レオパの鳴き声とは!鳴き声の種類と対策、レオパが慣れる生活音について

レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)は、爬虫類の中でも比較的飼育しやすく、初心者にも人気の高いトカゲの仲間です。

穏やかな性格ですが、ときおり鳴くことがあり、「突然鳴き声を出した」「怒っているの?」と心配になる飼育者の方もいるのではないでしょうか。

基本的にレオパは、犬や猫のように頻繁に鳴き声を出す生き物ではありません。しかし、それでも鳴いているのには、それぞれ理由があります。

また鳴き方にはいくつかあり、その種類によって危険度や対応方法が異なるので、覚えておきたいです。

今回は、レオパが出す鳴き声について解説します。
鳴き声の例や、鳴かさないための環境づくり、生活音への慣れについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

レオパの鳴き声とは!例と危険度を解説

レオパは、基本的にほとんど声を出さない爬虫類です。しかし、特定の状況下では喉を鳴らすように、小さな声を出すことがあります。

鳴き声によってそれぞれ意味が違うので、どの鳴き声がどんな状態を示しているかを把握しておくことが大切です。

ただし、鳴き声の種類や鳴くタイミング・状況には個体差があります。そのため、あくまで一例として参考にしつつ、ご自身のレオパの様子と照らし合わせてみてください。

ここでは、レオパの鳴き声の例と、その危険度について解説していきます。

キュッ:排便時など・危険度☆☆☆

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「キュッ」という鳴き声は、レオパが排便をするときに出すことがあります。力んでいる状態がそのまま声になったもので、聞き慣れない飼育者は驚いてしまうかもしれませんが、危険度はほぼありません。

ただし、この鳴き声が続くようであれば、便秘気味になっている可能性も考えられます。レオパは水分不足になると消化がうまくいかず、便秘になりやすいです。

フンの状態や頻度を確認し、排便が滞っていると感じたら、水分補給を意識しましょう。なお、水入れには常に新鮮な水を入れておくことが大切です。

便秘については、こちらのコラムで詳しく紹介しています。

ギュー:興奮時など・危険度★☆☆

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「ギュー」という鳴き声は、給餌などのタイミングで興奮して出る声です。筆者が飼育している個体は、ギューッとビニールを伸ばすような音で、小さく鳴くことがあります。

この鳴き声は、単に餌に興奮しているだけなので危険度は低いです。

ただし、興奮状態が強いまま餌を与えると、思わぬ事故につながることもあるため、注意しましょう。
まず、ケージを開けたときに飛び出してくる恐れがあります。待ちきれない状態ですから、ピンセットではなく手に噛みついてくることもあるでしょう。

このような場合、すぐに給餌せず、いったん落ち着かせてから再開したほうが安心です。もしそのまま給餌をするのであれば、飛び出しに備えて周囲を確認し、速やかにエサを与えましょう。

給餌には、以下のコラムで紹介しているピンセットの使用がおすすめです。

ギャッ、ピィー:ストレス、危険を感じたとき・危険度★★☆

「ギャッ」や「ピィー」といった鳴き声は、レオパが身に危険を感じたり、強いストレスを受けたりしているときに出る声です。少し大きめに鳴くため、飼育者が聞いてすぐに「いつもと違う」と感じるでしょう。

レオパは大きな音に驚いたとき、過度なハンドリングが続いたとき、突発的な出来事で強い刺激を受けたときなどに、大きく鳴くことがあります。

このとき、鳴き声と同時にレオパが尻尾をゆっくりと左右に揺らし始めたら、威嚇のサインです。そのまま刺激を与え続けると、自分の尻尾を自切してしまうリスクもあるため、危険度はやや高めと言えます。

ハンドリング中やケージのメンテナンス中などに「ギャッ」「ピィー」という声を聞いたら、いったん中止しましょう。
まずは、レオパが落ち着くまでそっとしておくのがよいです。場合によってはその日は何もせず、ストレスの原因を取り除くことを最優先にしましょう。

プープー、シュー(鼻息):肺炎など・危険度★★★

「プープー」「シュー」といった荒い鼻息のような音は、危険度が高い鳴き声です。肺炎や鼻炎など呼吸器系の病気にかかっているときに、このような音が出ることがあります。

また、カルシウム不足などで引き起こされるクル病の初期症状として鼻を鳴らすケースもあるため、いずれにしても体調不良を疑いましょう。

このような鳴き声をするときは、鼻から泡が出ていたり、口を開けて呼吸していたりすることが多いです。これらは呼吸が正常にできていないサインのため、できるだけ早く爬虫類を診てくれる動物病院を受診しましょう。

いつもと違う鳴き声を聞いたら、まずは体調の確認をすることが大切です。

動物病院については、こちらのコラムも参考にしてください。

レオパを鳴かさない対策

レオパが鳴き声を出すときは、多くの場合ストレスや体調の変化などが関連しています。つまり、鳴き声を聞いてから対処するだけでなく、そもそも鳴かせない環境を整えることが大切なのです。

そのために、日々の飼育の中でレオパを鳴かさない対策を紹介します。

快適な環境づくりを心掛ける

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レオパが穏やかに過ごせる環境を整えることは、飼育の基本であり、鳴き声を減らすためのもっとも効果的な対策でもあります。温度・湿度が適切でない、ケージ内が不衛生であるなど、レオパがストレスを感じる状況が続くと、健康にも悪影響が出て鳴く可能性があります。

レオパの適切な飼育温度は、ケージ全体で25℃前後、ホットスポットは32℃程度が目安です。
湿度は50〜60%程度を保つことで、脱皮不全の予防にもなります。

温度計・湿度計をケージ内に設置して、日常的に確認する習慣をつけましょう。

また、シェルター(隠れ家)も重要です。野生のレオパは、実はよく隠れて過ごしており、それは生存戦略でもあります。流通しているブリード個体も同じで、ケージ内でも隠れるのはレオパの本能なのです。

