ずんぐりとした体つきと短い手足、ぽってりした尻尾が特徴のニシアフリカトカゲモドキ(通称ニシアフ)は、ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)と似た雰囲気を持つ地表性ヤモリの仲間です。
レオパよりも高温多湿な環境を好み、やや神経質な一面を持つことから、初心者向けの中では飼育難易度が高めですが、基本的な飼育方法をしっかり押さえれば初めてでも十分に飼育を楽しむことができるでしょう。
この記事では、ニシアフリカトカゲモドキの特徴や生態、基本的な飼育方法としておすすめのゲージサイズや温度管理、床材や餌までを詳しく解説します。
代表的なモルフやニシアフの魅力にも触れていきますので、初めてニシアフを飼育する方はもちろん、すでに飼育している方もぜひ参考にしてください。
ニシアフリカトカゲモドキとは

ニシアフリカトカゲモドキは、日本ではニシアフという愛称で親しまれる爬虫類です。
分類上はヤモリの仲間ですが、名前に”トカゲ”とある通りヤモリにはないまぶたがあったり、木や壁に貼りつくことができなかったりなど、中性的な特徴を持ち合わせています。
ここでは、ニシアフリカトカゲモドキを飼育する前に確認しておきたい特徴や魅力をご紹介します。
ニシアフの特徴・生態
ニシアフリカトカゲモドキは、ヤモリ科トカゲモドキ亜科に属する地表性のヤモリです。
アフリカ大陸の西部から中部、森林とサバンナが混在する地域に生息しています。日中は岩陰に隠れて体を休め、夜になると活動する夜行性です。
成体の体長は20〜25cm程度とサイズ自体はレオパとあまり変わりませんが、体型に違いがあり、ニシアフの方が手足が短く全体的にずんぐりとした可愛らしい印象。尻尾も太くぽってりしており、この独特のフォルムがニシアフならではの愛らしさに繋がっています。
またニシアフはレオパよりも高めの温度、湿度を好む傾向があるため、飼育の際はケージ内の温度管理に気を付けましょう。やや神経質な性格の個体も多く、環境の変化やストレスに敏感な面も見られます。
こうした特性から、ニシアフはレオパと比べると、やや難易度が高いと言われることが多いです。とはいえ、基本をしっかり押さえれば初めての方でも十分に飼育を楽しむことができます。
ニシアフの寿命

ニシアフリカトカゲモドキの寿命は、おおよそ10〜15年ほどとされています。飼育環境下で適切な温度管理と給餌をしてストレスの少ない環境を維持できれば、それ以上長生きさせることが可能です。
爬虫類の中では比較的長寿な部類で、犬や猫と同じくらいの期間を一緒に過ごせます。お迎えする際は、10年以上のお付き合いになることを念頭に飼育計画を立てましょう。
一方で、環境が整っていないと体調を崩しやすくなります。
健康的に長生きさせるには、基本的なお世話と日々の観察を怠らず、小さな変化も見逃さない姿勢が大切です。
ニシアフの魅力!

ニシアフリカトカゲモドキの最大の魅力は、むっちりとした体つきと短い手足が生み出す愛らしいフォルムです。愛嬌たっぷりのぽってりした尻尾やつぶらな瞳に、惹かれる方も多いのではないでしょうか。
見た目に違わず動きものんびりしており、シェルターからひょっこり顔を出してマイペースに移動する様子は見ているだけで癒されること間違いなし。
ハンドリングも可能で手の上でじっとしている姿は、信頼してくつろいでくれているようで飼い主として感動を覚えます。この様子はSNSでも非常に人気で、ニシアフならではの魅力といえるでしょう。
またレオパほどではないものの近年はブリーダーが増えてきており、様々な品種が入手しやすくなってきました。個体ごとにそれぞれ個性があるので、お気に入りの一匹を探してみてください。
ニシアフリカトカゲモドキ飼育に必要なアイテムと餌について

