カメの飼育にかかる電気代!水棲・陸生タイプ別に必要なものを考えます!

カメを飼育する上で他の爬虫類より電気代がかかることも少なくありません。これは季節によっても変わりますが、紫外線ライトやバスキングライトといった電気代がかかりやすい設備が必要なことなどがあげられるんです。

水棲ガメの場合はこれらに加えてろ過フィルターや水槽用ヒーター、エアレーションなども使用するため水槽が大きくなったり、よりコストがかかることも少なくありません。

今回はカメ飼育に電気代がかかる理由や、カメを飼育する上で必要になる機材にどんなものがあるかを解説していきます。

カメ飼育は電気代がかかる?!

カメに限らず爬虫類を飼育するうえで必要経費と考えられるものに「エサ代」と「床材代」があります。しかしカメの場合はこれに加えて「電気代」が大きく上乗せされることも少なくありません。

まずはカメの飼育になぜ電気代がかかるのか、その理由を見ていきましょう。

季節によって電気代は変わる

カメの飼育に電気代がかかる大きな理由として、紫外線ライトやバスキングライト(保温球とも呼ばれます)といった電気代が高くなる機材を使う必要がある点が挙げられます。しかしこれらの機材は十分に日光浴ができる場合や、気温が高い夏場など季節・環境によって使用時間なども変わるため、電気代が安い月もあれば高い月もあるなど変動も激しくなりやすいです。

水棲ガメはリクガメよりコストがかかる?

ペットとして飼育されるカメの中にはヘルマンリクガメに代表される陸生ガメのほか、ハコガメのような半水棲のもの、ミシシッピニオイガメやクサガメなどの水棲ガメというようにさまざまな種類がいます。しかし電気代という視点で見た場合、リクガメよりも水棲ガメのほうが電気代もかかってしまうことが多いんです。

なぜかというと水棲ガメの飼育ではろ過フィルターや水槽用ヒーター、エアレーションといったリクガメでは必要ない機材を使うため。またクサガメなど大きく成長するカメの場合小さいうちは問題なくても、大きくなるとそれまで使っていた水槽が小さくなってしまい、大きな水槽を用意する必要性も出てきます。

これらの点から同じようなカメの飼育でも陸生ガメより水棲ガメのほうがコストがかかりやすくなってしまうんです。

カメに必要な機材

カメを飼育する際は各種ライトは必須ですし、水棲ガメの場合は水温を上げるためのヒーターや水をきれいに保つろ過フィルターなどの機材を用意するのも大事になってきます。

そこでここからはカメに必要な機材とその役割をおすすめ商品も交えつつ解説していきます。

紫外線ライト

ジェックス エキゾテラ レプタイルUVB100 26W 熱帯・亜熱帯 爬虫類用 紫外線ライト

日光浴はカメの成長に必要不可欠なもののひとつ。でも室内でカメを飼育する場合、日光浴が大事なことはわかっていてもなかなかできないものです。

日光浴をさせる代わりに使われる機材がここで紹介する「紫外線ライト」と、次で紹介する「バスキングライト」のふたつで、紫外線ライトをカメが浴びることで甲羅や骨を形成するカルシウムの吸収効率を上げるために必要となるビタミンDを生成することが可能になります。

少し前までは蛍光灯のような長いタイプのものも多かったのですが、最近はジェックスの紫外線ライトのようなランプタイプのものが主流になってきています。割れやすいので使い方に気を付ける必要はありますが、カメを室内飼育する場合は必ず用意する必要があるアイテムです。

この商品のように26Wの紫外線ライトを1日あたり8時間使用した場合、1カ月の電気料金の目安は約169円程度になります。

バスキングライト(保温球)

ジェックス エキゾテラ スワンプグロー 防滴ランプ 50W 水棲動物・高湿度テラリウム用

バスキングライトは保温球の別名どおり光と熱を出すライトで、自分で体温調節のできないカメの体を温めてあげるために使う機材です。カメは体温が低くなってしまうとエサをきちんと食べてくれない・消化不良を起こす・体を上手く動かすことができなくなるなどの問題が起きてしまうため、日光浴ができない環境であれば必ず採り入れる必要があります。

バスキングライトは多くのアイテムがありますが、半水棲や水棲ガメを飼育する場合は水滴などでライトが壊れてしまわないように防滴仕様になっているものを選ぶのがおすすめ。

例としてこの商品(50W)を1日8時間で1カ月使うと1カ月あたり約324円のコストがかかります。

バスキングライトの設置についてはこちらもご覧ください!

水中ヒーター

ジェックス カメ元気オートヒーター SH55

半水棲や水棲ガメの飼育は水槽に水を入れる必要がありますが、冬場など水温が低くなる季節はカメの活動が活発になる水温まで上げるために水中ヒーターを使う必要が出てきます。

ジェックスの「カメ元気」ならコンセントに差すだけで水温をカメの活動に適した水温に保温してくれるので使い勝手もいいです。冬でも朝晩や気温が低い地域など水槽が置いてある部屋の室温が下がりやすい場合はヒーターの数を増やすことで水温を保つことができますよ。

このタイプのヒーターを使う場合、基本的に1日中つけっぱでの使用になることが多いため、1カ月あたりの電気料金は約1,070円の追加となります。

ろ過フィルター

水作 タートルフィルタープラス S サイズ

水棲のカメを飼育する上で水をキレイにしてくれるろ過フィルターも必須アイテムのひとつ。水作のタートルフィルターならアンモニアも浄化してくれますし、1カ月まるまる使っても月あたり50円未満と電気代も高くないのがポイントです。

水槽のコーナーに固定して使うことが可能なうえ取り外しも簡単、交換時にはろ材だけを変えればいいのも魅力のひとつといえます。

エアレーション

水作 水心 SSPP-3S

カメにエアレーションがいるの?と思われるかもしれませんが、クサガメなど水棲ガメなら必要な機材のひとつなんです。水に酸素を含ませてあげることで腐敗や悪臭を防ぐことができますし、ろ過フィルターの手助けもできます。

エアレーション自体はそこまでコストがかかるものではなく、1日10時間の使用で月あたり20円とお財布にも優しく、音が静かでホームセンターなどでも売られているので入手も容易な点もおすすめです。

まとめ:カメの飼育にかかる電気代!水棲・陸生タイプ別に必要なものを考えます!

カメの飼育は紫外線ライトやバスキングライトなどを使って体を温めてあげたり、成長の手助けをしてあげることが重要です。また水棲ガメの場合はこれらのアイテムに加えて、適した環境を保つために水中ヒーターやろ過フィルター、エアレーションなども必要になるので電気代がかさみやすいです。

しかし今回ご紹介したアイテムはカメの飼育に必要なものばかりなので、機材を使う環境などを考慮して電気代を抑えながら、元気にカメを育ててあげてくださいね!

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