爬虫類の練り餌と固形餌を比較!メリット・デメリット、おすすめ餌6選

爬虫類を飼育する上で、餌選びは健康管理の基本となる重要なポイントです。
肉食性の爬虫類ではコオロギやデュビアなどの生餌を中心に、栄養バランスに優れた人工飼料を組み合わせて与えるのが一般的。

一昔前まで爬虫類飼育における人工餌の立ち位置は、あくまで生餌をサポートする栄養補助食のような役割でしたが、最近は品質がかなり向上し、人工餌だけで終生飼育を目指せる製品も増えてきました。
そんな人工餌には練り餌固形餌があり、それぞれ特徴や与えるタイミングが異なります。

人工餌の比重を上げたり、効果的に使用したりするためにも、練り餌と固形餌の違いを知り、飼育している爬虫類の種類や成長段階、体調によって使い分けることが大切です。

この記事では、爬虫類の練り餌と固形餌の比較し、それぞれの特徴やメリット、デメリットを詳しく解説します。
おすすめの製品6つもご紹介しますので、ぜひ餌選びの参考にしてみてください。

爬虫類の練り餌とは


爬虫類の人工飼料は、大きく分けてペースト状の練り餌とペレット状に成型された固形餌の2タイプが流通しており、それぞれ特徴が異なります。

ここでは、まず練り餌の特徴やメリット、デメリットを解説します。

ペースト状に練り上げた餌

ニチドウ コオロギペースト 6g×5本

練り餌はその名の通り、ペースト状に練り上げた水分を含む餌のことです。
最初からペーストになっているものと、粉末に水を加えて自分で練るものが販売されています。

爬虫類用の練り餌は、比較的最近登場してきた新しいタイプの人工飼料で、従来の固形タイプに比べて匂いが強く嗜好性が高められており、食いつきを意識して作られているのが特徴です。

またチューブやパウチに小分けになっている製品ならば、いわゆる「ちゅ~る」のように少しずつ絞り出して与えられます
餌の時間が単なる作業ではなく、爬虫類とのコミュニケーションの時間として楽しめるのは、練り餌ならでは。上手に活用することで、人に懐きやすくなるでしょう。

ちなみに、粉末タイプを練るために使用する水の量は製品によって異なりますので、パッケージの説明をよく確認してから使用してください。

練り餌のメリット


練り餌の最大のメリットとして、嗜好性の高さが挙げられます。

昆虫成分の配合率が高く、匂いがはっきりしているため、生き物が興味を示しやすいです。
人工餌に餌付かない個体や拒食気味の個体にも効果的で、給餌のきっかけ作りとして役立ちます。

水分量が多い点もポイントで、便秘気味の爬虫類に与えれば排泄を促すことができるでしょう。

練る時の水分量を増やして柔らかさを調整すれば、ベビーの個体や病気で弱っている個体にも流動食のように与えられます
また、個別包装や小容量パッケージの商品が多いため、収納スペースを取りにくい所も高く評価されています。冷蔵庫内でも邪魔になりにくく、生餌のような逃走や臭いの心配が少ないです。

練り餌のデメリット

練り餌は爬虫類用の餌の中でも、コストパフォーマンスがあまり良くありません
固形餌や生餌と比較すると、グラムあたりの単価はやや高めで、主食として使い続けると費用がかさんでしまうことも。

製品によっては鮮度が落ちやすく、冷蔵保存が必要なものもあります。粉末タイプの場合は、一度水で練り上げたものは基本的に作り置きができず、余った分は廃棄するしかありません。
慣れないうちは必要量の見極めが難しく、必要以上の量を作ってしまい無駄にしてしまうこともあるでしょう。

また、水分量の調整に経験が必要な点も覚えておきたいポイントで、水分が少なかったり、大きすぎるサイズを食べさせたりすると、かえって便秘を引き起こしてしまう可能性があります。

製品ごとに作り方や保存方法が異なるところも、初心者にとってはハードルになるかもしれません。
購入前にパッケージを確認し、自分の飼育スタイルに合った製品かどうかを確認しておくと安心です。