続いては、ニシアフリカトカゲモドキの飼育に必要な基本的なアイテムや餌についてです。
適切なアイテムを揃えることで、飼育環境を整えやすくなります。
ここでは、最適なゲージの種類やサイズ、温度管理に必須のヒーターや床材、シェルターの選び方まで詳しく解説しますので、お迎えする前にしっかりと確認して準備をしましょう。
飼育ケージは30~60cmがおすすめ
やや神経質な一面があるニシアフリカトカゲモドキを飼育では、ゲージの広さに余裕を持たせるのがポイントとなります。
体長的には30cmゲージから飼育が可能ですが、温度・湿度の管理のしやすさを考えると横幅45~60cmサイズのゲージがおすすめです。
ニシアフはあまり高い所に登る習性が無いので、ゲージに高さは必要ありません。
むしろ低めの方が、上部ヒーターの熱が全体にしっかり届いて、ニシアフが好む高めの温度を保ちやすくなります。
いずれにしろ、狭すぎると温度が上がりすぎますしゲージ内に温度勾配が作りにくくいです。
飼育ケージを設置する環境やケージの広さや高さ、そしてヒーターのパワーそれぞれのバランスを見て適切な温度になるよう調整していきましょう。
ゲージの素材はガラス製がおすすめですが、プラケースでも飼育は可能です。複数個体を飼育する場合は、あえてプラケースを使ってエアコンで温度管理をする方法もあります。
ご自身の飼育スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
適温は28~33℃、レオパより少し高め
ニシアフリカトカゲモドキの飼育適温は28~33℃と、少し高めの環境を好みます。
ゲージ内に温度の高い所と低い所を作り、気分に応じて自分で好きなポイントに移動できる環境を整えましょう。
夜行性であるためUVライトやバスキングライトは使用せずに、パネルヒーターと上部ヒーターを併用して温度勾配を作るのが一般的です。
上部ヒーターで全体を温めた上で、ゲージの一部分にパネルヒーターを敷いてホットスポットを作ります。そこから反対側に向かって温度が下がるよう調整してください。
ホットスポットの温度は30~33℃、低い所で28~30℃が目安です。
温度が下がりすぎると代謝が落ちて消化不良や食欲低下を起こしやすくなります。一方温度が高すぎても体長を崩してしまうため、高い所と低い所の二か所に温度計を設置してこまめにゲージ内の温度を確認しましょう。ヒーターをサーモスタットに接続して温度を管理するとより確実です。
また室温が高すぎたり低すぎたりする環境では、ヒーターだけでは適した温度が保てません。そのため、真夏と冬場はエアコンを使って室温管理をすることをおすすめします。
床材はソイルやキッチンペーパーを敷こう
床材には、ソイルやキッチンペーパーなどがおすすめです。
管理のしやすさを重視するならば、キッチンペーパーやペットシーツが良いでしょう。汚れたらすぐに交換できるため衛生的で、フンの状態を確認しやすいというメリットがあります。
特にベビーやヤングの時期は、ソイルなどを誤飲して消化管に詰まるリスクがあるため、ペーパー類が安心でしょう。
一方、ソイル系の床材はケージ内を自然な雰囲気に仕上げたいときに向いています。鑑賞性では断然ソイルが優れているため、レイアウトにこだわりたい方はこちらを選びましょう。また、保湿性が高く適度な湿度を保ちやすいというのもソイルの利点です。
ただし、ソイルは汚れたままにしておくとカビや雑菌が湧いてしまうというデメリットがあるため、フンを見つけたら周辺のソイルごと取り除く、定期的にソイルを全交換するなど、清潔に保つためにかなり手間がかかります。
管理のしやすさと鑑賞性、どちらに重点をおくかで底材を選ぶと失敗しにくいです。
シェルターは必須!
夜行性でやや臆病な性格のニシアフは、身を隠せる場所がないと落ち着かずストレスを感じてしまいやすいです。
安心できる場所があると本来の温和な性質を見せてくれるようになるため、必ずシェルターを設置してあげましょう。
ケージ内の暖かいところと涼しいところの2か所に設置し、気分に応じて好きなところを使える環境を整えてあげます。
シェルターの大きさは、丸まって入れる程度の大きさがおすすめで、広すぎるものより「少し狭いかな?」と感じる程度の方が落ち着きやすいようです。
また上部に水を溜められるウェットシェルターは、湿度を保ち脱皮不全を防ぐのに効果的。ウェットシェルターを普通のシェルターを2つ設置し、ニシアフ自身に選ばせるのも方法です。
餌は昆虫!人工飼料は補助的な存在
餌は、生きた昆虫がメインです。
このような昆虫食はレオパなど他の爬虫類でもよく見られるものですが、ニシアフで特筆すべきなのが人工餌にほとんど餌付かないところ。個体差はありますが、時間をかけても慣れない個体が多いため、ダスティングなどで栄養バランスを整えてあげましょう。
主な餌はコオロギやデュビアを中心に、ミルワームやハニーワーム、シルクワームなども与えることができます。どれも爬虫類ショップで入手できるので、飼育個体に合わせたサイズを購入してください。
給餌頻度は以下の通りです。
- ベビー:孵化~1ヶ月までの個体には、毎日コオロギを食べるだけ与える
- ヤング:生後1~3ヶ月ぐらいの個体には、1~2日に一回、コオロギ2~3匹程度を与える
- アダルト:週に2~3回、大き目のコオロギを5~10匹程度、食欲に合わせて与える
成長にエネルギーを使うビー・ヤングの時期は、頻繁に餌を与えて成長を促します。
一方成長が落ち着くアダルト期になると、代謝が落ちてくるため週2回程度の給餌で十分。食べすぎると肥満になるので、与え過ぎには注意しましょう。
また、給餌時には栄養の偏りを防ぐため、昆虫にカルシウムパウダーやビタミン剤をまぶすダスティングを行ってください。
特にカルシウムは骨の形成に欠かせない栄養素なので、意識的に摂取させましょう。
先程も触れた通り人工餌への餌付けはあまり期待できませんが、最近はニシアフの食いつきが良いコオロギペーストなどが登場しています。
生餌の管理が難しいという方、昆虫を与えるのに抵抗がある方は、こうした製品を試してみる価値はあるでしょう。
とはいえ、ニシアフは完全に人工飼料だけで飼育するのは難しいケースが多いため、あくまで補助的な存在として考えておくのが現実的です。
ニシアフリカトカゲモドキの種類(モルフ)の紹介

