トカゲはいつ冬眠するのか?!冬眠させないほうが良い理由と冬眠する条件

トカゲの飼育をするようになり初めての冬が訪れると飼育しているトカゲを冬眠させたほうがいいのか悩む人は多いです。しかし飼育しているトカゲが冬眠する種類かを確認する必要がありますし、冬眠させる条件を整える必要もあるので、ケージなどで飼育する場合は基本的には冬眠させないほうがいいんです。

今回はトカゲの中でもどんな種類のものが冬眠するのかや、冬眠させないほうがいい理由、どうしても冬眠させたい場合に整えるべき条件などをご紹介します。

冬眠するトカゲの種類

飼育できるトカゲはレオパやイグアナ、カナヘビなどさまざまな種類のものがありますが、すべてのトカゲが冬眠するわけではないので、冬眠を考える場合は飼育しているトカゲが冬眠するものかどうかを知っておく必要があります。

まずは一般的に冬眠するとされているトカゲたちがどんな種類なのかを見ていきます。

ニホントカゲ

 

名前のとおり日本で生息するトカゲで、ショップなどで売られているので爬虫類の中では入手しやすいトカゲです。アダルトで15~25cmほどの大きさで、幼体と成体とで色が変わるのも大きな特徴。コオロギやミルワームなどの昆虫類がエサになり、比較的丈夫なので初心者にもおすすめできますが、かぎ爪が発達しているのでケージで飼育する場合はきちんとフタをしておかないと脱走の危険性があります。

カナヘビ

こちらも日本国内ではメジャーな爬虫類の一種で、ネット通販や爬虫類専門店などで購入することができます。ニホントカゲと同様に肉食性で小さい昆虫の生き餌が必要なほか、落ち葉などで隠れ家を作る必要などはありますが、体も丈夫なので爬虫類の中では比較的飼育は容易な種類に分類されます。

慣れてくると脱皮の様子を見たり、ハンドリングを楽しむことも可能です。

フトアゴヒゲトカゲ

小さな恐竜とも呼ばれ、ペットで飼育されるトカゲの中でも高い人気を誇るフトアゴヒゲトカゲ。40~55cmと大きめのサイズですが性格的に温和なこともあり、初心者にもおすすめのトカゲです。基本的には雑食性ですが、ベビーやヤングアダルトだと昆虫がメインで、アダルトになると野菜メインになるのも特徴です。

これらのトカゲは野生環境で冬眠するもので、暖かい部屋の中で飼育していたり、ヒーターなどを使って適温を保っている場合は冬眠することはないので注意が必要です。

トカゲは冬眠させないほうが良い!?

冬眠するトカゲを屋外で飼育させている場合は冬眠させることが多いですが、まだトカゲの飼育に慣れていない場合や、ケージなどを使って室内で飼育している場合は冬眠させるのはおすすめできません。ここからはなぜ冬眠がおすすめできないかの理由を解説していきます。

冬眠の危険性

トカゲを冬眠させるのは飼育環境が自然環境に近い条件を整えてあげることに加えて、なおかつ秋の間にたっぷりと餌をあげて冬眠中でも体力が維持できるくらいに肥えさせてあげることや、水分量を適したものにすること(少ないと水分不足になりますし、逆に多いと凍結してしまうため)などしっかり準備をするのが大事です。

きちんとした環境でないと半覚醒状態になったり代謝が高くなってしまうなど望ましい冬眠にはならず、冬眠したと思っていたらトカゲが死んでしまっていた、という原因になってしまうことも少なくありません。

ヒーターで温めたほうが無難

みどり商会 暖突 M

飼育環境が自然に近い屋外飼育を行っているなら話は別ですが、室内でケージなどを使って飼育する場合に冬眠させるには温度管理などハードルがとても高くなります。また冬眠中はトカゲが動くことはほぼないので、様子を見るなどもできませんしちゃんとお手入れをする意識を保てるかも難しいです。

これらの理由もあるので、基本的には冬眠をさせずにヒーターなどを使って23~25℃の温度を保つように温めてあげたり、エサやりなどを行ってあげるなど通常通りの飼育を行うことがおすすめ。

爬虫類用ヒーターについては、こちらでもご紹介しています!

トカゲが冬眠する条件

トカゲを屋外飼育している場合や、室内で飼育していてもどうしても冬眠させたいという人もいることでしょう。その場合はトカゲが冬眠する条件を理解した上での準備が必要になります。ここではトカゲを冬眠させるためにどんな条件が必要かをご紹介していきます。

気温が15度以下である

トカゲを冬眠させる場合は気温が15℃以下であることが前提です。といっても15℃ギリギリの範囲だとトカゲの代謝が高くなってしまうので、基本的には5~10℃あたりの気温を保つことが必要です。またこの気温を保ったからといってすぐに冬眠が開始されるわけではなく、その気温の環境に5日~1週間程度置くことで冬眠が始まります。

冬眠できる土がある

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トカゲが冬眠する場合は土の中で眠ることがほとんどのため、土を用意してあげることも重要です。トカゲの飼育には黒土なども使われることが多いですが、冬眠を考える場合は腐葉土がおすすめ。これはもぐりやすさや保湿性に優れていることに加え、冬眠の天敵である「乾燥」を防ぐため冬眠中は霧吹きなどで水分を補給してあげる必要がありますが、このタイミングを見計らいやすくなるからです。

トカゲを冬眠させる場合は条件以外にもちゃんとした準備やリスクの理解が必要!

トカゲの冬眠は条件をよく知っておくのはもちろんですが、寒くなる前にたっぷり栄養を与えて徐々にエサをあげなくして胃の中をからっぽにしたり、温度も一気に低下させず、徐々に低い温度にしていくなどの準備も必要になるのでどうしてもトカゲを冬眠させたい場合はリスクなどをしっかりと理解したうえで行うようにしましょう。

まとめ:トカゲはいつ冬眠するのか?!冬眠させないほうが良い理由と冬眠する条件

トカゲを冬眠させるかさせないかは飼育を始めてから直面する大きな問題のひとつですが、今回の記事でご紹介したように条件をきちんと理解しなければいけない点やトカゲを死なせてしまうリスクが決して低くないことからも冬眠をさせないほうがおすすめです。

冬眠させない場合はヒーターを使うなどで温度が低くならないようにしてあげるのもそうですが、乾燥もしやすい時期なので水やりなども大事になるので、しっかりと面倒を見てあげてトカゲと一緒に冬を過ごしてみてはいかがでしょうか?

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