 
			爬虫類を飼育するためには、隠れ家となるシェルターが必須です。
多くの爬虫類が自然界では、穴や岩の影で身を隠して生活していることから、飼育環境にも好きな時に体を隠せるシェルターを設置してあげると、落ち着きやすくなるでしょう。
最近の爬虫類用シェルターはただ体を隠せるだけでなく、レイアウトの一部として活用できるデザイン性の高いものや、適度な湿度をキープして脱皮不全を防ぐ効果が期待できるウェットシェルター、日向ぼっこに最適なバスキングシェルターなど、プラスαの機能を備えた製品が豊富。
飼育している生体の種類や特性、飼育スタイルに合わせて適切なものを選ぶのがおすすめです。
今回のコラムでは、ウェットやバスキングなど機能的な爬虫類用シェルターのおすすめを10種類をご紹介します。
爬虫類のシェルター10選

爬虫類向けのシェルターは各メーカーからいろいろな製品が発売されており、選ぶのに迷ってしまうことも少なくありません。
例えば湿度を保つウェットシェルターでも様々な素材のものがあるので、飼育している生体の種類やシェルターを設置する目的に合わせて選ぶことが大切です。
ここではおすすめのウェット、バスキングシェルター10選について、それぞれの特徴をご紹介します。
スドー ウェットシェルター
爬虫類の中でも人気の高い、レオパを始めとしたヤモリを飼育する環境では定番のウェットシェルターです。
シンプルな構造のシェルターで、中は爬虫類にとって理想的な湿度90%程度をキープすることが可能。ケージ全体の湿度を維持するのにも役立ちます。
接地面は釉薬が塗られているので、水が底床材に染み込む心配がありません。
また、このシェルターは素焼きで適度なザラザラ感があるので、脱皮中の生体が体をこすりつけて古い皮に傷をつけるのにも重宝します。
サイズ展開が豊富なので、成体のサイズに合わせて選びましょう。例えばLサイズなら脱皮が大変になりがちな、体の大きな生体におすすめです。
ゼンスイ コルネ
ころっとした可愛らしいフォルムの『ゼンスイ コルネ』は、吸水性の高い白雲石を原料に作られています。
上部の水入れは素材のまま、その他の部分にはツルツルとしたガラス質の釉薬でコーティングが施されており、水入れから内部にしっかりと加湿をしつつ、外側は汚れが落ちやすく清潔に保てる設計です。
加湿ゾーンを限定することで、適切なバスキングスポットが作りやすいところもメリットでしょう。
カラー展開が豊富でアプリコット、スノー、ブラックパールの3種から選べるので、ゲージをおしゃれに彩りたい方に特におすすめ。
サイズはSとMの2サイズ展開なので、体の小さなトカゲ類の飼育で活躍します。
スドー ウェットシェルター極
スドーウェットシェルターの極タイプは、ナチュラルなアースカラーと心地よいさらさらとした質感が魅力です。
国産・手作りの上質な素焼き仕上げで、高級感も抜群。円形なので生体が無理のない体勢で入ることができます。
さらに、シェルターの表面は汚れが落ちやすいようコーティングが施されており、メンテナンスも快適です。
水分の浸透具合は、先ほどご紹介した同社の『ウェットシェルター』よりも控えめですが、シェルター内部をしっかりと保湿してくれます。
ビバリア バスキング&シェルター
生体が登って日向ぼっこをするバスキングスポットとしても活用できる、多機能なシェルターです。
表面はゴツゴツした岩肌のようなイメージで、斜面を生体が登りやすく、またレイアウトとしてもゲージ内に良く馴染みます。
Sサイズは300g、Mサイズは950g、Lサイズは約1.8㎏と重量があるため、生体が登っても安心感があるでしょう。
水の中に入れても安定しているため、パワーのある水棲カメなどにもおすすめです。
ベーシックなブラックタイプの他にレイアウトに合わせて選べるホワイトタイプも販売されています。
GEX モイストシェルター
『GEX モイストシェルター』は、ゲージのコーナー部分に設置できる角のある形で、スペースを圧迫することなく設置できるのが魅力です。
天面の水入れが深くたっぷり水を入れられるので、乾燥している時期でもしっかり保湿できます。
一方で、表面には塗装が施されているので、シェルター内部への過剰な水の滴りを防ぎ、床材が濡れすぎてしまうこともありません。