品種改良が盛んなニシアフリカトカゲモドキには、様々なモルフ(品種)が流通しています。
模様や体色のバリエーションが豊富で、好みに合わせて個体を選べるのも飼育の楽しみの一つではないでしょうか。
ここでは、代表的なモルフを3つのタイプに分けてご紹介します。
模様が美しいニシアフのモルフ

最初にご紹介するのは、模様のパターンに特徴があるモルフです。ニシアフは同じ体色でも模様が少し異なるだけで、大きく印象が変わります。
| モルフ名 | 特徴 |
|---|---|
| ノーマル | 野性のニシアフリカトカゲモドキに近い、ベーシックなモルフです。茶褐色のベースに、濃い茶色のバンド模様が入ります。派手さはないものの自然な美しさがあり、価格も手頃なので、初めてニシアフを飼育する方におすすめです。 |
| ジャングル | バンド模様が不規則に乱れて、迷彩柄のような複雑に入り組んだパターンになります。同じジャングルでも模様の出方が大きく異なることから、一匹一匹それぞれに違った表情を楽しめるモルフです。 |
| ストライプ | 背中に沿って縦方向の白いライン模様が入るモルフです。ノーマル、ジャングル、アルビノ、パターンレスなどベースとなるモルフと合わせて発現します。ストライプ模様が入るだけで全体がすっきりとした印象になることから、シャープな雰囲気を好む方に人気です。 |
| ズールー | 背中の模様が乱れて、斑点状に散らばったような独特のパターンを持つモルフです。西アフリカのズールー族が作るビーズ織の柄に似ていることから名づけられました。模様の入り方にかなり個体差が出るため、世界に一匹の特別感をお求めの方におすすめです。 |
体色が美しいニシアフのモルフ

