ペットとして飼育されている爬虫類は、アクアリウムのように在来種だけでなく、海外に生息している品種が多いですよね。日本とは気候が違うため、飼育するときのケージ内の温度にも気を付けなければなりません。
特に気温が下がる秋~春先までは温度を一定に保つためにヒーターを使用する必要があります。しかしヒーターであれば何でもよいというわけではないんです。
今回は爬虫類飼育におすすめなヒーターを10商品ご紹介、さらに使用時の注意点や電気代などについてもお話ししていきます!
爬虫類用ヒーターとは
爬虫類は人間や犬・猫のように常に一定の体温を保っている恒温動物とは異なり、外気温によって体温が変化する変温動物です。爬虫類の体温を一定に保つためにはヒーターを使用してケージ内の気温を一定に保たなければなりませんが、ヒーターであればどんなものでもよいというわけではないんです。
人間用のものだと暑くなりすぎたり、パワーが強すぎてケージを傷めてしまう可能性もありますし、爬虫類がヒーターに触れてやけどしてしまう可能性も。そのためケージないで使用するヒーターは、爬虫類専用として販売されているものがおすすめ。
昔ながらの保温球も販売されていますが、最近は安全性も向上していることもありパネルタイプのヒーターが主流になっています。
爬虫類用ヒーターのおすすめ商品10選
ヒーターを選ぶときはケージのサイズに合うかはもちろん、ケージの種類や飼育している爬虫類の種類なども考慮して、最適なものを選んでくださいね。
それではここからおすすめのヒーターを10商品ご紹介していきます!
みどり商会 暖突
みどり商会の「暖突」は、ケージの床に敷くのではなく網などのフタに取り付け、上部からケージ内を温める遠赤外線ヒーターです。
トカゲや蛇はライトなど温かいものに巻き付いてやけどしてしまう可能性が高いですが、こちらの上部取り付けタイプならやけどの心配もありません。保温球よりも消費電力が低いというメリットもあります。
みどり商会 ピタリ適温プラス
みどり商会の「ピタリ適温プラス」は床面に敷くタイプのヒーターですが、防水機能はついていないのでケージ内ではなくケージの外に敷いて使用します。温度は自動制御方式で、自己消化性機能が付いているので安全面もバッチリ!S/M/Lの3サイズ展開なので、自宅のケージに合ったものを選びやすいです。
みどり商会 スーパー1
みどり商会の「スーパー1」は完全防水性なので、水陸どちらでも使用可能なヒーター。万が一飲み水がこぼれたり、爬虫類の尿などがかかっても安全に使用することができます。硬質なので洗いやすいため清潔感も保ちやすいですが、底材に埋めて使うことはできませんので注意してくださいね。
こちらもピタリ適温プラス同様に、サイズはS~Lまで揃っています。
みどり商会 ナラベルト
みどり商会の「ナラベルト」は、柔軟性のあるリボンタイプのヒーター。ナラベルトの上に小型ケージを載せるのはもちろん、ケージに巻いて使用することも可能です。長さが85cmあるので小型ケージを複数並べて使えるというメリットがあります。
フラットウォーマー
SANKOの「フラットウォーマー6W」は温度が固定されているパネルヒーターで、6W・12W・20Wと3種類あります。保温効果を高めることのできる断熱シートも付属しています。
ヒーターなどの電気製品は海外製のことが多いですが、こちらの商品は日本製でPTC成分や電気特性の特許も取得しているんですよ。電気代も約14%カットできるというのもおすすめポイントです。
SANKO パネルウォーマー
SANKOの「パネルウォーマー」は8W・14W・16Wの3種類あり、設定温度は25~45℃の範囲で自分の好きな温度を設定することができます。日本製の商品で安全ヒューズが内蔵された省電力設定の商品です。
ビバリア マルチパネルヒーター
ビバリアの「マルチパネルヒーター」は8W・14w・16Wの3種類から選ぶことができ、飼育ケージを上に乗せて使用します。こちらの商品も日本製なので安全性や耐久性が高く、節電設計となっていて稼働中かどうかわかりやすいランプつき。
またケージに固定しやすいようにマジックテープも付属していますが、防水仕様ではないのでケージの外に設置して使います。
ビバリア エミートネオ CL
ビバリアの「エミート NEO CL FLAT」は、太陽の光のように自然に近い状態の遠赤外線効果を得ることができます。爬虫類専用で光を出さない設計になっており、使用中は黄色からオレンジと色が変わるので稼働しているかがわかりやすいです。
60W・100Wの2種類があり、昼夜どちらでも使えるというメリットがあります。
GEX エキゾテラ レプタイルヒート
GEXの「エキゾテラ レプタイルヒート」は、6層構造になっているので安全性が高く、均熱アルミや特殊ファイバーを使用することで耐久性・保温性が向上している商品。
傷がつきにくくリバーシブル仕様なので表裏どちらでも使用可能で、ケージの外に設置して使用するタイプです。
GEX カメ元気 オートヒーター
GEXの「カメ元気 オートヒーター」は、獣医師さんが推奨している28℃前後に自動保温してくれるヒーター。サーモスタット不要なうえにコンパクト設計なので小型水槽におすすめ!
