爬虫類の飼育用品は専門店やペットショップで揃えるのが一般的ですが、日常的に使う消耗品やお世話アイテムの中には100円ショップの商品で代用できるものがあります。
餌や水を与えるための容器から、掃除用品、フードの保管容器、生き餌の管理用品まで、意外なアイテムが爬虫類飼育で役立つことも。
専用品よりも入手がしやすく安価で手に入る100均アイテムを上手に使って、コスパ欲爬虫類を飼育しましょう。
この記事では、爬虫類飼育に取り入れやすい100均アイテムを、実際の活用方法とともにご紹介します。
100円ショップは飼育アイテムの宝庫!

多種多様な商品が並ぶ100円ショップには、爬虫類専用品ではないものの、工夫次第で飼育に応用できる便利なアイテムが多数存在します。
爬虫類には関係がないように見える商品も視点を変えれば、立派な飼育アイテムとして活用できることも多いので、定期的に覗いてみると面白いです。
今回のコラムでは、100均で購入できるアイテムを「給餌・給水」「掃除」「レイアウト」「ケージ周辺の機器管理」の4つのシーンに分けてご紹介しますので、皆さんもぜひ活用してみてください。
給餌・給水に使えるアイテム

毎日の餌やりや水分補給に使う道具や器は、100均で販売されているお皿やキッチン用品で代用ができます。
専用品よりも種類が豊富で手軽に買い替えやすいため、洗い替えを用意したいときや、用途ごとに複数揃えたいときにも便利です。
小皿・豆皿

100均の小皿や豆皿は、爬虫類の餌皿や水入れにぴったり。ゴールドや凝ったデザインのお皿などおしゃれな商品が豊富で、選んでいるだけで楽しくなります。
実際に飼育で使用する場合はデザイン性だけでなく、個体が餌を食べたり水を飲んだりしやすい深さの、爬虫類が使いやすい形状を選びましょう。
安定感があり、ひっくり返りにくい陶器製の小皿も使いやすいです。
スパイスボトル

調味料を入れるスパイスボトルは、カルシウム剤やビタミンなどのサプリメントを保管する容器として便利です。
必要な量を少しずつ取り出せるので、粉末タイプのサプリメントを扱う際に重宝しますし、振り出し口が付いているタイプなら、餌にカルシウム剤などをまぶすダスティングにも活用できます。
いくつかのボトルを併用する場合は、中身を間違えないよう、ラベルを付けて管理するのがおすすめです。
キャニスター・タッパー

キャニスターやタッパーは、人工フードや乾燥餌などの保管に活用できます。
湿気を避けたいフードには、食品用のシリカゲルなどの乾燥剤を併用するのもおすすめ。密閉容器にいっしょにいれておけば、フードを状態よく保管しやすくなります。
また、サイズが豊富なタッパーはフタを外せば簡易的な水入れになりますし、大きなサイズのものに床材や土を入れて産卵床に仕立てるなど、様々な使い方できるのも魅力でしょう。
霧吹き

霧吹きは、ケージ内の湿度調整や、壁面に水滴をつけて給水を促すときに便利です。
100均の霧吹きは、ケージ周辺で扱いやすいコンパクトなサイズの商品が多く、日常的なお世話にも取り入れやすいでしょう。
なお、一度洗剤や薬品を入れたボトルは残留成分の心配があるため、生き物の飼育に再利用するのは避けてください。100均の物で十分なので、新品を用意するのがおすすめです。
ボトルの大きさが、水を少量ずつ注ぎたい場面で非常に便利です。
スポイト

スポイトは、爬虫類の口元へ一滴ずつ水を落としたり、水皿に少量の水を足したりなど、少量ずつ水を与えたいときに便利なアイテムです。
液体ならば大抵のものを掬うことができるので、例えば獣医師から指示された薬を少しずつ与える際にも重宝します。
投薬に使用する際は、量や与え方を必ず獣医師に確認してから実施しましょう。
筆者が愛用しているのは絵具用の小さなスポイトで、文具コーナーで購入しました。
ピンセット・トング

100均のピンセットやトングは、昆虫や野菜、人工フードなどを与えるときに活躍します。
直接手でつかむのには少し抵抗がある生き餌を触らずに扱えるのはもちろん、ケージ内に残った餌やゴミを取り除くときにも便利です。
長めのタイプなら、爬虫類との距離を保ちながら給餌できます。
ただ一つ注意点として、先端が鋭い金属製のピンセットは、爬虫類が勢いよく餌に食いついた際に口の中を傷つける可能性があるため、給餌には先端が丸いものやシリコン製のトングなど、安全性の高いタイプがおすすめです。
同じピンセットを使い回すと、寄生虫や病原体などを別の個体へ持ち込んでしまう可能性があります。また、給餌用と掃除用のピンセットも必ず分け、それぞれ用途を決めて衛生的に管理するのが適切です。
安価な100均のアイテムは、このような同じアイテムを複数用意したいときにも重宝します。
虫かご

