リクガメを室内で散歩させる”部屋んぽ”。
飼い主とのスキンシップや運動不足解消に効果的ですが、一方で、部屋の中に排泄をされてしまって困ってしまうことも。
リクガメは歩きながら排泄する習性がある上に、排泄物の臭いが強めなので、思わぬ場所で粗相されると掃除が大変です。気にせず部屋んぽをさせる飼い主もいますが、気になる方の方が多いでしょう。
そこで活躍するのがオムツです。
特に代謝の活発な若い個体や草食傾向の強い種類は排泄頻度が高いため、オムツすることで安心して部屋んぽを楽しめるようになります。
この記事では、リクガメのオムツの基本からメリット・デメリットまで詳しく解説します。
オムツは便利な反面、長時間着用は皮膚炎などのリスクがあるため、正しい知識を身に着けた上で使用しましょう。
リクガメのオムツとは

室内飼いの犬や猫には、トイレを覚えさせてそこで排泄するようしつけることができますが、リクガメに同様のしつけは難しいです。
そのため、部屋の中で排泄されてしまうのを防ぐには、やはりオムツが確実でしょう。
ここでは、リクガメのオムツについて、必要性や装着がおすすめの個体の特徴などを解説します。
オムツはお散歩の必需品!

リクガメには、歩きながらフンや尿をする習性があります。
これは野生下でも見られる自然な行動であり、毎日排泄しているのは健康の証。しかし部屋んぽ中にされてしまうのは、少々問題です。
特にカーペットや畳の上で排泄されると、掃除が大変なのはもちろん、臭いも残りやすくがっかりしてしまいます。
リクガメの排泄物は独特の強い臭いがあり、一度染み込むとなかなか取れません。
このような残念なトラブルを防ぐのにオムツが活躍するのです。部屋んぽの前にオムツを装着しておけば、万が一排泄をしても受け止めてくれます。
掃除の手間が減るだけでなく、「いつ排泄するかわからない」という不安から解放されて、リラックスして散歩を見守れるようになるのもメリットでしょう。
若い亀はフンをしやすい

リクガメの排泄頻度は、年齢や種類によって大きく異なりますが、その中で特にオムツの着用が推奨されるのがヤング期の若い個体です。
成長期にある若いリクガメは、代謝がよく食べる量や回数も多いので、必然的に排泄の回数も多くなります。成体と比べて体が小さい分、消化管が短く食後から排泄までの時間も短いです。
また、種類によっても排泄のしやすさは変わってきます。
ヘルマンリクガメやギリシャリクガメなど、草食性が強く比較的小型の種類は、繊維質の多い餌を大量に食べるため、フンの量や回数が多くなりがち。1日に複数回排泄することも珍しくありません。
以上の理由から、若い個体や草食傾向の強い種類を部屋んぽするときは、念のためオムツを着用させておくと安心できるでしょう。
小さい個体は一回の排せつ物の量は少な目かもしれませんが、だからと油断しているときに限って思わぬ量の粗相されてしまうのはあるあるです。
若いリクガメほど、オムツの準備は万全にしておくことをおすすめします。
リクガメのオムツ3選

ここからは、リクガメのおすすめのオムツを3つご紹介します。
カメを含む小型動物全般に使えるタイプから、人間の赤ちゃん用までサイズが合えば様々なオムツが活用できますので、特徴やコスパを比較しながら目的に合ったものを見つけてみてください。
コーチョー NEO LOO LiFE ネオ・オムツ SSS
コーチョーの『ネオ・オムツ SSS』は、ペット用品の定番NEO LOO LiFEから販売されている小型ペット向けのオムツです。
SSSは胴回り20~30cmに対応する一番小さなサイズで、中型のリクガメにぴったりでしょう。
こちらのオムツは締め付けがとてもソフトで、着用した時にカメに掛かるストレスを軽減します。ゴムがきついと違和感がありカメが嫌がってしまいますが、 優しいネオ・オムツなら圧迫感がなく、カメの行動を制限するようなこともありません。
また、着脱のしやすさも魅力です。部屋んぽのたびにオムツを付け外しする必要があるため、スムーズに装着できるかどうかは意外と重要なポイント。
扱いやすいこのオムツならば、初めてリクガメにオムツを履かせる方にもおすすめです。
エリエール キミおもい のびのび動けるアクティブウェア S以下フリーサイズ
エリエールのペットライン、キミおもいの『のびのび動けるアクティブウェア』は、伸縮性に優れたペット用オムツとして知られています。
Sサイズの胴回りは15cm〜40cmとかなり幅があり、様々な体格のカメに着用可能です。
リクガメは種類や個体によって体型がかなり異なる生き物で、同じ甲長でも、胴回りが細めの種類や個体からずんぐりしたものまで多種多様。
また、成長期のリクガメだと数ヶ月で大きく体格が変わることも珍しくないため、個体差や体格の変化に柔軟に対応できるオムツは重宝するでしょう。
ユニ・チャーム マミーポコパンツ ビッグ
人間の赤ちゃん用のオムツも、リクガメに流用できます。
中でも『マミーポコパンツ ビッグサイズ』は、大型リクガメの飼育者から支持を集めている商品です。
非常に高い吸収力が特徴で、赤ちゃん用に開発された高性能な吸収体がリクガメの排泄物もしっかりキャッチしてくれるでしょう。
大型のリクガメは排泄量も多いため、吸収力に優れたオムツはとても心強い味方になります。ケヅメリクガメやヒョウモンリクガメなど、甲長30cmを超えるような大型種を飼育している場合に特におすすめです。
ただし、人間用オムツの「サラサラタイプ」と呼ばれる製品の中には、肌触りを良くするためにワセリンが含まれている素材のものがあります。
ワセリンはリクガメにとってあまり良くない成分とされているため、成分表示をよく確認してから購入してください。
おむつカバーを活用しよう!
リクガメのオムツとセットで活用をしたいのがおむつカバーです。
おむつカバーは、オムツが外れたりずれたりしてしまうのを防ぐアイテムで、オムツの上から着用します。
リクガメの甲羅には人間や動物のような腰の括れがなく、ツルツルとした曲面になっていてオムツがずり落ちてしまいやすいため、おむつカバーをしてしっかり止めておくと、いざという時に安心でしょう。
見た目もカラフルで可愛らしいので、部屋んぽ中の気分も上がります。
リクガメ専用のおむつカバーとして人気なのが、リクガメさんのおむつカバー『こはぜ』です。
このカバーはペットもしくは人間用の生理用品を取り付けて使う商品で、カメの体にしっかりフィットするように設計されています。
ちなみに、オムツを固定する方法として養生テープを使用する方もいますが、実はこの方法はあまりおすすめできません。
養生テープを甲羅に直接貼ると、剥がす際に甲羅の表面を傷めてしまう恐れがあるからです。
また、テープが皮膚に付着すると炎症を起こすなど、リクガメの健康を損なう可能性があります。
その点おむつカバーであれば、リクガメの身体を傷つけることなく固定できるので安心です。
どうしてもテープで固定しなければならない場面があるとすれば、大型の個体を病院へ移動させる場合など、緊急時に限られます。日常的な部屋んぽでの使用はなるべく避けましょう。
リクガメにオムツを履かせるメリット・デメリット

