飼育中の爬虫類が体調を崩してしまったことはありますか?
まだない、というのが一番ですが、相手は生き物ですから、いつ何があるのかわかりません。そこで今のうちにいろいろな注意点を知っておくのが大切です。
今回は、爬虫類が体調不良となった場合の応急処置、病院に行くときの注意点、用意しておくと役立つアイテムなどについて解説します。
ぜひ参考になさってください!
爬虫類を動物病院に連れていくには
では、爬虫類を病院に連れて行くときの注意点について解説します。
気をつけるべきポイントは
- 移動時の温度に気を付ける
- 病気になったら飼育環境を清潔にする
の2点です。具体的にどうしたらいいのか詳しくご説明します。
移動時の温度に気を付けよう!
みなさんもご存知の通り、爬虫類は「変温動物」です。
私たち人間は「恒温動物」といい、暑い夏でも寒い冬でも、体温をほぼ一定に保つことができますね。
ですが変温動物である爬虫類はそれができません。
室内で飼育しているときは、快適な温度を保っていることと思いますが、「病院に連れて行こう」となったときに夏や冬だったら…室内とは大きくかけ離れた気温であることも珍しくありませんね。
体調の悪い爬虫類にとって、急な気温の変動は大きなストレス・ダメージとなってしまいます。気温が下がりすぎると死んでしまうこともあるほどです。
ですから爬虫類を室内から出すときは、必ず温度を適温に保ってあげましょう。
病気になったら飼育環境を清潔にする
最も大切なのは、体調不良に気づいたらすぐに病院に連れて行くことなのですが、気づいたのが夜間だったりした場合、一晩を家で安静に過ごす必要がありますね。そういう場合、どんなことに注意したら良いでしょうか。
体調を崩していると、免疫機能がいつものようにはたらいてくれません。
人間でも、睡眠不足だったり栄養が偏ったりすると病気になりやすくなりますね。それと全く同じことが爬虫類にも起こるのです。
普段、元気な爬虫類ならば免疫の力で排除するような雑菌でも、体調の悪い時は大敵となってしまいますから、体調不良の時は普段にも増して飼育環境を清潔にすることが大切です。
また、飼育容器などを洗浄、除菌することにより、体調の悪い爬虫類の病気が他の飼育個体に感染することも防げますので、爬虫類が体調を崩したら、爬虫類にストレスがかからないように注意しつつ、飼育容器などの清掃をしてあげましょう。
爬虫類の移動時におすすめのアイテム
爬虫類がいつ体調を崩すかは誰にもわかりません。
ですから前もって、爬虫類を病院に連れて行くときに必要となるアイテムを用意しておくと安心です。
用意するおすすめのアイテムは
- 動物用キャリーバッグ・布袋(+段ボール箱)
- カイロ
- ペットシーツ
- タオル
の4点です。
動物用キャリーバッグ・布袋と段ボール箱
爬虫類を病院に連れて行くときだけでなく、ペットホテルに連れて行く、旅行へ連れて行く、災害時に避難する時などにも役立つアイテムです。
ひとつは用意しておくと何かと便利です。飼育している爬虫類が入るサイズのバッグを選びましょう。
上でご説明した通り、爬虫類は温度の変化に弱い生き物なので、保温性の高いキャリーバッグがおすすめです。
また、保温性を高める方法として、段ボール箱と袋を組み合わせるものがあります!
生体をプラスチックケースに入れたら、ケースごとカイロを貼った段ボールに入れます。
そして段ボールごと布袋に入れて運びます。
この時、プラスチックケースにはペットシーツを敷くのを忘れないであげてくださいね。
病院へ連れて行くときも保温が大切なので、できるだけ近距離にある病院を選びましょう。
カイロ
気温の変化に弱い爬虫類のために、キャリーバッグ内の気温を保つためにカイロが役立ちます。
上記アイテムのような「貼るタイプ」だと、キャリーバッグの上部や壁面にカイロを固定できるため、爬虫類に直接カイロが当たることを防げます。
暑くなりすぎないよう、時々キャリーバッグ内の温度を確かめて使ってください。
ペットシーツ
体調が悪い時はなおさらですが、移動中にキャリーバッグ内で排泄してしまうこともありますので、中にペットシーツを敷き詰めていくとあとが楽です。
もしもの時のために、準備しておきましょう。
タオル
体調が悪い上、慣れないバッグに入れられ、車で揺られていく爬虫類はとても気持ちが落ち着きません。
少しでも落ち着いた環境を作ってあげたいものですから、タオルなどでバッグやケースを覆ってあげましょう。
保温、遮光、防音などいくつものメリットがあります。
診察の注意点
飼育下での行動・症状をまとめて伝えよう!
獣医師さんと面と向かうと、緊張して伝えたかったことが伝えきれなかった…と帰宅時に思うことはよくあることです。
自分の病院でもそうですからね。
ですから、あらかじめ以下のことをまとめ、紙やスマホ等にメモしておくと安心です。
- いつもとどんなところが違うか、どんな症状が心配か
- これまでの飼育環境
- 爬虫類の生年月日
- 病院から連れて帰った時の特別なケアがあるかどうか
- 症状はどのくらいで改善される見込みか
- 他の個体に感染する恐れはあるか
動物病院が見つからなかったら
「近所に爬虫類を診察してくれる病院がない!どうしよう!」となった場合、爬虫類を購入したペットショップに相談してみましょう。
良い病院を紹介してもらえることもありますし、対応を教えてもらえるかもしれません。
まとめ:爬虫類を動物病院に連れていくには!保温など応急処置から診察時の注意点
爬虫類が体調を崩した時に、動物病院に連れて行くときや、診察時の注意点などを解説しました。
体調を崩さないのが一番ですが、いつ体調不良となってもすぐに対応してあげられるように、早いうちにアイテムの用意、診察えもらえそうな病院の場所、診察時間などを調べておきましょう。
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