がない、エサをあまり食べなくなるなどの症状が現れます。こういった変化が見られた場合は、念のため病院で診察してもらうと安心でしょう。フンと一緒に寄生虫が排泄された場合、ひものような寄生虫が肉眼で見えることもあります。

健康なカメにも寄生虫がいることもありますが、複数のカメを飼育している場合、同じ容器内のカメに感染する場合がほとんどです。それを避けるためにも、安全を考えると病院で薬を出してもらうのが一番です。

カメのフンをきれいに掃除する方法

とはいえ、人工飼育しているカメは栄養も豊富に与えられていますので、必ずしも食糞しないと困るものではありません。

見ていてあまり気持ち良いものでもありませんから、「食糞をやめさせたい」場合はどうしたら良いでしょうか。

フンはすぐに取り除く!

一番いい方法は「フンはすぐに取り除く」ことです。カメのフンは時間が経過すると悪臭を放つようになりますので、発見したらすぐに取り除くのが一番良いでしょう。

割りばしやピンセットでつまみ、飼育容器から取り除いてください。

カメの臭いが気になったら

カメの臭いが気になるなぁ…でも市販の消臭剤を使ってもカメに悪い影響がないだろうか、と不安になることもありますね。

そういった場合は、下のアイテムのようなペット用の消臭剤を使うと安心です。

天然成分 ペットにも安心安全の消臭液 きえ〜る ペット用 バイオ消臭液 無香 スプレータイプ 280ml

乳酸菌、酵母菌などの生物の体にプラスの効果をもたらす微生物を特殊な方法で培養してスプレーにした消臭剤です。

このスプレーをかけると、悪臭を発生させる「腐敗菌」を減らし、体に良い菌を増やす効果がありますので、においを元から断つことができます。

飲料水に混ぜてペットの臭いをとることにも使えるほど安全な成分なので、安心して使っていただけます。フンをよくする場所、飼育容器全体にスプレーして問題ありません。

それでも臭いが気になる場合は、水換えや床材の交換をこまめに行いましょう。臭いの元は雑菌の繁殖なので、それを防ぐことが大切です。

まとめ:カメのフンからみる健康!食糞やフンの掃除方法についても解説します!

カメが食糞しても大丈夫なのか、カメに食糞されない方法、カメの悪臭対策について解説しました。カメのフンを見て、毎日健康状態をチェックしましょう。

可愛いカメを健康で元気に飼育するためにポイントを抑えてあげましょう!