爬虫類と相性の良い・悪いペット9種!犬とは最悪?同時に飼育できる条件

爬虫類と他の動物を一緒に飼育するときに重要なのが、以下の2つのポイントです。

  • ケージや部屋を必ず分けて飼育すること
  • 狩猟本能を刺激しないように配慮すること

自然界では「捕食する側」「捕食される側」という明確な基準があるため、相性の悪い動物同士を近くで飼育することは、どちらの生き物にとってもかなりのストレスになってしまうのです。

今回は爬虫類と一緒に飼育できる動物と相性の悪いペット、合計9種をご紹介していきます。

爬虫類と他の動物は一緒に飼える?

爬虫類専門店に行くとヘビヒョウモントカゲモドキカメなどを隣同士で管理しているショップが多いため、ケージを分ければ数種類の爬虫類を一緒に飼育できるということは想像がつきやすいかと思います。
しかし、現在他の動物を飼育している場合などは、新たに爬虫類の飼育を始めても良いかどうか結構気になりますよね。

まずは冒頭でも挙げた「ケージや部屋を必ず分けて飼育する」「狩猟本能を刺激しないように配慮する」こちらの2点について解説いたします。

ケージは分け、種類が異なる場合はなるべく別の部屋で飼育する

飼育する生き物が異なる分類の場合はもちろんですが、爬虫類同士のときでも、ケージは必ず分けて飼育しましょう
爬虫類は群れではなく単独で生活する種類の生き物がほとんどなので、同じケージで複数飼育するとストレスがたまり、拒食を起こす可能性が高くなってしまいます

また、爬虫類と哺乳類など違う種類の生き物を飼うのであれば、できるだけ部屋も分けて飼育しましょう
生活層が同じだと、ケージ越しであっても争いを生むことがあります。

狩猟本能を刺激しない

犬や猫などの哺乳類は、狩猟本能を刺激されると爬虫類に対して攻撃的になってしまう恐れがあります。
生き物の性格によっては同居に成功するパターンもありますが、なるべく狩猟本能を刺激しないような配慮をしましょう。

犬や猫の目が触れるところでは爬虫類の世話をしないよう心がけることが大切です。

爬虫類と相性の良いペット5選

ここからは爬虫類との相性が良く、同じ部屋でも飼育ができる生き物を5種類紹介していきます。

熱帯魚

熱帯魚をはじめとする観賞魚はすべて水槽で飼育をするため、同じ部屋でも接触することがありません
中には小型の魚を捕食する爬虫類もいますが、熱帯魚と爬虫類の間に簡単な仕切りを立てればお互い目に触れることもないので安心です。

また、爬虫類は高い湿度を好む種類が多いのですが、熱帯魚を飼育する部屋は冬場でも湿度が保たれるので、その点でも相性が良い生き物と言えます。

インコやオウムなどの鳥類も基本的にはケージで飼育をするため、爬虫類と同じ部屋で飼うことができます。
しかし、放し飼いをすると爬虫類とケンカをしてしまう場合があるため、部屋に放すときは別の場所に移動するなどの対策をしましょう。

また、鳥類の中でもタカやフクロウなどの猛禽類(もうきんるい)は爬虫類を捕食して生活するため、これらの生き物とは飼育空間を分けておくのがおすすめです。

エビ・ザリガニ

最近では日本に輸入される種類がかなり増えてきたザリガニや、熱帯魚飼育者にはおなじみのエビなども、水槽で飼育するため爬虫類との相性は良いと言えます。

しかし、エビやザリガニ、爬虫類(特にヘビ)は脱走しやすい生き物なので、誤ってお互いのケージや水槽に入り込んだりしないよう十分注意しましょう

両生類

カエルやイモリ、ウーパールーパーなどの両生類も、爬虫類との相性が良い生き物です。
ただし、爬虫類は小型の両生類を食べてしまうこともあるため、ストレスにならないようお互いのケージを少し離しておきましょう

最近人気が高まりつつあるアカハライモリの飼育方法について詳しく解説した記事があるので、気になる方はご覧になってみてくださいね。

昆虫・奇蟲

爬虫類の好む気温や湿度で飼育ができるため、爬虫類飼育者の中には昆虫や奇蟲も同じ部屋で飼っているという方が結構多くいらっしゃいます。
こちらも脱走が得意な生き物なので、ケージのフタに隙間ができてないかしっかりとチェックをしましょう

爬虫類と相性の悪いペット4種

 

続いて、爬虫類との相性が悪く同じ部屋での飼育に向いていない生き物を、4種類紹介していきます。

犬は力が強く簡単にケージを開けてしまうため、爬虫類との相性があまり良くありません。
爬虫類によってはバスキングライトや保温球などを使用するため、犬が触れてしまうと火傷をする恐れがあり注意が必要です。

性格にもよるので爬虫類を必ず襲ってしまうとは限りませんが、予期せぬ事故を防ぐためにも犬と爬虫類を一緒に飼育するのは控えておくか、飼育部屋を確実に分けられるような対策をしておきましょう。

犬もそうですが、猫は基本的に動くものを警戒し、場合によっては攻撃する性質があります。
その上猫はかなり器用なためケージもたやすく開けてしまうので、猫と爬虫類を同じ部屋で飼育するのはやめておきましょう。
ケージにちょっとでも隙間が空いてしまうと、爬虫類の脱走にもつながります。

猫と爬虫類を同時に飼育するときは犬の場合と同様に部屋を確実に分けて、猫が爬虫類の部屋に入り込めないようしっかりと対策しておくことが重要です。

ネズミ・ハムスター

爬虫類にとってネズミは捕食対象の動物のため、かなりの注意が必要です。
もちろんお互い確実にケージを分けて少し離した場所に配置すれば問題ないのですが、爬虫類の中でも特にヘビは脱走の名人。万が一ケージから脱走してしまった場合、ネズミやハムスターのいるケージへ侵入してしまう可能性も少なくありません

どうしても爬虫類と一緒に飼育したいときは、爬虫類が侵入しにくいプラケース型のケージでネズミやパムスターを飼うことをおすすめします

フェレット

フェレットは一人暮らしの方にも飼いやすい人気の小動物ですが、中には気性が荒くしつけが難しい種類もいるので注意しましょう。

荒い性格のフェレットは爬虫類に限らず、他の種類の生き物にも攻撃をしてしまう可能性がかなり高いです。
フェレットが落ち着いて生活できるように、単独での飼育をおすすめします。

まとめ:爬虫類と相性の良い・悪いペット9種!犬とは最悪?同時に飼育できる条件

爬虫類には相性のいい生き物と相性の悪い動物がいるため、種類の異なる生き物を同時に飼育するときにはストレスを与えないような飼い方をする必要があります。

基本的にケージや水槽内で飼育する種類であれば問題ありませんが、生き物の様子を日頃からよく観察し、ストレスを受けているように感じたら飼育する部屋を分けるなどの対策を行ないましょう。

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