見た目はレイアウトに馴染みやすいナチュラルな岩を模しており、様々なスタイルに取り入れやすいです。外側の質感にざらつきがあるので、爬虫類の脱皮のサポートにもおすすめです。
マルカン ジオシェルター
こちらもコーナーにぴったり設置できるウェットシェルターです。
素焼きのザラつきがスムーズな脱皮を促します。
Mサイズは扇形、Lサイズは半円形で、生体の入るスペースを広く確保できる点もおすすめ。シェルターの上部全体に水が入るため、シェルターを動かさなくても水を注ぎやすいです。
落ち着いたアースカラーがナチュラルで暖かい雰囲気を演出します。
マルカン レプシー ジオハウス
階段やグレーの天窓がついたまるで家のような、可愛らしいシェルターです。
シェルターとしては開放的な構造で、天窓から中の様子を覗いたり、二つの入り口からちょろちょろと出入りしたりなど、生き物の自然体な様子を観察できるユニークな作りが支持されています。
上部には別売りのディッシュ皿を装着することができますが、基本的には純粋なシェルター機能のみのシンプルな製品なので、別途ゲージ内を保湿するアイテムを設置しましょう。
ちなみに、株式会社マルカンからはシェルターに限らずレイアウトの幅を広げるポップな見た目の爬虫類向け製品が発売されているので、少し変わったアイテムをお探しの際はぜひチェックしてみてください。
おうちウェットシェルター
信楽焼で様々なデザインのシェルターを製作している、株式会社 HANGOUTのおうち型シェルターです。
煙突を外すと水を入れることができる面白い構造で、デザイン性だけでなく機能性も抜群。ウェットシェルターとしての役割をしっかり全うします。
表面はザラザラとした硬質な質感で、脱皮のサポートもバッチリです。
かわいいシェルターを設置したい場合や、デコラティブなアイテムが欲しいときはぜひご検討ください。
スドー ロックシェルター
岩石を模したビバリウムに溶け込みやすいリアルなデザインと、豊富なサイズ展開が魅力のシェルターです。
レジン製で重量があるので、フトアゴヒゲトカゲやヘビなど中型の爬虫類にも安全に対応できます。
安定感があり質感もゴツゴツしているため、生体が登りやすくバスキングスポットとして設置するのもおすすめです。
スドーからはグレーを基調としたカラーのロックシェルター以外にも、アンバーカラーのロックシェルターSPが発売されています。
Leaf Corp ストーンシェルター
自然な川石のようなころっとした丸い形のシェルターです。
ナチュラルなレイアウトに馴染む陶器製で、植物を配したビバリウムとも相性が良く、カナヘビやニホントカゲなどの小型爬虫類飼育や、体の柔らかいヘビにおすすめ。
出入用の穴が2つ開いているので、生き物が出入りしやすいです。
2つ穴タイプは保湿性がやや下がりますが、その分掃除がしやすく使い勝手が良いというメリットがあります。
こちらも表面に適度なザラつきがあるので、脱皮のサポートもばっちりです。
Leaf Corpのストーンシェルターは爬虫類以外にも、シクリッドなどの熱帯魚の繁殖や産卵にも使用できます。
まとめ:爬虫類のシェルター10選!ウェット・バスキングなど機能的な製品を紹介

爬虫類向けのシェルターは機能面でもデザイン面でも種類が豊富で、飼育生体やケージ内のレイアウトに合わせて選ぶ楽しさがあります。
例えば、しっかり保湿しつつかわいいデザインを追求したい場合は『ゼンスイ コルネ』や『おうちウェットシェルター』などのウェットシェルターがおすすめです。
一方『スドー ロックシェルター』や『Leaf Corp ストーンシェルター』は、植物を配した自然なビバリウムに良くマッチするでしょう。
さらに、水棲カメや大きめの生体にも使えるバスキングシェルターを探しているなら、ずっしりと重量のある『GEX バスキング&シェルター』が使いやすいです。
今回ご紹介したシェルターはどれも、ウェット、バスキングなど多彩な機能を備えています。
脱皮のサポートやケージ内の保湿など、目的に合わせて楽しくシェルターを選んでみてください。

子どもの頃から川でのガサガサや昆虫・爬虫類の観察を楽しんできました。 学校の帰り道に採ったカナヘビの飼育から始まり、海外に住んでいた時にはトッケイヤモリの鳴き声を聞きながら生活していたのは今では懐かしい思い出です。





