爬虫類の固形餌とは


続いて固形餌の特徴やメリットデメリットをご紹介します。

固形餌は、爬虫類用人工飼料の中でも最もポピュラーなタイプです。
長期保存が可能でコストパフォーマンスにも優れており、多くの飼育者に愛用されてきた歴史があることから、初めての方でも使いやすいでしょう。

ペレット状に成型された人工飼料

エキゾテラ GEX EXOTERRA 爬虫類用 レオパブレンドフード60g 昆虫原料47% アメリカミズアブ使用 高嗜好性 高たんぱく ふやかして与えるドライペレットタイプ

固形餌はペレット状に成型された餌で、亀やフトアゴヒゲトカゲなどの草食性、雑食性の生き物の飼育で古くから利用されてきました。近年ではレオパなど肉食性用の固形餌も販売されるようになり、製品の幅が広がっています。

ビタミンやカルシウムなどの必須栄養素を多く配合しており、ダスティングなしでそのまま与えることが可能です。生餌を使用する場合はダスティングが欠かせませんが、固形餌ならその手間が省けて、給餌作業がぐっと楽になります

形状が均一に揃っているのも固形餌ならではです。一粒あたりのサイズや重量が安定しているため、給餌量の管理がしやすく、食べ残しの確認もしやすいでしょう。

亀用の固形餌はそのまま与えるタイプが多いですが、製品によっては水に浸してふやかしてから給餌するなど使い勝手が異なるため、購入時にパッケージの説明を確認しておくと安心です。

固形餌のメリット


固形餌にはストックの管理がしやすく、手軽に利用できる魅力があります。常温で長期保存できる製品がほとんどで、生餌のようにケージを用意したり、練り餌のように保存場所を圧迫するようなことがありません。
直射日光さえ避ければ、ケースのまま置いておけるため、保管場所に困ることがないでしょう。

コストパフォーマンスの良さもポイントで、練り餌と比較すると価格は控えめに設定されている製品が多く、日常使いに向いています
複数の爬虫類を飼育している場合や、食欲旺盛な個体のときは気兼ねなく使える固形餌が心強いです。

また、練り餌と比べて栄養価が高く消化も良いため、餌付けさえできれば固形餌だけで終生飼育が可能。メインの餌として十分に活用できます

固形餌のデメリット

あらゆる面で使い勝手が良い固形餌ですが、唯一の難点が嗜好性です。
練り餌と比較すると、昆虫成分の含有率や匂いが低く食いつきも劣り気味。特に肉食性の強い、生餌に慣れた個体や好みがはっきりしている個体は、なかなか口をつけてくれないかもしれません。

また同じ餌を与え続けることで飽きられてしまうリスクもあります。
栄養面では毎日同じものを与えていても問題はありませんが、拒食防止のためには複数の固形餌、練り餌や生餌も含めてローテーションするのがおすすめです。

高栄養であることから、与えすぎは肥満を招く危険がある点も覚えておきましょう。
そもそも飼育環境下では運動不足になりやすいため、給餌量と運動量のバランスを取りながら体型管理をしていくことが重要です。

練り餌と固形餌を与えるそれぞれのタイミング


爬虫類を健康的に飼育するには、年齢や健康状態に合わせて、適切な種類の餌をベストなタイミングで与えることが重要です。

同じ人工飼料でも、練り餌と固形餌は性質が異なるため、状況によって使い分けることでトラブルを防ぎやすくなります。

練り餌は拒食や便秘など工夫が必要なときにぴったり

消化機能が安定していない時期や、給餌に工夫が必要な状況は、練り餌が活躍するタイミングです。

例えばベビー期の、口が小さくて固形餌や大きな生餌が食べられないとき、練り餌ならばサイズや硬さを成長具合に合わせて調整して与えやすいでしょう。
積極的に水を取らせたい便秘気味の時などは、水分を多く含んだ練り餌が役立ちます。

また、拒食や食欲が落ちている個体に対しても練り餌が有効で、匂いが強く嗜好性が高いため、反応を示しやすいです。
ピンセットや指先で少量ずつ与えられる点も、食欲を戻すきっかけ作りになります。

