トッケイヤモリは東南アジアから東アジアに生息している樹上性ヤモリの一種で、大型で独特なカラーリングが魅力的です。
しかし、荒々しい性格と飼育に必要な知識から、初心者には難しいこともあるペットです。
この記事では、トッケイヤモリの特徴や飼育方法、飼育環境の整備などの基礎知識をご紹介するので、飼育を考えている方や気になる方はぜひ参考にしてください。
トッケイヤモリの特徴

トッケイヤモリは、青みがある灰色の体に鮮やかなオレンジ色の斑紋が入る美しい外見と、最大全長40cmほどになる大きさが特徴です。
また、夜行性で鳴き声が独特であることから、その名が付けられました。
外見
トッケイヤモリは、青にも見える灰色をベースにオレンジ色の斑紋をもつことで知られています。斑紋は個体差があり、飼育環境や気温によって色が変化することがあります。また、最近ではホワイトなどの模様が変異した個体も人気がありますが、特徴が際立つほど販売価格は高めです。
トッケイヤモリは大型のヤモリで、成体は最大で40cm程度になります。そのため、他のヤモリに比べて存在感があります。
性格
トッケイヤモリは、気性が荒いとされることがあります。飼育環境によっては噛みつくことがありますので、ハンドリングする際には注意が必要です。一方で、繁殖個体は人に馴れることがあり、ハンドリングが可能な場合もあります。
また、求愛のために独特な鳴き声を発します。これがトッケイヤモリの名前の由来となっており、一度聞いたら忘れられない鳴き声が特徴です。
飼育環境の整備
トッケイヤモリは、縦長の飼育ケージが適しています。最大で40cm程度の大型になることを考慮して、十分なスペースを確保することが重要です。
また、ケージ内には登り木やプラント、シェルターを設置することで、トッケイヤモリのストレスを軽減できます。
ケージは通気性が良く、湿度を高めに保てるものを選びましょう。必要に応じてミストを使用して、適切な環境を整えてください。
保温器具
温度は25度から30度、湿度は70%〜80%を保つようにしましょう。
トッケイヤモリの飼育には適切な温度管理が重要であり、保温器具が必要ですので、遠赤外線パネルヒーターや温度調節が可能なヒーターを使用しましょう。
基本的に夜行性なので、照明は必要ありません。
保温器具を使用する際は、温度計や湿度計を使用して常に環境をチェックするようにしましょう。
エサと水分補給
トッケイヤモリは主に昆虫食で、主なエサとしては、コオロギやミールワームが挙げられます。
ピンセットで目の前にもっていって与えることが一般的ですが、個体によってはそれでも食べないこともあります。
その場合は少しずつ慣らしていくか、ピンクマウスなど別の餌を与えるなどしましょう。
また、適切な栄養バランスを保つために、餌にはカルシウム剤のダスティングを行います。
特に、骨が成長する幼体にはカルシウムが重要です。
トッケイヤモリは夜行性なので、ビタミンD3の添加は必要ないように思えますが、一ヵ月に1回程度、ビタミンB3配合のカルシウム剤を与えるのがおすすめです。
水分補給
トッケイヤモリは霧吹きした水滴を舐めることで水分を摂取します。
夏場は1日1回、冬場は1日に2回程度、飼育ケージ内の壁やレイアウトに霧吹きしましょう。
また、水入れに水を入れても飲まないことがありますので、毎日霧吹きするか、タイマー式のミストシステムを使用すると便利です。
水分補給はトッケイヤモリの健康にとって重要なことであり、適切な水分補給を行うことで脱水症状を防ぐことができます。
また、皮膚の水分維持にも役立ち、脱皮をスムーズに行えるので、必須です。
日々のお手入れと注意点
トッケイヤモリの飼育では、日々のお手入れや掃除が大切です。
また、性格が荒いためハンドリングには注意が必要です。
お手入れ
トッケイヤモリの飼育環境では、床材の交換やケージ内の掃除が必要です。床材にはペットシーツやキッチンペーパー、ヤシガラなどが利用できます。床材の交換は1~2か月に1度行い、コバエやダニの発生を防ぐようにしましょう。
ケージ内には排泄物や残飯が散らかることがありますので、定期的に清掃して清潔な環境を維持します。その際、トッケイヤモリが驚いて噛みついてしまうこともあるため、刺激しないように注意しましょう。
ハンドリング
トッケイヤモリは荒々しい性格なので、噛みつかれることも。
しかし、ベビー期から育てているブリードの個体ならハンドリングしやすいです。
初めて触る場合は短時間のハンドリングから始め、徐々に慣らしていくことがおすすめです。
また、手袋をはめることで、爪で怪我をしてしまうリスクをお互いに軽減できます。
無理にハンドリングすると、トッケイヤモリのストレスになるため、ほどほどにしましょう。
ちなみに、トッケイヤモリはCITES附属書Ⅱに掲載されており、輸入には制限がかかっています。
そのため、市場に出回っているCB(繁殖)個体の飼育が一般的です。
CB個体は人間に慣れており、ハンドリングが容易なので、よりコミュニケーションがとりやすいと言えます。
まとめ:トッケイヤモリとは!飼い方や飼育環境、美しい外見と独特の個性をご紹介

トッケイヤモリは見た目が美しく、大型で存在感のあるヤモリですが、荒々しい性格と飼育における知識が必要とされるため、初心者には難しいペットと言えます。
しかし、環境の整備や適切なエサや水分補給を行うことで、健康に育つことが期待できます。
この記事を参考に、トッケイヤモリと楽しい生活をしましょう!
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