ミルワームの爬虫類への与え方!保存が簡単だけど与えすぎは肥満になる?

爬虫類の餌にはコオロギやピンクマウスなどさまざまなものがありますが、代表的なものに「ミルワーム」があります。ミルワームは爬虫類の餌の中でも比較的嗜好性が高い昆虫餌です。自宅で繁殖させることが可能で保存も容易なため主食として与えている人もいるんですよ。

ミルワームの与え方は生餌なら逃げ出さないようディッシュに入れる、粉末は他の餌に混ぜ込むだけととても簡単なのですが、脂肪やリンが多く含まれているためガットローディングして与え、クル病や硬い殻による消化不良に注意する必要があります。

今回は爬虫類の代表的な昆虫餌、ミルワームの与え方や注意点について解説していきます。

ミルワームとは

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ペットショップや爬虫類専門店などで、餌用として販売されているミルワーム。彼らは一体何の幼虫なのか、きちんと知っているという人は少ないのではないでしょうか。

ミルワームは一般家庭のペットや動物園、研究用の動物の生餌用として養殖されている、ゴミムシダマシ科の昆虫の幼虫の総称なんです。日本で流通量が多いのはボディカラーが黄褐色の「イエロー・ミルワーム」ですが、そのほかにボディカラーが褐色の「ダーク・ミルワーム」などがいます。

嗜好性の高い昆虫餌

ミルワームは爬虫類だけでなく、ハリネズミやハムスター、小鳥など小動物の餌として与えられることもあります。自然界でイモムシのような這いずり系の昆虫を主食としている爬虫類にとっては、その動きや形状が似ているということから、嗜好性が高く生餌として与えた際も食いつきがよい傾向にあります。

海外の爬虫類飼育者の間では繁殖・管理がコオロギなどと比べるととても簡単なので主食として扱っている人もいますが、日本の場合は主食ではなく食欲を刺激するために与えられることが多いです。

一見そこまで栄養素が高くなさそうに見えますが、実はコオロギよりもカロリーは高いんですよ。そのため病気やストレスなどで痩せてしまっている場合に餌として与え、回復させるために与えるのもおすすめ。

繁殖や保存が簡単!

生餌として昆虫を与える場合、コオロギなどの場合は小さなケースに入れておくと、共食いをしてしまったり増やすのに手間がかかるといったデメリットがあります。しかしミルワームはタッパなどに餌となるパン粉や鳥の餌、ドッグフードなどを一緒に入れて冷蔵庫で保管するだけで、1ヵ月以上は持つんです。

ただし放置しっぱなしではなく、毎日餌のチェックをして細かくなっているようであれば、上から新しい餌を追加する必要があります。

増やし方はとても簡単で、餌・床材どちらでも利用できるパン粉やふすまを飼育しているケースの半分くらい入れ、その中にミルワームを放つだけ。だいたい2週間くらいでさなぎになるのですが、他のミルワームがさなぎを傷つけることがあるため、別のケースに入れたほうがよいです。

さなぎから孵化した後はほおっておくと交尾・産卵し、約1ヵ月で卵からミルワームが孵化しますが、孵化したてはとても小さいのである程度大きさが欲しいのであれば、少し飼育期間が必要になります。

ミルワームの爬虫類への与え方

これから爬虫類飼育をしようと考えている人や、爬虫類飼育初心者さんの場合、ミルワームの与え方で悩むことが多いのではないでしょうか。ピンセットで1匹ずつつまんで口元まで運んで与える飼い主さんもいますが、基本的には以下の2つの方法で与えます。

生餌ならディッシュに入れて与えよう

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生きたままの状態で生体にミルワームを与えるときは、ピンセットでつまんで与えるのもよいですが、毎回自分で口元に運ぶのは手間がかかりますよね。

脱走が怖いと思う人もいるかもしれませんが、餌として与えるときにミルワームの脱走を防ぐためにも、生きたままの状態で生体に与えるのであれば、爬虫類用の「ディッシュ」に入れて飼育容器に入れておきましょう。

粉末タイプは餌に混ぜて与えよう

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粉末タイプのミルワームはそのままだと爬虫類は食べてくれないため、コオロギなどの生餌に振りかけたり、ペレット状の餌に振りかける・ゼリー状の餌を作るときに混ぜるといった方法で与えることができます。

病気の快復時などには胃が弱っていることもあるので、粉末状のものを混ぜて与えるのがおすすめ。

ミルワームの注意点

ミルワームは爬虫類にとって嗜好性の高い餌ですが、与えすぎると栄養が偏るだけでなく、肥満や消化不良といったことにもなりかねません。ミルワームをたくさん与えるとどのようなデメリットがあるのか、しっかりと理解して毎回適量を与えるようにしましょう。

ミルワームで爬虫類が肥満になる?!

ミルワームは昆虫の中でも脂肪が高いためメインの餌として長期間与え続けていると、丸まると太った肥満状態になってしまうことが珍しくありません。また他の餌に見向きもしなくなるケースもあるので、主食として与えるよりは他の餌と併用してローテーションを組んで与えたり、たまにおやつ程度に与えるくらいに抑えておいたほうが生体の肥満を防ぎ健康を維持しやすいですよ。

リンが多く含まれている

爬虫類のかかる「クル病」などの病気はリンの過剰摂取で起こるものもあり、ミルワームはコオロギほどではないものの、リンなどを多く含んでいるので栄養管理に注意する必要があります。

消化不良に注意

ぱっと見ただけだとイモムシのように見えるミルワームですが、実はとても硬い殻に覆われています。病気やケガなどで弱っている場合には、殻が柔らかい脱皮直後のものを与えてあげましょう。普段は大丈夫でも弱っている時は消化機能も落ちていることもありますし、長期間殻付きのまま与えていると殻をきちんと消化しきれず消化不良を引き起こす原因にもなるんです。

また幼虫とはいえアゴの力がとても強いので、丸のみしたときに胃袋を食い破ってしまったという実例があります。こういった事故を防ぐために、頭をしっかりと潰して生体に与えるのも大切なポイント。

まとめ:ミルワームの爬虫類への与え方!保存が簡単だけど与えすぎは肥満になる?

ミルワームは爬虫類にとってとても魅力的かつ嗜好性が高い昆虫餌で、保管するときもタッパに餌・床材となるパン粉やふすまを入れて冷蔵庫で保管するだけととても手間のかからない生餌です。

しかし脂質が多く、リンなどもそれなりに多いため与えすぎると肥満・クル病などの原因にもなりますし、硬い殻が消化しきれず消化不良を引き起こすケースも。

栄養バランスなどの面からも、ミルワームはメインの餌としてではなく、おやつ程度に与えたりどうしても他の餌だと食いつきが悪いといったときに与えるのがよいでしょう。病気やケガなどの回復食として与えるのであれば、粉末タイプを他の餌に混ぜて与えるのがおすすめ。

しっかりと飼育している生体の様子をチェックしながら、ミルワームを与えてくださいね。