横置きだけでなく縦置きもすることができ、事故防止機能もしっかりとついています。ヒーターカバー付きなので、カメが直接ヒーターに触れることもありません。
爬虫類用ヒーターの電気代
秋~春先まではケージ内の気温管理のため、ヒーターを使うことで電気代が跳ね上がるのではと気になる人は多いですよね。ヒーターの電気代について少し考えてみましょう。
1ヶ月の電気代例:レオパの場合
電気代は地域や契約しているアンペア数・使用しているヒーターによって変わります。そのため一律でいくら、と断言することはできませんが、今回は東京でレオパのケージに、みどり商会の暖突のSサイズを使用しているという設定で電気代を計算してみます。
【都内で暖突のSサイズを1カ月使用したときのおおよその電気代】
13W(暖突Sの消費電力)÷1000×24(時間)×27円(東京の電気代)=約8.424円 ×30(1ヶ月)=約252.72円
ケージの数が多くて使用しているヒーターの数が増えれば当然電気代も上がりますし、20W・100WなどヒーターのW数が上がることでも電気代は上がります。
複数のケージで飼育しているのなら、ナラベルトのように横に長い商品の上にケージを乗せて、ヒーターの数を増やさないようにすることで電気代を抑えやすくなりますよ。
エアコン管理も湿度に気を付ければOK!
爬虫類は外気温によって体温が変化する編オン動物なので、エアコンで室温を管理することで温度管理することもできます。
エアコンで室温を上げる場合でも秋~春先までは空気が乾燥しやすいので、ケージ内の温度計や湿度計をマメにチェックして最適な環境になっているかを確認してあげましょう。
爬虫類用ヒーター設置の注意点
爬虫類用のヒーターは使い方を間違えると、ケージ内の爬虫類が低温やけどなどを起こしたり、カビが発生することもあります。爬虫類用ヒーターを使用するときは、次の2つのことに注意してくださいね!
熱を逃がすスペースを設けよう!
まず一番注意してほしいのが、ヒーターの設置の仕方。ケージ内を温めなければならないからと、床面や上面の全面いっぱいになる大きさのものを使用していませんか?
このような場合、逃げ場がないと爬虫類は低温やけどを起こしてしまったり、ヒーターの熱でケージ自体が破損してしまう可能性があります。
ヒーターを設置するときは、ケージの半分くらいのサイズで、爬虫類が暑いと思ったら逃げることのできる涼しいスペースも用意してあげましょう。
断熱材を併用するならカビに注意
ケージ内の保温性を高めるために、発泡スチロールやスタイロフォームといった断熱材を併用する人もいますよね。しかしこのような断熱材を使う場合、外気温とケージ内の温度差、そして湿気や結露などからカビが発生する可能性があります。
カビは放置しておくと爬虫類に悪い影響を与えかねないので、断熱材を使用するときはカビが生えていないか、ケージの掃除のときにチェックしましょう。
まとめ:爬虫類用ヒーターについて!おすすめ商品10選・電気代・置き方の注意点
爬虫類は変温動物なので、秋~春は外気温が低すぎると体温が低くなりすぎ、冬眠したり最悪の場合低体温が原因で死んでしまうことも。そんな悲しいことにならないように、気温が低くなる秋~春先まではケージ内の気温を爬虫類用のヒーターで管理してあげましょう。
ヒーターは必ずケージの床やフタの半分の面積で、爬虫類が逃げることのできる場所を確保し、断熱材を使用するのならカビに気を付けてくださいね。
快適な環境を作ってあげて楽しい爬虫類ライフを満喫してください!
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