100均の虫かごは、コオロギやデュビアなど、生き餌の管理容器として使いやすいです。
生き餌の種類やサイズによっては通気口や隙間から脱走することがあるため、隙間の大きさを確認した上で使用しましょう。
筆者宅の生き餌ケースでは上記の写真の通り、鉢底ネットを適度な大きさに丸めて結束バンドで固定して、デュビアやコオロギがつかまるための足場として活用しています。
昆虫の足場としては紙製の卵パックが主流ですが、卵パックが手に入らないときは100均アイテムで自作して代用が可能。プラスチック製で、汚れたら水洗いして繰り返し使用できるので、生き餌ケースを清潔に管理したい場合にも便利です。
掃除に使えるアイテム

100円ショップは、日常的なお掃除に使えるアイテムや、ケージ内を清潔に保つための消耗品も豊富です。
値段を気にせず気軽に買い足しやストックができるのも、100均商品ならではのメリットでしょう。
キッチンペーパー

キッチンペーパーは、排泄物やケージ内をふき取るときなど、ちょっとした掃除に便利です。
また、キッチンペーパーそのものを床材として使用するのもおすすめの管理法。排泄物を見つけやすく汚れたらすぐに交換できるため、コスパ良くケージを清潔に保ちやすいのがメリットです。
使い捨て手袋

ケージの掃除や排泄物の処理、生き餌を扱うときなどに用意しておきたいのが使い捨ての手袋。
手を汚さずに作業できるだけでなく、爬虫類や飼育用品に直接触れる機会を減らせるため、衛生管理にも役立ちます。
メラミンスポンジ

メラミンスポンジは、餌皿やウェットシェルターなどに付いた汚れを落とすときに便利です。
目が細かく水だけでもしっかり汚れを落とせるので、洗剤をできるだけ使いたくない場面で特に活躍します。
一方、メラミンスポンジは研磨作用があるため、傷が付きやすい素材や表面加工された用品へ使用するときは注意が必要です。
対応する素材をよく確認し、掃除後は削りかすが残らないよう十分に水ですすぎましょう。
ダニ取りシート

ダニ取りシートをソイルなどの床材の中に埋めておけば、鑑賞性を損なうことなくケージのダニ対策が可能です。
100均では、誘引剤の種類や匂い、形状が異なるダニ取りシートがいくつか販売されています。
爬虫類ケージに使用する場合はパッケージや注意書きをよく確認し、薬剤不使用の「ペットにも安心」と書かれている商品を選びましょう。
粘着面に生体が直接触れると、皮膚や手足が貼り付いてしまう危険があるため、粘着面が不織布で覆われているものがおすすめです。
レイアウトに使えるアイテム

100均には、爬虫類ケージのレイアウトに取り入れやすいアイテムもたくさんあります。
床材やシェルター、バスキングスポット、隠れ場所など、少し工夫することで専用品以外でも素敵な飼育環境を構築することが可能です。
ペットシーツ

犬や猫用のペットシーツは、爬虫類ケージの床材にもぴったりです。
排泄物やこぼれた水を吸収してくれるうえ、汚れたらそのまま交換できるので非常に衛生的。排泄物の状態も確認しやすいので、健康に気を配りながらケージ内を清潔に管理したい場合に向いています。
ただし、シーツをかじったり掘ったりする個体の場合は、中の吸水材を誤飲する危険があるため、様子をよく確認し、少しでも心配な場合は別の床材に変更するようにしましょう。
温湿度計

ケージ内の温度や湿度を確認するための温湿度計も、100均で販売されています。
爬虫類は種類によって適切な温度や湿度が異なるため、温湿度計を設置して飼育環境を把握することが大切です。
100均の温湿度計は、数字を確認しやすいデジタルタイプから昔ながらのアナログメータータイプ、便利なクリップ式など、種類が豊富なので、設置場所や生体に合わせて選定しましょう。
ただし、ガラス製などの噛みついたりぶつかったりした拍子に破損してしまう危険がある素材のものは、生体への影響を考えて避けたほうがよいです。
すぐに発見したため大事には至りませんでしたが、中の水銀が水槽内に漏れてしまっていたため、取り扱いには十分注意が必要だと痛感した出来事です。
素焼きの植木鉢