オムツは部屋んぽを快適にしてくれる便利なアイテムですが、使い方を誤るとリクガメの健康を損なう恐れもあります。
最後にリクガメにオムツを使うメリット、デメリットをご紹介します。
メリット:衛生的で掃除の負担が減る!
リクガメにオムツを履かせる最大のメリットは、なんといっても掃除の負担が大幅に軽減されて、排泄物の心配なく部屋んぽを楽しめる点です。
カメはトイレのしつけができないため、お散歩中、いつどこで排泄されてしまうかハラハラしながら見守るのは、飼い主もストレスでしょう。さらに、いくら可愛いペットのものと言っても、粗相をした後の片付けは嫌なものです。
オムツはこのような飼い主側に掛かる負担を軽減し、純粋にカメの飼育を楽しむ手助けをしてくれるアイテムと言えます。
また、衛生的な飼育環境を維持しやすくなるのも大きなメリット。
排泄物が床に直接触れないため雑菌の繁殖を抑えられますし、リクガメが自分の排泄物を踏んで汚れてしまったり、その汚れを飼育ケージに持ち帰ったりする心配もありません。
もし、それでも甲羅が汚れてしまった場合は、爬虫類用のクリーナーで拭いてあげるとよいでしょう。
『アリオントータスフォーム』など、刺激の少ない専用クリーナーを使えば、甲羅を傷めることなく清潔に保てます。
デメリット:リクガメが皮膚炎になることがある

便利なオムツですが、使い方を間違えるとリクガメの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
最も注意すべきなのが、皮膚炎のリスクです。
オムツを長時間履かせたままにしていると、内部が蒸れてしまいます。リクガメの皮膚は乾燥した環境に適応しているため、湿気がこもった状態が続くと皮膚トラブルを起こしやすいです。
特に、排泄後のオムツをそのままにしていると、フンや尿の刺激で炎症が起きてしまうことがあるため注意しましょう。
また、リクガメは脚の付け根や尻尾周りは皮膚が薄くデリケートで、オムツの着脱を頻繁に繰り返すと、皮膚が擦れてダメージを負うことがあるようです。
こうしたトラブルを防ぐため、オムツの使用を部屋んぽの時だけに限定するようにしてください。
ケージ内で過ごしている間はオムツを外し、皮膚を休ませてあげます。
部屋んぽの時間も、長くても1〜2時間程度に留めておくのが安心です。散歩中に排泄したことに気づいたら、すぐにオムツを交換してあげてください。
オムツはあくまでも部屋んぽを快適にするための補助アイテムです。
履かせっぱなしにするのではなく、こまめに様子を確認しながら使用することで、皮膚炎のリスクを最小限に抑えられます。
まとめ:リクガメのオムツとは!オムツ3選とおむつカバー、メリット・デメリット

リクガメのオムツについて解説しました。
リクガメは歩きながら排泄する習性がある上に、トイレを覚えさせることができません。
部屋んぽ中に部屋の中を汚されてしまうのではないか、排泄物の掃除が大変、といった不安を抱えているときは、オムツを上手に活用しましょう。
部屋んぽ中のストレスが減れば飼い主にも余裕ができ、リクガメとのコミュニケーションも今まで以上に楽しめるはずです。
オムツ選びでは、個体のサイズに合っていることを第一に選定します。また、オムツがズレやすい場合は、おむつカバーの併用がおすすめです。
今回おすすめした商品の中から、飼育個体に合ったものを選んでみてください。
メリットの多いオムツですが、長時間の使用は皮膚炎の原因になるため注意が必要です。
オムツを正しく使って、愛亀との部屋んぽタイムを充実させましょう。

幼少の頃より生き物が大好きです。身近なカナヘビからオオトカゲまでさまざまな爬虫類を飼育してきました。また水族館に勤務していた時は、爬虫類コーナーの担当もしていました。これまでの経験を活かして、爬虫類飼育が楽しくなるようなコラムを紹介していきます。






















