爬虫類に野菜をあげよう!野菜を食べる生体とエサにおすすめな野菜7選!

爬虫類に興味はあるものの、餌の問題が障害になり飼育に抵抗がある人や、踏み出せないといった人は少なくありません。でも虫が苦手だから爬虫類は飼育できないという場合は、以下のような草食・雑食性の爬虫類がおすすめです。

  • フトアゴヒゲトカゲ
  • グリーンイグアナ
  • リクガメ

これらの爬虫類は昆虫を用意しなくても専用の人工フードもありますし、スーパーで買える野菜も餌にできるので虫が苦手な人でも爬虫類飼育を楽しむことができます。

今回は野菜を食べる爬虫類についてや、野菜を与えるメリット、爬虫類におすすめの野菜をセレクトしてご紹介します。

草食・雑食性の爬虫類は野菜好き!

爬虫類は昆虫がメインの餌なものも多く一般的なイメージにもなっていますが、草食性や雑食性の爬虫類には野菜好きなタイプもいて、こういった生体なら虫が苦手な人でも飼育を楽しめるんです。

まずはどんな爬虫類が野菜を食べるのかを解説していきます。

野菜を食べる爬虫類たち

野菜を食べる爬虫類の中で最もポピュラーなものが「フトアゴヒゲトカゲ」です。フトアゴは雑食性のトカゲですが、ベビーよりアダルトのほうが野菜を好むことが多いとされています。
野菜は食物繊維や水分が豊富で、便秘解消にも効果的というメリットがあります。

また、グリーンイグアナをはじめとするイグアナも草食性なので野菜を好む爬虫類です。
成長すると1メートル以上の大きさになりますが、知能が高くベビーのころからスキンシップを取っておけば室内での放し飼いができるようになることもあるほどで、温厚な性格をしています。
イグアナは、色が鮮やかな野菜を好む傾向があります。

甲羅の模様が美しく、比較的手ごろな値段で購入できる点や飼育難易度が低いことから初心者が飼いやすい生体として知られるリクガメも雑食性ながら野菜好きの爬虫類です。
カメなので一般的なペットより長生きすることも多く、長期間カメとの生活を楽しむことができます。

人工フードも販売されていますが、野菜を主食にして人工フードは補助的な与え方をするとバランスがとりやすいです。

野菜を与えるメリット

爬虫類専用の人工フードもさまざまなものが開発・販売されていますが、栄養バランスのために野菜を与えると考える人も多いでしょう。

でも爬虫類に野菜を与えるのは、ビタミンの補給や肥満防止に役立つだけでなく、水分補給のためにもなります。一方で果物や野菜ジュースなどを与えることには糖分を過剰に摂取してしまう危険性があることや、刺激が強い野菜が入っていることから爬虫類に害を与えてしまうこともあるため与えるのは避けてくださいね。

爬虫類におすすめな野菜7選!

野菜を好む草食性や雑食性の爬虫類がいることや、野菜を与えることのメリットをご紹介してきましたが、ここからは爬虫類の餌としておすすめできる野菜を7選してご紹介します。

小松菜

リクガメはもちろん、フトアゴの定番餌として知られる小松菜は爬虫類におすすめできる野菜の代表です。
どの季節でも値段が変わらず安く手に入ることに加え、野菜の中でもカルシウム含有量が多い点や緑色が鮮やです。

余談ですが、イグアナも好んで食べてくれやすいです。

カボチャ


カボチャも爬虫類に与える野菜餌として人気の高いもののひとつ。
当たり前ですがそのまま丸ごとでは硬いし大きいしで食べにくいのでカットして一度温め、火傷しない温度まで冷ましてから与えるようにしましょう。

ただカボチャには高カロリーという問題があるため、他の野菜でバランスを取ったり、餌の量に注意するなどの工夫が必要です。

にんじん

入手しやすさや栄養の面からも優秀なにんじんは、カボチャと同様に温めた後で冷ましたものを餌にすることで食いつきが良くなる野菜です。

イグアナはカボチャやニンジンのような硬いものでも食べてくれますが、丸呑みをしてしまう傾向もあるので、薄くスライスするなど大きすぎないサイズにカットしてあるのがおすすめ。

モロヘイヤ

モロヘイヤはリクガメやイグアナが特に好む野菜で、小松菜と同様にカルシウムが多いので野菜餌のメインに据えることもできるほど
値段が高めなのはネックですが、その他の栄養価も高いのもポイントです。

レタス

レタスはここまでおすすめした野菜のように栄養価に優れたというものではありませんが、水分が多くリクガメやフトアゴの水分補給に適した野菜です。
ちょっと太ったかな、という際のダイエットに使われることも多いです。

こちらも季節を問わず安く買えるので効果的に取り入れるのがおすすめですが、イグアナには水分が多すぎて軟便になる危険性があり、避けておくのが無難です。

さつまいも

サツマイモというと土の中で育つ芋の部分を想像する人が多いですが、爬虫類の餌としては葉や茎がおすすめ
スーパーなどで売られることはほとんどないので、自分の家や近くで植えていた場合や、運よく手に入る場合は餌にしてあげましょう。

季節限定品ですが喜んでくれるハズですよ!