固形餌は食が安定している日常的な給餌に最適

一方、固形餌が向いているのは、成長を促したい時期や、安定した給餌管理が求められる場面です。

ヤングサイズ以降でしっかりした体作りには、栄養価の高い固形餌が重宝します。
カルシウムやビタミンが配合されているため、栄養バランスもよく成長期の主食として使いやすいです。高栄養で消化が良いため、痩せ気味の個体でまずは体重を安定させたいときにも効果を発揮します。

また、多頭飼育をしている環境では、手軽に与えられる固形餌を使うことで給餌の作業負担を軽減できます。ストックが容易で毎回同じ品質の餌を与えられるので、健康管理もしやすくなるでしょう。

ただし、上記の通り与えすぎると肥満につながるため、量と頻度の調整はしっかりとしてください。

爬虫類におすすめの練り餌・固形餌6選


ここからは、おすすめの爬虫類の練り餌と固形餌をご紹介します。
製品ごとにそれぞれ違った特徴があるので、飼育している種類や飼育環境、飼育スタイルに合わせて選ぶ参考にしてみてください。

練り餌:レオバイト

【レオバイト】 50g レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ) 爬虫類向け人工フード コオロギ粉末95%だから食いつき◎ 虫以外の人工餌に

エコロギーの『レオバイト』は、レオパをはじめとした昆虫食の爬虫類に嬉しい、コオロギを主原料とした粉末タイプの練り餌です。

コオロギ成分が90%以上と高く匂いも強めに設計されているため、人工飼料の中でもトップクラスの食いつきを誇ります。
この嗜好性の高さから、生餌から人工飼料への切り替えをしたいときの導入として与えるといった使い方が特におすすめ。給餌成功率はメーカーの公表で驚異の96%と、ほとんどの個体が食べてくれること間違いなしです。

使い方も非常にシンプルで、粉末に水を加えて練るだけで完成します。
ただし、無添加で保存料が含まれていないため、一度練り上げたものは作り置きができない点は注意してください。

練り餌:レパシー スーパーフード グラブパイ

レパシー (REPASHY) グラブパイ 6oz(170g) 茶色

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レパシー スーパーフード グラブパイ』は、アメリカのレパシー社が開発した歴史のある練り餌で、定番製品として世界中の爬虫類愛好家に愛用されています

アメリカミズアブの幼虫を主原料としており、高い栄養価と優れた嗜好性が特徴です。
カルシウムやビタミンがバランスよく配合されているため、ダスティング不要でそのまま与えることができます

一方、作る時に少し手間がかかるのが難点で、熱湯で粉末を練りゲル状に固まったら、冷ます必要があります。
慣れるまでは少し面倒に感じるかもしれませんが、練った後のものでも冷蔵で2週間、冷凍6か月で保存できるので、多めに作って1回分ずつ小分けに保存しておけば、あまり大変さを感じずにすむでしょう。

上記のレオバイトなどに比べると食べない個体も多いとの声もありますが、一度餌付いてしまえば栄養価が高く使い勝手が良いので、総合的な評価は高いです。

練り餌:レオパゲル

Hikari(ヒカリ) レオパゲル徳用 150グラム (x 1)

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キョーリン『レオパゲル』は、使いやすいチューブタイプの練り餌です。開封してそのまま与えられる手軽さが特徴で、練り餌を初めて使う方にも扱いやすいでしょう。

密閉パッケージ採用で、外気に触れにくく常にクリーンな状態を維持できます。粉末タイプのように毎回練る必要がなく、チューブから適量を出すだけで済むため、効率よく給餌できるのが魅力です。

ただし、匂いがやや弱めに作られているためか、他の練り餌に比べて食いつきはやや弱め。もちろん個体差はありますが、嗜好性の高さを重視する場合は、他の製品と比較検討することをおすすめします。
一方で消化の良さには定評があり、胃腸への負担が少ないことからベビー期の個体や体調を崩しているときにも安心です。

練り餌:リックゼリー

Hikari(ヒカリ) リックゼリー ペット用 7グラム (x 6)

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キョーリン『リックゼリー』は、雑食性のリクガメ向けに開発された練り餌です。ゼリー状の食感が特徴で、普段の餌にトッピングしたり、単独で与えたりと幅広い使い方ができます。