続いては体色に特徴があるモルフについて。ニシアフの体色には、白黒やアルビノ、黄色みの強いものなど多くのバリエーションが存在します。
鮮やかな色合いのモルフは見た目の華やかさがあり、人気が高いです。
| モルフ名 | 特徴 |
|---|---|
| オレオ | いわゆるアザンティック(黄色色素欠乏)のモルフで、その名の通りオレオクッキーを思わせる配色が特徴です。ノーマル個体から黄色みが抜けることで、ベースは白~ライトグレー、模様部分がこげ茶~黒のモノクロ風になります。 シンプルながらもモノトーンの落ち着いた美しさ人気です。 |
| アルビノ(タンジェリン・アプリコット) | 先天的にメラニン色素が欠乏しており、黒みが抜けて通常よりも明るい体色になるのが特徴です。アルビノの中にもいくつかの系統があり、オレンジがかった”タンジェリンアルビノ”や、淡いピンクオレンジの”アプリコットアルビノ”などが存在します。明るく温かみのある色合いがもっちりしたニシアフの体型をさらに際立たせてくれる、一際可愛らしいモルフです。 |
| キャラメルアルビノ | キャラメルのような黄褐色の体色を持つモルフです。アルビノの一種ではありますが、他のアルビノ種とは遺伝系統が異なり、こちらの方がやや落ち着いた甘い色合いになります。派手すぎない上品な雰囲気があり、アルビノ系のなかでも独特の存在感を放つでしょう。 |
| ホワイトアウト | 名前の通り、全体的に白っぽくなるモルフです。バンド模様は乱れる個体が多く、その程度に個体差が出ることから一匹ごとに印象が大きく異なります。白い部分が多い個体はハイホワイトアウト、少ない個体はローホワイトアウト呼び分けられますので、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。 |
| ゴースト | 黒色色素が減少したハイポメラニスティックのモルフです。アルビノとは違い黒色が無くなるわけではないため、体全体に霞が掛かったようなくすんだ色合いになります。淡いグレーやベージュがかった体色が、名前の通り幽霊のような儚げな印象です。派手さはないもののどこか神秘的な雰囲気を持っており、落ち着いた色合いを好む方に支持されています。 |
2つの形質を持つコンボモルフ
コンボモルフとは、2つ以上の形質を組み合わせて生まれたモルフのことです。
色彩系のモルフ、模様系のモルフなど複数の形質を組み合わさることで、より美しい個体が作出されます。
希少性が高い個体も多く、愛好家の中には自分なりの組み合わせて繁殖を楽しむのが人気です。
| モルフ名 | 特徴 |
|---|---|
| ホワイトアウトズールー | ホワイトアウトとズールーの特徴を持つモルフです。白く淡い体に斑点模様が浮かびます。ホワイトアウトは元々模様が乱れることが多いため、ズールー特有の斑点模様がさらに乱れて、複雑な形を成す個体も多いです。 |
| キャラメルズールー | キャラメルアルビノとズールーの特徴を持つモルフです。甘い色合いと個性的な模様の組み合わせは非常にバランスが良く、独特の華やかさを生み出します。 |
| オレオパターンレス | オレオと模様が薄くなるパターンレスの特徴が出たモルフです。模様と黄色色素が欠乏することで、すっきりとしたモノトーンの体色になります。その姿はニシアフとは別のヤモリに見えるほど個性的です。 |
| ゴーストオレオ | ゴーストとオレオを掛け合わせたモルフです。黄色色素の欠乏と黒色色素の減少の影響で、モノトーンの色彩がさらに淡くくすみます。通常のオレオよりも柔らかい印象になり、儚げな美しさを感じさせてくれる個体が多いです。 |
ニシアフリカトカゲモドキのお世話