素焼きの植木鉢を横向きに倒してケージに設置すれば、爬虫類用のシェルターになります。
温かみのある色合いが可愛らしく、ケージ内のちょっとしたアクセントにも最適。
また、素焼きは水分を吸収する性質があるため、加湿アイテムと合わせて使用すればウェットシェルターのような役割を持たせることも可能です。
設置するときは、欠けや縁が鋭くなっているところがないかを確認し、個体が安全に出入りできる大きさのものを選びましょう。
冬場の乾燥対策には、トースター用として販売されている小さなスチーム皿が使えます。
水を入れてケージ内に置いておくだけで、水分が蒸発して適度に湿度を補ってくれるので、暖房や保温器具で乾燥しやすい冬の湿度管理のサポートにおすすめ。
省スペースで設置できるのも利点ですが、小さい分、水が意外と早く蒸発してしまいます(笑)。
こまめに水量を確認し、空になったまま放置しないようにしましょう。
スレートプレート

食器として販売されていることが多い石製のスレートプレートは、ライトの下に設置すると程よく石が温まることから、フトアゴヒゲトカゲなどが体を温めるためのバスキングストーンとして代用できます。
見た目も自然で、ケージレイアウトになじみやすいのも魅力です。
ただし、スレートは衝撃などで割れやすく、欠けた部分や破片が鋭くなるため、使用前や掃除の際にヒビや割れがないかを必ず確認しましょう。
フェイクグリーン

ケージ内の隠れ場所やレイアウト作りに使えるフェイクグリーンも、100均アイテムが豊富です。
中でも葉が茂ったフェイクグリーンを入れておくと、 その陰に隠れたり、葉の間で休んだりと、ゆったりと過ごす姿が観察できます。
ただし、植物を食べるフトアゴヒゲトカゲなどは、フェイクグリーンを本物の植物と間違えてかじることがあるため、取り扱いには注意してください。
誤飲すると危険なので、食いつかないかよく観察しましょう。
また、葉や茎が簡単に取れてしまうものや、尖ったパーツがあるものは避けるのがおすすめです。
水苔

水苔は、ケージ内の湿度を保ちたいときに便利なアイテムです。
湿らせた水苔をタッパーなどの容器に入れておくと、水分が蒸発して自然に加湿されるので、脱皮前などで一時的に湿度を高めたいときのウェットシェルターづくりにも活用できます。
また、水苔はコオロギなどの生き餌の給水にもおすすめで、水をそのまま容器に入れるより溺れるリスクを抑えられるでしょう。
水苔は長期間湿った状態にしておくと汚れやカビが発生することがあるため、状態を確認して定期的に交換するのが適切です。
爬虫類が水苔を食べてしまう場合は、誤飲を防ぐため使用を控えてください。
周辺機器の管理に使えるアイテム

爬虫類飼育には照明や保温器具、サーモスタットなど必要な機材が多く、ケージの周りに機材やコードが散乱しがち。
100均には、こうした機器をすっきり整理するのに便利なアイテムも販売されています。
結束バンド

結束バンドは、電源やセンサーのコードなどをまとめるのに便利です。
複数のコードを整理しておけば、ケージ周辺がすっきりするだけでなく、掃除や機器の点検もしやすくなります。
バーベキュー網

100均のバーベキュー網は、ケージ上部に保温器具を設置するときに支えとして便利です。
爬虫類.jpのスタッフが飼育しているレオパのケージでは、『暖突』をバーベキュー網に固定し、その網ごとケージ上部のメッシュに金属ワイヤーで取り付けています。(上記写真)
また、メーカーが指定する取り付け方があるときは、そちらを優先しましょう。
フック

フックは、サーモスタットの本体やケージ周辺で使用する小物を掛けておくのに便利です。
サーモスタット本体をケージの外側に掛けておけば、床や棚に置くより見た目がスッキリとし、表示の確認や操作もしやすくなります。
そのほか、霧吹きや掃除用品など、よく使う軽量なアイテムの収納にもぴったりです。
100均には、マグネットタイプや粘着テープタイプ、ねじタイプなど固定方法や形状が異なるフックが複数種類販売されていますので、設置場所や固定したいアイテムに合わせて使い分けましょう。
まとめ:爬虫類飼育に活用できる!100均アイテム20選!安くて便利な製品

100均には餌皿や霧吹き、掃除用品、レイアウト用品など、アイデア次第で爬虫類飼育に活用できるアイテムが数多く販売されています。
爬虫類専用品より手軽に購入できるため、消耗品を揃えたり、ちょっとした飼育環境の工夫をしたりするときにも便利です。
ただし、100均の商品は爬虫類専用に作られているものではありません。
誤飲やケガ、やけどなどにつながらないよう、素材や形状、耐熱性などを確認し、飼育している種類や個体に合わせて使用することが大切です。
専用品と上手に使い分けながら、安全性を第一に毎日の爬虫類飼育に100均アイテムを取り入れてみてください。
生き物大好き2児の母。フトアゴヒゲトカゲ、レオパ、クサガメ、カナヘビ、昆虫を飼育しています。「こんな情報あったら良いな」と飼育していて実感したことを記事にしていきたいと思います。























