爬虫類のダニ駆除・対策!ダニがついてしまったら温浴とお酢が有効です!

爬虫類を飼育していると、ダニに悩まされることは多いですね。

もしダニを発見したらどのように駆除すればよいでしょうか。また、ダニが発生しないようにするにはどんな点に気をつけたら良いでしょうか。

今回は爬虫類につくダニについて解説します。ダニのいない清潔な飼育を目指しましょう。

爬虫類につくダニとは

爬虫類にはよくダニがつきます。特にWCといわれる野生個体を捕獲して販売されているものにはほぼついていると思っていいくらいです。

爬虫類につくダニはいくつかに分類されますが、吸血性のないダニは爬虫類に大きな被害は与えません。ですが、そのままにしておくと増える可能性がありますし、不衛生でもあります。ですからダニの発生に気づいたら、できるだけ早くダニの駆除を行いましょう。

吸血性のあるダニは爬虫類に大きな被害を及ぼします。

まずかゆいですから可哀想ですし、食欲も落ちて免疫力もなくなっていきます。そのまま衰弱してしまうこともありますので、すぐにダニを駆除しなければなりません。

爬虫類のダニ対策3選!

こちらの項では、ダニがわかないようにする対策を説明します。

ダニがわかないのが一番ですからね!

床材を清潔に保つ

ダニの中には、爬虫類の排泄物や餌の食べ残しを狙ってやってくる種類がいます。

こういったダニの発生を防ぐには、床材を清潔に保つのが一番効果的です。

ダニは薄暗く、適度な湿度があり、保温されているところが大好きです。これって爬虫類の飼育容器の中そのものですよね。ですから、床材を交換しないでいるといつの間にかダニが寄ってきてしまいます。

ダニは肉眼では見えないような小さな種類もいますので、見た目に変化がなくても床材は定期的に交換するように心がけましょう。

ダニ抑制効果のある消臭剤を使う

爬虫類向けのダニ抑制効果のある消臭剤が販売されていますので、こういったアイテムを使うとダブルの効果が期待できます。

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このようなヘビ用に開発されているものは、爬虫類に有害な物質が含まれていないので安心して使うことができます。ただし、爬虫類に直接スプレーせず床材にスプレーして使います。

こちらのアイテムは木材をいぶしたようなスモーキーな香りがしますが、スプレーして少しするとその香りもなくなります。天然由来の成分が材料なので安全です。

ケージ自体も良く掃除する

床材を清潔に保つだけでなく、ケージ自体も良く掃除するようにしましょう。

ケージは案外細かいパーツがついていたり、なかなか掃除が行き届かない隅っこなどもあります。ですから掃除するときに、熱湯をかけることが有効です。ただしケージの素材によっては熱湯で変質してしまうので、熱湯に耐える素材であるか確認してから行いましょう。

熱湯は使えない素材の場合は、エタノールで消毒することもできます。

また、ダニだけに注目してケージを掃除するなら水に数時間浸けておくことも有効です。ダニを水に沈めて窒息させるという理屈です。この方法は時間がかかってしまいますが、ケージの素材がどんなものでも問題ありませんし、薬剤などが手元になくてもすぐに行える、隅々までダニを駆除できるのが利点です。

どの場合も、ケージを洗浄したあとはしっかり水滴などを拭き取るように心がけましょう。

爬虫類につくダニを駆除するには!

ケージを清潔に保っていたけれどダニがついてしまった!

そんな時は下の方法で駆除することをおすすめします。

お酢+温浴で安全に駆除!

ダニはお酢に弱いので、お酢をかけるとダニを駆除することができます。

ただしいくつかの注意点がありますので、それを守って行いましょう。

まず、吸血性のダニにかまれている状態だと、爬虫類の体表には傷ができています。そこへお酢をかけたら…しみるに決まっています!それはとても可哀想なので、吸血性のダニにかまれている場合は要注意です。

お酢でダニを駆除する場合、お酢をそのまま使うのではなく、30℃くらいのぬるま湯200ml(1カップ)に対してお酢を5ml(小さじ1杯)加えて薄めてください。その中に爬虫類を泳がせてからお湯でよくすすいであげましょう。

たいていのダニはこの方法でぽろぽろと落ちてくるはずです。

吸血性のダニだからお酢は使いたくないという場合は、ただのぬるま湯に爬虫類を泳がせてダニを窒息させて除去するという方法もありますが、効果が薄い時もあるようです。

 

こういった方法を試してもダニが落ちない場合は、先端を熱したピンセットなどでダニを焼くという手段が残されています。

ただし、この方法はあまりおすすめしません。危険がとても多いからです。どうしてもこの方法を用いる場合、よく注意して行ってください。「火の扱い、やけどの危険性」この2点に特に注意が必要です!ピンセットを火であぶるとピンセットそのものが熱くなりますので、軍手などを装着してやけどを防止しながら行いましょう。また、爬虫類の体表に熱したピンセットが触れないように注意しましょう。

バポナなどの薬品使用は注意が必要

ダニを駆除するにはバポナ、フロントラインなどの殺虫剤を使えばいいのではないか?という考えもありますが、そういった強い薬剤を使う時は細心の注意が必要です。

爬虫類の餌として飼育しているコオロギやデュビアにも影響を与え、殺虫剤をまいたら餌の昆虫が全滅した!という話も聞きますので、そういった状況の場合は使用を控えた方が無難です。

さらに殺虫剤の多くは水に溶けやすく、爬虫類の他に熱帯魚を飼育しているような時は熱帯魚も死滅してしまうこともあります。

このように殺虫剤は非常に強力ではありますが、その分危険性が高いです。発がん性があるという人もいるくらいですから、できるだけ他の手段でダニを駆除することをおすすめします。

どうしても他の方法ではダニがとれない、殺虫剤でとりたい!という場合は、時間を区切って他の生物のいない部屋で行いましょう。

まとめ:爬虫類のダニ駆除・対策!ダニがついてしまったら温浴とお酢が有効です! 

爬虫類にダニがついてしまった場合の駆除方法、ダニがわかないようにする対策について解説しました。

ダニが出ないのが一番ですが、WC(ワイルド)などの場合は最初からくっついているときもあります。気づいたらすぐに対処し、爬虫類を居心地よく飼育してあげたいものですね。