
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)は爬虫類の中でも初心者におすすめのペットであり、その人気は高まっています。
しかし、健康状態をチェックするポイントのひとつであるウンチの状態に悩む飼い主さんも少なくありません。
今回の記事では、レオパの便秘や消化不良について、原因から対処法まで詳しく解説していきます。
レオパの便秘とは?
便秘の原因として、水分不足や環境の変化が考えられます。また、便秘の対応策として水分補給や環境改善によって改善が期待できます。
水分不足の対処法
レオパは水分不足による便秘が起こりやすいため、水分摂取量に注意しなければなりません。しかし、必要な水分摂取を促すことが難しい場合もあります。ウェットシェルターの設置や人工飼料の給餌が効果的です。
ウェットシェルターは湿度を高めることができますし、水皿の部分から水分の補給する個体もいます。人工飼料は「レオパブレンドフード」などのように、水に浸してから与えるタイプですと、給水しやすいです。
ちなみに、水分摂取が十分なレオパは、皮膚が柔らかく脱皮で困ることも少ないと感じています。
便秘しにくい環境への改善
レオパの飼育環境を整えたり改善することが、便秘の解消に繋がります。特に、温度や湿度はレオパの健康に大きな影響を与えます。
新しく飼育を始めた場合や、ケージを変えた・引っ越した場合は、環境に慣れるまで便秘になることもあります。
その場合はレオパがフンをしやすいスペースを設けると、便秘を回避しやすいです。
レオパは自分の住処(シェルター)から離れた場所にフンをする習性があります。つまり、シェルターから遠い場所にフンをしやすい広さや床材などを用意してあげると、レオパが安心して排便しやすくなります。
レオパの腸閉塞とは?
腸閉塞は消化管が詰まった病気で、床材の誤飲や消化不良が原因となります。腸閉塞の予防策としては飲み込みにくい形状の床材に変更したり、消化しやすい餌を与えることが有効です。
床材の変更
基本的にレオパは細かいものを口に入れやすいため、床材の誤飲を防ぐことに着目して選ぶことが重要です。キッチンペーパーやペットシーツのような誤飲リスクが低い床材を利用することがおすすめです。
粒状の床材は餌を食べる際などに口に入り込みやすく、調に溜まりやすい傾向があります。予防対策だけでは腸閉塞が防げない場合は、動物病院へ相談しましょう。
粒上の底床材の中でも、カルシウムサンドは比較的粒が細かく排出されやすく、安全性が高いです。
消化しやすい餌の工夫
餌の消化を助けることが、便秘や腸閉塞の改善に役立ちます。
消化しやすい餌の工夫例として、コオロギを与える際の脚の切除が挙げられます。また、レオパが十分に噛めるサイズの餌を与えることも良いです。
練り餌タイプの人工飼料もおすすめです。
ただし、水分量が多めなのでフンが緩くなってしまうことも。おやつとして与えましょう。
整腸剤レプラーゼについて
爬虫類用の整腸剤レプラーゼは、便秘の解消を目的としたサプリメントです。
レプラーゼの使用方法
レプラーゼは、適切な使用方法によって便秘や消化不良の改善を目指すものです。エサにまぶすタイプと水に溶かすタイプがあります。
使用する際は、適量をやや水分のある餌と一緒に摂取させるのがおすすめです。
レオパの消化能力には個体差があるため、効果が現れるまで数日~数週間かかることもありますが、根気強く続けることが大切です。
改善しない場合は病気の可能性があるため、下痢が続くようなら動物病院に相談しましょう。
レプラーゼの注意点
レプラーゼには基本的に副作用がありません。しかし、餌を食べにくいほど過度に振りかけるのはよくありません。
軽くまぶす程度にすることで、レオパも餌を食べやすくなります。
ちなみに、レプラーゼをかけると餌の食いつきが良くなることがあります。
消化が良くなることで食欲も増進しますので、大きな固体に育てたい場合にもおすすめです。
便秘を予防する具体的な方法
レオパの便秘や消化不良を改善する方法はシンプルに「飼育方法を見直すこと」です。
生活サイクルを作る
レオパの生活習慣を見直すことで、便秘や消化不良につながる要因を排除できます。例えば、昼夜がはっきりしないような環境では、レオパの体内時計が整わず、フンをするタイミングを逃すことも。
薄明りで十分ですが、昼間はある程度の明るさを感じさせてあげることが、レオパの良い生活サイクルにつながります。
また、繁殖期間や脱皮の際にはウンチが出にくい傾向があります。この期間は特に慎重に観察し、レオパをそっとしておくことが大切です。
レオパの水皿について
飼育用品によっても、レオパの健康状態に影響が出ることがあります。水のみ用の容器は必ず設置しましょう。
「レオパは壁の水滴を舐める」というのも正しいですが、水皿があれば、普通にそこから舌でペロペロと水分補給します。
飲用水は常に新鮮な状態に、入れ替えてあげることで健康なフンを出しやすくなりますよ。
まとめ:レオパードゲッコーの便秘と消化不良の原因と対策!初心者も安心のケア方法
レオパは食いしん坊な個体も多く、爬虫類の中では便秘や消化不良になりやすいと言えます。
飼育環境を整え、適切な餌の与え方や水分補給を心がけることで、レオパの便秘を防ぎやすいでしょう。また、レプラーゼなどの整腸剤の使用も効果的ですが、正しい使用方法を守り、注意点も把握しておくことが重要です。レオパの健康が心配な場合や改善が見られない場合は、動物病院に相談しましょう。

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