栄養バランスに優れており、リックゼリー一つで、リクガメに必要な複数種類の野菜を混ぜたものと同程度のアミノ酸を摂取できる点も大きな魅力です。
栄養価の高さから、サプリメント的な位置づけで活用している飼い主も少なくなくありません。
雑食性リクガメの主食として利用するのはもちろん、草食性や肉食性の傾向が強いカメや雑食性のトカゲには、野菜や昆虫と併用して与えることで、バランスの良い給餌を実現できます。

作り方は簡単で、粉末に決められた水分を足して混ぜ合わせ、固まるのを待ちます。出来上がったゼリーは冷蔵庫で1週間保存できるので、多めに作っておき少しずつ使うことも可能です。

固形餌: トカゲブレンドフード

エキゾテラ GEX EXOTERRA トカゲブレンドフード400g 昆虫原料47% アメリカミズアブ使用 高嗜好性 いろいろな爬虫類の主食に

トカゲブレンドフード』は、GEXが展開するブレンドフードシリーズの雑食性トカゲ向けに開発された固形餌です。

アメリカミズアブの幼虫を主原料としており、高たんぱくでアミノ酸のバランスもよく、固形餌の中でも栄養価に優れているので、フトアゴヒゲトカゲやアオジタトカゲなどの雑食性トカゲの主食に向いています。
トカゲの種類や食性に合わせて、昆虫や野菜、他の人工餌料と併用するのもおすすめです。

ちなみに、雑食トカゲではないレオパなど他の生き物にも食べる個体が多いのもこちらの餌の特徴。メインにはできませんが、餌のバリエーションの一つとして活用を検討してみるのも良いでしょう。

固形餌:カメプロス

ヒカリ (Hikari) カメプロス フレーバー無し 爬虫類・両生類 550g

水棲カメ用の固形餌である、キョーリンの『カメプロス』。ミドリガメやクサガメなど、一般的な水棲カメの飼育で定番の人工餌料として広く普及しているロングセラー商品です。

同社の観賞魚用飼料でもお馴染みのひかり菌が配合されており、水の汚れやフンの臭いを軽減する効果が期待できます。
また価格が抑えめでありながら栄養バランスに優れており、メインの餌として長期間使いやすいのも嬉しいポイントです。
総合的に使い勝手が良いので、水棲ガメの餌に迷ったらまず試していただきたい餌と言えます。

まとめ:爬虫類の練り餌と固形餌を比較!メリット・デメリット、おすすめ餌6選


爬虫類の人工飼料である、練り餌と固形餌について解説しました。

練り餌と固形餌はそれぞれ性質や栄養素が異なるため、生体の成長段階や体調、飼育スタイルに合わせて適切に選び、使い分けると健康な飼育に繋がりやすくなります。

練り餌は、昆虫原料の配合率が高いものが多く、匂いがはっきりしていて嗜好性が高いのが特徴です。食いつきが抜群なので、生餌から人工餌料に移行させたい場合や、拒食時の給餌のきっかけに重宝するでしょう。
水分量が多いので、便秘気味の個体や、ベビー期のように消化が安定していない時期にも向いています。
一方で、価格がやや高く、鮮度管理が必要な点や、作り置きできない製品が多い点には注意が必要です。

固形餌はペレット状に成形された人工飼料で、保存性と管理のしやすさに定評があります。
常温保存できる製品が多くコスパが良いので、多頭飼育や長期飼育の際におすすめです。練り餌と比べると歴史が古く、栄養設計が完成されているため、ダスティングなしで与えられる点も初心者には扱いやすいでしょう。
ただし、嗜好性は練り餌より低く、同じ餌を続けると飽きられることがあります。また、高栄養な分、与えすぎると肥満につながる点には注意してください。

最近は人工餌の種類も増え、上手に活用すれば人工餌だけで終生飼育できる爬虫類も多いです。状況や環境に応じて組み合わせることで、より健康に飼育することもできます。
今回の記事を参考に、人工餌を与えてみてはいかがでしょうか。

ほかにもさまざまなコラムがありますので、ぜひご覧ください。