ヘビの体臭は一般的なペットと比べると無臭に近く、臭いのしない生き物として有名ですが、フンは結構強い臭いを発します。
いくらヘビ自体が臭わなかったとしても、ケージ内の定期的な掃除や臭い対策は必要不可欠です。
今回はヘビのフンが臭ってしまう理由や、爬虫類用の消臭アイテムについてわかりやすく解説していきます。
飼育しているヘビの臭いにお困りの方や、前もって対策をしておきたい方などは、こちらのページを是非参考にしてくださいね。
ヘビのフンは臭い?!
ヘビのフンはトカゲ類ほどではないものの、確かに臭います。
しかし、そもそもヘビは餌を食べる頻度が少ないことからもわかるように、フンの回数もそこまで多くはありません。
フンをしたらその都度掃除をしてケージ内を清潔に保つことが、臭いを抑える一番のポイントです。
ここではまず、ヘビのフンや体が臭ってしまう理由について解説していきます。
ヘビのフンが臭い理由
ヘビのフンは犬や猫などの哺乳類と比較すると強く臭うため、初めて飼育する方は戸惑うこともあるかと思います。
それではなぜヘビのフンは臭ってしまうのでしょうか?
その理由は、ヘビの食性にあります。
多くのヘビは肉食性のため、主にマウスなどの小動物を食べて生活しています。
それに加えて餌を丸呑みする習性もあるので、動物の骨をも溶かしてしまうほどの強力な消化酵素を持ち合わせているのです。
肉食性な上に強力な消化酵素の影響もあって、ヘビのフンはどうしても強い臭いになってしまいます。
また、大型のヘビでは数日間フンをため込んで一気に排泄する傾向にあるため、フンの臭いはより強力に感じるかもしれません。
ヘビ自体は臭くない!
ヘビには臭腺があるため、特にアオダイショウやシュウダなどは身の危険を感じたときに臭い汁を放って威嚇することがあります。
しかし、臭いと言っても耐えられないほどの悪臭というわけではありません。飼育環境に慣れてくれば、臭い汁を出すことも少なくなってきます。
そもそもヘビのウロコは撥水性(はっすいせい)に優れた薄い油膜で覆われているため、汚れが体に付きづらく、ヘビ自体が臭うということはあまりないのです。
それでももしヘビの体が臭うと感じたら、何かしらの病気を抱えているか、糞尿の掃除がうまくできていない可能性が考えられます。
- ヘビの体の一部が腫れ上がっていたり、ただれたりしていないか
- ケージにフンや尿酸がこびりついていないか
- フンの付着した床材はきちんと取り替えているか
- 少なくとも月に一度はケージ全体を除菌・消毒しているか
これらのポイントをしっかりとチェックして、ヘビの臭いの原因を探ってみましょう。
もしヘビの体に異常が見られたら、爬虫類を取り扱っている動物病院ですぐに診てもらうことをおすすめします。
ヘビの臭い対策アイテム5選!
ケージにフンなどの臭いが付いてしまったとき、水拭きしただけでは臭いが取れない場合がほとんどです。
しかし、アルコール類を使用した除菌剤や消臭剤はヘビにとってあまり良くないので、使用はおすすめできません。
そのようなときに役立つのが、爬虫類用の消臭アイテムです。
ヘビはもちろん、爬虫類全般に影響を与えない成分で作られているため、安心して使用ができます。
ここからはヘビの臭い対策におすすめのアイテムとして、
- ジクラ 万能消臭剤
- エンザイム・レプタイル 爬虫類消臭スプレー
- ぺっとくりん 両生類・爬虫類用
- ハスクチップ
- シーズイシハラ 消臭炭シート
こちらの5種類をご紹介していきます!
ジクラ 万能消臭剤
アクアリウム業界でも有名なジクラ社から販売されている、万能消臭スプレーです。
天然植物由来のエキスによって作られているため、爬虫類はもちろん、小動物やコオロギなどの昆虫ケージにも使用できます。
ケージ内の臭いが気になるところに直接吹きかけ、乾いた布やティッシュなどで拭き取りましょう。
消臭だけでなく除菌成分も含まれているため、カビなどを防ぎケージ内を清潔に保てます。
こちらはパウダータイプも販売されているのですが、砂などの床材と混ぜて使用することで高い消臭効果を発揮できるのでおすすめです。
エンザイム・レプタイル 爬虫類消臭スプレー
こちらは酸化による悪臭を抑える酵素が配合された消臭剤、エンザイム・レプタイル 爬虫類消臭スプレーです。
こちらの商品は生体が舐めても害がないため、生き物に付いてしまった臭いも直接消臭できるのがポイント。
フン以外にも、食べ残した餌の悪臭を抑えるのにも役立ちます。
パッケージが可愛いのも魅力的ですね。
ぺっとくりん 両生類・爬虫類用
こちらのぺっとくりん 両生類・爬虫類用は、食品添加物としても使用される次亜塩素酸ナトリウムを配合し、科学的に臭いのもとを分解する効果のある消臭・除菌スプレーです。
ケージのメンテナンスにはもちろん、生体を触るときの手の除菌にも使用できます。
消臭に関しては即効性が高く、噴射して軽く拭き取ると気になる臭いはすぐになくなります。
ただし成分の次亜塩素酸ナトリウムには金属を腐食させてしまうはたらきがあるため、金属パーツを使用したケージに吹きかける際は十分に注意しましょう。
ハスクチップ
ヤシの実の外皮を砕いてできたハスクチップは通気性や消臭性に優れているため、爬虫類飼育者にかなり人気の床材です。
基本的にはフンが付着した部分を交換するだけで良いので、手軽に臭い対策ができます。
ハスクチップは爬虫類や昆虫に使用できるものの他に、園芸用品としても販売されている場合があります。
園芸用のハスクチップには爬虫類に害のある針葉樹を使用したものも存在するため、爬虫類の床材として使用する際は含まれている素材に注意をしましょう。
シーズイシハラ 消臭炭シート
最後にご紹介するのはシーズイシハラ 消臭炭シートです。
こちらは犬用のペットシーツなのですが、爬虫類の床材としても使用できます。
掃除のしやすさなどからヘビの床材としてペットシーツを使用する方は結構多いのですが、中でもこちらの商品は消臭効果に特化した炭がフンに含まれる臭い成分を吸着するため、ケージ内を長期的に消臭できるとても優れた床材です。
とはいえフンを何日も放置していると衛生的に良くないので、週1~2回ほど定期的に交換をしましょう。
まとめ:ヘビが臭い!ペットの糞の臭いを抑える・消臭するアイテム5選をご紹介!
ヘビは肉食性であるのに加え強い消化酵素を備えているため、哺乳類と比べるとフンの臭いが気になる場合があります。
しかしヘビそのものは体が臭うような生き物ではないため、ケージや床材が衛生的に保たれていれば、病気でない限り強烈な悪臭はしません。
今回ご紹介した消臭アイテムなどを活用して、ケージの掃除をきちんと行ないましょう。
床材の適切な交換頻度などについては是非こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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