ニシアフリカトカゲモドキを健康に育てるためには、日々のお世話が欠かせません。
ここでは、ニシアフの健康に育てるポイントを解説します。
ニシアフは脱皮する!
ニシアフは成長に伴い定期的に脱皮を繰り返します。脱皮の頻度は、成長が早いべビ―やヤング期が最も多く、アダルトになるにつれて間隔があいてくるのが一般的です。
脱皮前になると体が白くくすんでくるので変化を見逃さず、時期が近づいてきたら、普段より湿度を高めてスムーズに脱皮が進むようサポートしてあげましょう。
脱皮した皮はニシアフ自身が食べてしまうことがほとんどなので、ケージ内に残っていることはあまりありません。
これは野生下で外敵に自分の存在を知られないようにするためや、栄養の再利用と考えられています。
脱皮不全について
ケージ内の湿度が不足していたり、栄養不足やストレスを抱えていたりすると、皮の一部が体に残ってしまう脱皮不全を起こすことがあります。
古い皮が残ったままになると、血行が悪くなって壊死してしまうリスクがあるため注意が必要です。
特に指先や尻尾の先端は皮が残りやすい部位なので、脱皮が終わったら細かい所までしっかりチェックしてあげましょう。
残っている皮は無理に剥がそうとせず、ぬるま湯につけてふやかした後、優しく取り除きます。
また、脱皮不全があった時は、保湿状況や餌のバランス、飼育環境などを今一度見直し、次の脱皮に向けて環境を整え直すことが大切です。
フンは健康のバロメーター
ニシアフのフンは、黒っぽい固形の便と白い尿酸の塊がセットで排泄されます。
白い尿酸は爬虫類特有のもので、2つが一緒に排泄されていて、なおかつ形がしっかり保てるぐらいの適度な硬さがあれば、消化や代謝が正常に行われている証拠です。
匂いについては餌の種類によって異なり、一般的には人工餌を食べている個体よりも昆虫メインの個体の方が、臭いが強くなる傾向があります。上述の通りニシアフは基本的に昆虫食なので、多少の臭いは仕方がないものと割り切りましょう。
フンが臭いのは消化不良のサイン
フンの臭いが極端に強い、急に強くなったと感じる時は、消化不良を疑います。
消化不良のよくある原因として、ゲージ内の温度が低く代謝が下がっていることが挙げられるため、まずは温度が保たれているか、温度勾配が作られているかを確認しましょう。
ニシアフがしっかり水分を取れているかも重要です。浅めの水入れに清潔な水を入れて直接飲ませるのはもちろん、ウェットシェルターなどを活用してゲージ内の湿度を保つことで脱水を予防できます。
また消化不良の改善には、『レプラーゼ』などの爬虫類用の整腸剤サプリメントを与えるのも良い方法です。
ハンドリングは節度を守って行おう

ニシアフ飼育では、ハンドリングを通してコミュニケーションを取るのが楽しみの一つです。
しかし、やり方を間違うと大きな負担を掛けてしまうため、以下の3つのポイントを意識しながら、無理の無い範囲でハンドリングを行いましょう。
- 上から掴まない
- 活動的な夕方以降に行う
- 無理なハンドリングはストレスの素
上から掴まない
ニシアフをハンドリングする時、上から掴むのは絶対に止めましょう。自然界でニシアフの天敵は鳥類が多く、上からアプローチされると本能的に恐怖を感じさせてしまいます。
持ち上げる際は、必ず体の横側からお腹の下に手を入れて、優しくすくい上げるように手に乗せてあげてください。
活動的な夕方以降に行う
活動時間帯に合わせるというのも重要なポイント。ニシアフは夜行性で、昼間はシェルターの中でのんびりしていることが多いです。この時間帯にハンドリングを強行するのは、寝ているところを無理やりたたき起こしているようなものなので、基本的には活動を始める夕方以降、表に出て動いている時間帯に行いましょう。
無理なハンドリングはストレスの素
そもそも、ニシアフを始めとした爬虫類は、触られることを好む生き物ではありません。
ハンドリングは基本的にストレスになる可能性がある行為だということを理解し、状態を見極めながら無理せずに行うことが大切です。
特にお迎え直後の個体は注意が必要で、新しい環境に慣れていない状態でハンドリングをすると、強いストレスを感じて拒食になってしまうこともあります。
ニシアフはやや神経質な性格をしていますので、お迎えしてから最低でも1〜2週間は必要以上に触らず、環境に慣れるのを待ちましょう。
餌を問題なく食べていて、シェルターから出てくる姿を見かけるようになってきたら、少しずつハンドリングを始めてみてください。
ニシアフリカトカゲモドキはなつくのか?

