爬虫類の飼育に使う飼育ケージ・水槽に水垢がついてしまって困っているかたは多いです。
きれいに落としたいけど、こすったら傷がつきそうだし、薬剤は爬虫類に悪影響がありそうで怖くて使いたくない…。という方のために、今回は「爬虫類の飼育ケージ・水槽に水垢がつく理由」と「水垢の落とし方」について解説します。
上手に水垢を落とし、クリアな視界で爬虫類を飼育してあげましょう。
飼育ケージに頑固な水垢がつく理由
水垢をうまく落とせても、またついてしまうのでは堂々巡りです。ですからまずは「飼育ケージに水垢がつく理由」を確認しておきましょう。
霧吹きなどでも!水垢の原因
水垢は何なのか…?というと、水道水に含まれているカルシウムが固形化してしまったものです。水道水が壁面などに付着し、そのまま放置すると水分だけが蒸発します。そして水道水に含まれていたカルシウムだけが壁面に残ってしまう、という理屈です。
よって、水道水が壁面に付着したまま放置しつづけると、どんどん水垢がついてしまいます。
霧吹きやミスティングシステムによる加湿でも水滴は付着しますし、水棲カメなどを飼育している場合、カメが跳ね飛ばして水槽面に付着した水滴によって水垢が生じてしまう、ということもあります。
なお、ガラス製のケージや水槽のほうが水垢がつきやすいという特徴があります。
長期間放置するとより強固になる
水垢は、長期間放置するとどんどん層のようになっていき、落とすのが困難になっていきます。
ですから気づいたときにこまめに水垢を落とすように心がけましょう。
強固になってしまった水垢を落とそうとして力を込めて磨くと壁面に傷がつきやすいですし、何より重労働です。そうなるとますます掃除がおっくうになってしまいます。
早めの対応が何よりも有効なことを覚えておいてください。
水垢のきれいな落とし方!
水垢の原因がわかったところで、水垢をきれいに落とす方法をご紹介します。
ダイヤモンドウロコ取りを使う
水垢の層が重なりすぎてしまい、ちょっとこすったくらいでは落ちない…という強固な水垢を落とすのに有効なのが「ダイヤモンドウロコ取り」です。
人工ダイヤモンドを研磨剤として使っているスポンジです。水を含ませて水垢をこするだけで落とすことができます。
ただし傷がつかないかどうか、飼育ケージ・水槽の目立たない部分を少しこすって様子を見てから使用しましょう。
普通のスポンジのような四角いものがよく売られていますが、上のアイテムのように持ち手がついていると力が均等に入れやすく、水垢落としが楽に行えますのでおすすめです。
メラミンスポンジを使う
メラミンスポンジも、頑固な汚れを落とす掃除用品として人気のアイテムですね。
メラミンスポンジも水を含ませて水垢部分をこするだけで汚れを落とすことができます。生体への悪影響がないので安心して使える掃除道具です。
なお、アクリル水槽をメラミンスポンジでこすると傷がつく場合がありますので、避けた方が無難です。
ガラスなら重曹も有効
飼育ケージ・水槽がガラス製であれば、重曹も水垢落としに有効な手段です。
重曹はとても細かい粒子ですから、この重曹でこすり落とすという仕組みです。強くこすりすぎると傷がつく可能性がありますので、注意して作業しましょう。
クエン酸を使う
水垢の主成分は酸で溶かすことができます。
そのため、クエン酸を使うと強固な水垢を溶かして落とすことができるのです。
クエン酸を使って水垢を落としたい場合は、クエン酸を溶かした水をキッチンペーパーやティッシュペーパーに含ませ、水垢の上に張り付けておくと良いですよ。時間とともに化学反応が起こり、水垢が溶けます。
汚れの程度にもよりますが、数十分~数時間そのまま放置し水垢が溶けた頃に、こすり洗いをして落としましょう。
クエン酸を水に溶かすときは、水200mL(1カップ)に対してクエン酸を小さじ1杯ほどで良いですが、汚れが頑固な場合はもっと濃いめにしても問題ありません。
クエン酸は食品にも含まれている成分ですから、生体に悪影響がなく、安心して使えます。ただし残留すると良いことはありませんので、水垢を落とし切ったあとは水でよくすすぎましょう。
お酢を使う
クエン酸の項で説明した通り、水垢は酸で落とすことができますから、お酢でも落とせます。
「クエン酸、家に無いんだよなあ、買いに行くの面倒だけどお酢ならあるな」という場合もありますよね。
使い方はクエン酸と同じです。ただし、においがけっこうキツいので、筆者の場合は家族に不評でした。においを気にする方はクエン酸をおすすめします。
また、アクリル製の水槽の場合、お酢に含まれる成分のせいでヒビが入ってしまうことがありますので、使用を避けてください。クエン酸がおすすめです。
まとめ:爬虫類ケージ・水槽の水垢がつく理由と落し方!ケージをきれいに保とう!
爬虫類のケージ・水槽に水垢がついてしまう原因、そして落とし方について解説しました。
せっかくの可愛い爬虫類も、水垢越しに眺めても…あまり綺麗ではありませんね。早めに掃除を行い、軽く落とせるうちに水垢を落とすように心がけ、クリアな視界で爬虫類を楽しみましょう!
爬虫類好きのライター集団です。
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