水菜

リクガメやフトアゴは比較的葉物を好む爬虫類で、水菜もモロヘイヤや小松菜と同様にカルシウムが多いので主食として計算できます
水菜もスーパーなどでわりと入手しやすい野菜なので、普段使いもしやすいです。

おまけ:野菜系フード

野菜は鮮度や品質が大事なので、環境によっては与えにくいかもしれません。
そういう場合は、野菜系の飼料もおすすめです!

項目 内容
メーカー GEX(エキゾテラ/RepDeliシリーズ)
タイプ ペーストタイプの爬虫類用フード(補助・活性化餌として)
成分・構成
  • 野菜・果物(ニンジン、インゲン、カボチャ、モロヘイヤ、リンゴ など)をミックス
  • 加えて 3 種類の昆虫(嗜好性を高める要素)をプラス
  • カルシウム・乳酸菌を配合し、別途サプリの必要性を低減

ベジミックスペースト バグプラスは、その名の通りベジタブル(野菜)と昆虫などがミックスされた、ペーストタイプの補助フードです。
5gずつのスティック状になっていて、手を汚すことなくぱぱっとあげられます。
ただし、パッケージの切れ端をケージ内に落としてしまうと誤飲につながるので注意しましょう。また、スティックのまま与える場合は袋の先端で爬虫類たちが傷つかないように注意も必要です。

また、商品案内では「日中の温度の高い時間に与え、与えた後数時間は、消化不良を防ぐためケージ内の温度は下げないようにしてください。」「新鮮な水をいつでも飲めるようにしてください。」とあります。

草食性や雑食性の爬虫類だったとしても、植物質を多く含む餌は消化に時間がかかる傾向があります。
体温が低く胃腸などの体の働きがあまり活発ではない時に与えるのは控えましょう。


項目 内容
メーカー 三晃商会(SANKO)
タイプ ゼリー状の爬虫類用補助食品(ゼリータイプ)
成分・構成
  • 主に果糖ブドウ糖液糖をベースに、バナナ果汁・りんご果汁を使用
  • 乳酸カルシウムを配合(カルシウム吸収を考慮)
  • その他:ゲル化剤、クエン酸、トレハロース、香料・色素 など
エネルギー量 74.8 kcal / 100g(メーカー記載値)

レプタイルゼリーもベジミックスのように通常のエサに追加する補助フードです。
乳酸カルシウムが配合されていることに加えて、カルシウム吸収を助けるマグネシムが多いバナナをベースにしています。
人間もおいしく食べられそうな成分構成ですね。(一応無害ですが人間用ではありませんのであしからず)

注意点としては、与えすぎると糖質過多になる可能性があるということと、使いきりなので食べ残しは放置せず適宜処分しないといけないという点です。
こちらのフードに限らず水分量が多い飼料は高温多湿な環境では悪くなりやすいので気を付けましょう。

爬虫類に与えてはいけない野菜

リクガメやイグアナなどの爬虫類は野菜が好きなので、上でご紹介したような野菜はバランス良く与えていきたいものですが、一方でネギや玉ねぎをはじめ、ほうれん草やにんにくなどは甲状腺腫や軟便などの原因になったり、病気を引き起こすこともあるので避けるようにしましょう。

※爬虫類に与えてはいけない野菜

  • 玉ねぎ
  • ネギ
  • ほうれん草
  • にんにく
  • 豆苗

またフトアゴの餌にされることのある豆苗もフトアゴ以外には危険だったり、リクガメが好みやすいキャベツもフトアゴやイグアナに与えるのはNGといったように生き物によって違いがあるので、与えすぎはもちろん前もって調べておくのがとても重要です。

まとめ:爬虫類に野菜をあげよう!野菜を食べる生体とエサにおすすめな野菜7選!

爬虫類は昆虫食の傾向が強い生き物ですが、今回ご紹介したようにリクガメやフトアゴなど野菜好きな生体もいて、虫が苦手な人でも飼育を楽しむことができます。

草食性や雑食性の爬虫類に野菜を上げるときには今回の記事を参考にしておすすめの野菜を選んであげるのはもちろんですが、複数の野菜をバランスよく与えて飽きさせずしっかりと食べてもらうことが重要です。

もちろん生体によっておすすめの野菜でも好みの差はあるので、ちゃんと様子を見てあげてバランスのいい食生活をさせてあげてくださいね!