爬虫類の散歩って良いの?カメは散歩可能?メリットと注意点を解説です!

カメやトカゲなど爬虫類飼育を楽しむ人は多いですが、中には運動不足を解消させるなどの目的で散歩をさせる飼い主も少なくありません。しかし爬虫類の散歩は有効ですが必要なことではなく、以下のような注意点に気を付けなければいけません。

  • 農薬
  • 人・動物が集まる場所を避ける
  • 悪天候・寒い季節は散歩をやめる
  • 絶対に目を離さない
  • アスファルトで体を痛めないようにする

今回はカメやトカゲなどの爬虫類は散歩させられるかどうかや、散歩させるメリットにはどんなものがあるか、さらに爬虫類を散歩させる際に注意するポイント5個をご紹介します。

爬虫類の散歩は可能だけど必要ではない

爬虫類の飼育は室内に置いてあるケージの中などで行う人がほとんどですが、中にはリードを付けて散歩を楽しむ人もいます。でも忙しくて散歩を指せる時間が取れなかったり、マンションなどで飼育しているので散歩をさせたくてもできない、という人だと散歩をさせることが必要なのか気になります。

結論から先にお話すると爬虫類の散歩は必ずしも必要というわけではありません。というのも爬虫類は犬などとは違い本質的に散歩は必要ない生き物ですし、目を離すと脱走をしてしまう危険性があること、さらには場合により余計なストレスを与えてしまうなどの問題があるためです。

また爬虫類をペットにすることは以前より増えていますが、それでも爬虫類が苦手という人は依然として多い点もあり、良かれと思った散歩が周囲の人間にとっても爬虫類にとっても悪影響になってしまうケースもあるので気を付けなければいけません。

これらの理由から爬虫類を散歩に連れ出すのは可能ですが、必要ではないので飼い主の自己満足にならないように注意が必要です。

カメは散歩させる!?メリットとは

爬虫類に散歩は必要ではない理由については上でご紹介してきましたが、爬虫類の中でも散歩させる人が多いものにカメがあります。ここからはカメを散歩させることで得られるメリットなどについてご紹介します。

カメを散歩させる飼育者もいる

カメを飼育している人は水槽やケージから定期的にカメを出してあげて室内で散歩させているケースが多いですが、家の外や公園、河川敷などで散歩をさせていることもありさまざま。カメの場合は他の爬虫類と違い、散歩させるメリットもはっきりしているのでカメにとっても歓迎材料なんです。

散歩は肥満・ストレス対策になる

水棲ガメであれば散歩をさせるのは難しいですが、クサガメなどの半水棲ガメやリクガメの場合は運動不足になるとカメが暴れだすこともありますし、狭い水槽やケージの中でずっと生活しているとどんどんストレスが溜まってしまう問題もあり、その結果としてエサを食べなくなってしまうこともあります。

水槽などから外に出してあげ、散歩をさせてあげることでこれらの問題の解消や、太りすぎの予防効果にもつながるメリットがあるんです。またカメを定期的に散歩させてあげることで飼い主になついてくれることも多く、カメとの生活をより楽しめますよ。

爬虫類を散歩させる注意点5個!

カメやトカゲなどの爬虫類の散歩は必要ではないものの不可能ではないことや、カメを散歩させるメリットをご紹介してきましたが、爬虫類を外で散歩させる場合はさまざまな注意点に気を付けなければいけません。

ここからは主な注意点5つにどのようなものがあるかを解説します。

注意1:農薬に注意!

カメを散歩させるコースに用水路や畑などがある場合や散歩中に野草などを食べている場合は、それらに農薬や除草剤の影響があるかどうかもカメにとって重要な注意点のひとつ。自然のカメが農薬などによる環境変化で生体数が減っている事例もあり、カメを危険な目に遭わせないためにも農薬などに注意が必要です。

注意2:人・動物が集まる場所は避けよう

カメが散歩している様子は可愛いと感じる人も多いですが、カメにとっては人や動物が多いとそれだけでストレスになってしまう事も多いほか、襲われてしまったりカメに気づかず甲羅を蹴ってしまうといったアクシデントが起きてしまう事もあるので、多くの人や動物が集まる場所への散歩は避けるようにしましょう。

注意3:悪天候・寒い季節はやめよう

散歩をさせるときの天気が晴れていればいいのですが雨や雪が降っているなど悪天候の場合、人であればカッパを着たり傘をさしたりといった対策が可能なものの、カメにこういった対策をしてあげるのは難しいことが多いです。そのため雨に当たったことで風邪をひいてしまう危険性がありますし、寒い時期は水槽内でヒーターを付けて暖かくしてあげることがほとんどで、そんな日に外に出すとカメも冷えてしまい体に悪影響が及んでしまいます。

悪天候や寒さに気を付けるのは重要ですが、その一方で晴れた日でも真夏など日差しも強く、厚さが厳しい場合も注意が必要です。カメは寒さに強くないのと同時に熱中症にもかかりやすい生き物で、夏場などはアスファルトが高温になりやすいのでその上を歩かせてしまうとやけどを負う危険があることからも、日光に当たり続けるのもいいことではありません。

こういったことから気温や天気などの状況をきちんと確認してから散歩をさせることが必要です。

注意4:絶対に目を離さないで!

カメや爬虫類を外で散歩させる場合、普段生活をしてる室内と別の環境に出ることになるのでさまざまなものに興味を示し、場合によっては飼い主の意図に反して勝手に歩いていってしまうことも少なくありません。

特にカメは歩くのが遅いといったイメージがありますが実は動きが早く、一瞬でも目を離すと遠くまで歩いていってしまい見失うことになったり、自転車や車などとの事故に遭ってしまうこともあるため、目を離さないのはもちろんですが逃げ出さないようにしっかりとリードなどをしてあげることも重要です。

注意5:アスファルトで体を痛めないか

市街地などでカメを散歩させる人も少なくありませんが、トラックなどの影響で舗装が古くなってしまったアスファルトや道端にある小さな岩や石、段差など飼い主が思いもよらないところでカメや爬虫類が擦り傷を負ってしまう事もあるんです。

そのため街中を散歩させる場合は歩く道を注意してあげる必要があります。

まとめ:爬虫類の散歩って良いの?カメは散歩可能?メリットと注意点を解説です!

カメやトカゲといった爬虫類を飼育する中で散歩させたいと考えている飼い主は多くて、実際に散歩をさせているケースも少なくありません。爬虫類の散歩は気温や天気をはじめ、人通りの多さや必ず目を離さないことなどに気を付ければ可能で、特にカメの場合は運動不足やストレスの解消にもつながるといったメリットがあります。散歩させることを検討している場合は今回の記事を参考にして、ケガや脱走などのトラブルが起きないように注意して、ペットとの散歩を楽しんでくださいね!

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