そのため、ケージ内にはレオパが落ち着いて隠れられるシェルターを設置してあげましょう。
もし「ずっとシェルターに籠っていて心配」と感じたとしても、本能ですから問題ありません。むやみに引き出したり覗き込んだりするとストレスとなるため、そっと見守りましょう。

また、ケージの清掃も定期的に行い、フンや食べ残しをそのままにしない環境を維持することも大切です。

無理なハンドリング・温浴は避ける

レオパはそもそも、ハンドリングや温浴を好む生き物ではありません

確かに爬虫類の中では大人しく、ハンドリングさせてくれる個体が多いです。これは、長く飼育することで触られても平気になるだけであり、積極的にスキンシップを求める生き物ではない、と覚えておきましょう。

無理やり持ち上げたり、長時間ハンドリングし続けたりすることは、レオパにとって強いストレスになります。紹介したように、過度なハンドリングは「ギャッ」「ピィー」といった鳴き声や、威嚇・自切につながることがあるため、注意してください。

レオパが少しでも嫌がるサインを見せたら、すぐにハンドリングを止めてケージに戻しましょう

温浴も、必要以上に行わないようにしましょう。温浴は脱皮のサポートや便秘の解消に一定の効果がありますが、やはりレオパが本来好むものではありません。

温浴を行う場合は、30〜32℃程度のぬるま湯で、かつ短時間にとどめるのが安全です。できれば温浴を行わなくても済むように、日ごろから脱皮不全や便秘にならない飼育を心がけましょう。

ハンドリングや温浴は、飼育者とレオパの信頼関係を築くよい機会になりますが、あくまでレオパのペースに合わせることが大前提です。嫌がっているレオパを無理に扱うことは、鳴き声を出す原因になるだけでなく、レオパとの関係そのものを悪化させることにもなりかねません。

レオパは生活音に慣れるのか

レオパを室内で飼育していると、テレビの音や掃除機の音など、日常的な生活音がケージに届くことは避けられません。「うるさくしてしまって大丈夫だろうか」と、心配になる飼育者もいるのではないでしょうか。

ここでは、レオパが生活音に慣れるかどうかについて解説します。

大音量でなければ慣れることが多い

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人が話す声・掃除機をかける音・テレビの音など、日常生活の中で出る程度の音量であれば、レオパは徐々に慣れていくことがほとんどです。

最初は物音に反応してシェルターへ逃げ込む様子が見られても、同じ環境が続くうちに「危険ではない」と学習し、やがて気にしなくなるでしょう。

ただし、気を付けたいのは音の「大きさ」と「突発性」です。突然大きな音がすると、レオパは反射的に強いストレスを感じます。
扉を強く閉める音や、床に何かを落とした音など、急に大きな音が鳴ると、たとえ短時間であってもレオパにとって大きな負担になるのです。

そのため、日常的に静かな環境を整えつつ、急激に音量が上がらないよう配慮しましょう。

また、ケージの設置場所にも気を付けてください。テレビやスピーカーのすぐ近くや、人の出入りが多い部屋の扉付近などは避け、落ち着いた場所にケージを置いてあげましょう。

極端に大きな音や、突発的な音のしない環境を作ることが、レオパのストレスを減らすポイントです。

音楽に慣れるかは個体差あり

生活音とは少し異なりますが、BGMやラジオなどの音楽についても、危険でないと判断できれば慣れていく個体が多いです。ただし、個体差があるため、すべてのレオパが同じように慣れるわけではありません。

まず大前提として、音量には注意してください。大きな音はそれだけで刺激になり、ストレスになる可能性があります。

初めて音楽を流す場合は、小さめの音量にして反応を見ましょう。落ち着きなく動く、呼吸が荒くなる、といった変化がないかを観察してください。

筆者の実体験ですが、楽器の演奏音に慣れる個体もいます。吸音材をケージに取り付けて音の刺激を軽減しているものの、演奏中でもシェルターから出てきてそのまま眠ることも。

最初は警戒していても、繰り返し聞くことで「この音は安全だ」と覚えていく様子は、レオパの順応性の高さを示しています。
一方で、いくら時間が経っても、特定の音に反応し続ける個体も少なくありません。慣れない個体がいる部屋で、音楽をかけるのはやめておきましょう。

レオパの様子を日々観察することで、その個体がどの程度の音まで許容できるか理解し、ストレスの少ない環境にしてあげることが大切です。

まとめ:レオパの鳴き声とは!鳴き声の種類と対策、レオパが慣れる生活音について

レオパの鳴き声や鳴かさない対策、生活音への慣れについて解説しました。

レオパの鳴き声には複数あり、それぞれ危険度が異なります。

排便時や餌に興奮している場合は、それほど心配しなくても大丈夫です。

一方で、威嚇やストレス、病気の際の鳴き声には注意しなくてはいけません。
威嚇やストレスからの鳴き声の場合、まずは落ち着かせることが最優先です。病気の可能性がある場合は、早めに動物病院に連れていきましょう。

レオパを鳴かせないためには、温度・湿度の管理やシェルターの設置など、快適な飼育環境を整えることが大切です。無理なハンドリングや温浴は避け、過度なストレスを与えないようにしましょう。

また、生活音については、どの個体もある程度は慣れてくれますよ。

鳴き声の意味を正しく理解しておくことで、いざというときの対応がスムーズになります。
日々の観察を大切にしながら、レオパが安心して過ごせる環境づくりを続けていきましょう。