ニシアフリカトカゲモドキを飼育する上で、人になつくのかどうかは多くの方が気になるポイントではないでしょうか。
結論から言うと、犬や猫のようになつく生き物ではありませんが、人に慣らすことは十分に可能です。
人慣れしていない個体は、ゲージ前に人影が見えるだけで隠れてしまうことが少なくありませんが、飼育を続けていくうちに、少しずつ姿を見せてくれる時間が長くなっていきます。餌がもらえることを覚えて、ねだるような仕草を見せてくれることもあるでしょう。
こうした行動は懐いたというよりは、飼い主が敵ではないと認識してくれたという方が正しいかもしれませんが、それでも、距離が近づいたと感じられる瞬間はかけがえのないものです。
慌てず少しずつ人に慣らそう

臆病で神経質な一面を持つニシアフは、急な動きや音を非常に嫌います。驚いた拍子に威嚇したり噛みついたりしてしまうこともありますが、これは攻撃的というより、防衛反応によるものです。
万が一噛まれてしまったら、引き剥がさずニシアフが自ら口を開けるのを待ちます。
無理に外そうとすると顎が外れたり、落下してケガをしたりする可能性があるので、冷静に対応してください。
ニシアフに人慣れしてもらうためには、日ごろのお世話を通じて「人間は怖くない」「安心できる環境だ」ということを体感してもらうのが一番です。
餌やりや水の交換、ケージの掃除といった日常的な作業を丁寧に行いながら、焦らず信頼関係を築いていきましょう。
いずれにしても、ニシアフはあくまで爬虫類であり、適度な距離を保って飼育する生き物であることを念頭に置いておいてください。
まとめ:ニシアフリカトカゲモドキの飼い方!特徴や種類、最適なケージや温度

ニシアフリカトカゲモドキの特徴や飼い方、モルフについて解説しました。
ニシアフはむっちりとした体型にぽってりした尻尾、つぶらな瞳が可愛らしい、レオパと並んで人気のある爬虫類です。
レオパと比べるとやや飼育難易度が高いものの、飼育環境をしっかり整えてあげれば、初心者でも長く飼育を続けられます。
飼育のポイントはレオパよりも高温多湿を意識し、シェルターなどを設置して落ち着ける環境を作ってあげることです。
また、人工餌には餌付きにくいため、ダスティングをした昆虫を中心に栄養バランスを考えながら給餌をしましょう。
ニシアフのモルフは淡い色合いのものが多く、優しくふんわりとした雰囲気が魅力です。模様や体色のバリエーションが豊富なので、お好みの一匹を選ぶ楽しさがあります。
日々のお世話を通じて信頼関係を築いていけば、ある程度のハンドリングもできて、よきパートナーとなるはずです。
ぜひお気に入りの個体を見つけて、ニシアフとの生活を始めてみてください。
ほかにもさまざまな爬虫類に関するコラムがありますので、ぜひ併せてご覧ください。

幼少の頃より生き物が大好きです。身近なカナヘビからオオトカゲまでさまざまな爬虫類を飼育してきました。また水族館に勤務していた時は、爬虫類コーナーの担当もしていました。これまでの経験を活かして、爬虫類飼育が楽しくなるようなコラムを紹介していきます。






























