散歩が不要で、餌やりは週1~2回程度で十分。
世話の手間やコストがかからず、初心者や一人暮らしの方にも人気を集めているのがヘビの飼育です。
「低コストで飼育可能」と言われているヘビですが、費用の大半は電気代が占めています。
つまり、ヘビを飼育するにはどのくらい電気代をおさえられるかが、コスト削減のポイントとなるのです。
今回はヘビの飼育にかかる具体的な費用や、節約のコツなどを解説していきます!
ヘビ飼育はお金がかかる?
ヘビの飼育にはあまりコストがかからないことで有名ですが、それでもある程度の設備や費用が必要です。
まずはヘビの飼育に必要なものや、それらの費用などについてご紹介します。
ヘビ飼育にかかる主なコスト
ヘビの飼育にかかる主なコストとしては、
- 初期費用(ヘビの価格や飼育ケージ)
- 餌代
- 光熱費
- 消耗品(床材やケージの掃除用具)の費用
などが挙げられます。
参考程度に、わたしが飼育しているセイブシシバナヘビの場合、初期費用が約40,000円、餌代はひと月1,300円程度です。
ペットの代表例とも言える犬や猫と比べると、結構安いと感じませんでしたか?
もちろん飼育するヘビの大きさや種類により多少は変動しますが、爬虫類の中でも特にヘビはお金がかかりにくいと言われています。
ポイントは床材・電気代!?
多くのヘビは温暖な気候を好む変温動物のため、ヘビの体温を維持するにはケージ内を暖かく保つことが必要不可欠です。
ケージを保温するための電気代は、ランニングコストとしてどうしても絡んできます。
また、意外と盲点なのが消耗品である床材の選び方。
ヘビの飼育に使用される床材には、安価なものから少々割高なものまでさまざまな種類があります。
これらの電気代や消耗品の費用をどこまで削減できるかが、飼育費用を節約する大きなポイントとなるのです。
ヘビの床材についてはこちら!
サイズ別!ヘビ飼育の節約術!
ここからは小型と中・大型のサイズ別に、ヘビの飼育コストを削減するコツをご紹介していきます。
小型ヘビ編
コーンスネークやセイブシシバナヘビなど、小型ヘビを飼育する場合の節約術を解説します。
断熱材で電気代を節約!
小型のヘビを複数飼育しているときや、在宅時間が短い場合、断熱材を使用した簡易温室を作るのが電気代の節約に効果的です。
断熱材はスタイロフォームや発泡スチロールが、温室の作成に向いています。
ケージより一回り大きい箱を断熱材で作り、ケージ内を保温しましょう。
ホームセンターなどでは、購入したスタイロフォームを希望のサイズにカットするサービスを行なっている場所もあります。
園芸用の簡易ビニール温室も効果的
目安として4匹以上の小型爬虫類を飼育者している方におすすめなのが、雨風から植物を守る園芸用の簡易ビニール温室です。
ラックの幅や高さが割と細かく選べるので、飼育ケージのサイズや数に合わせて適しているものを選びましょう。
真冬の時期はメタルラックのまわりをスタイロフォームで囲い、その上からビニールを被せればかなり保温が効くので、電気代を最小限におさえられます。
ただし、飼育環境によっては湿度が大きく変動する場合があるので、こまめに温室内を確認して換気や加湿を行ないましょう。
爬虫類用の保温器具を使おう
飼育する小型ヘビの数が少なければ、爬虫類専用の保温器具で温度管理するのが効率的です。
多くの爬虫類飼育者に愛用されているのが、こちらの暖突という商品。
輻射型の遠赤外線を使用したヒーターのため、設置箇所から下方の空気を爬虫類似てきた温度に温めることができます。
ヒーター自体は特殊な布で覆われているため、ケージ内で使用してもヘビが火傷をする心配はありません。
先ほどご紹介した温室に取り付けてケージをまるごと温めれば、より安全に使用できますね。
餌は通販でまとめ買いする!
ヘビの餌といえば、基本的には冷凍マウスだけで終生飼育ができます。
きちんと冷凍しておけばある程度は保存が効くので、通販などを利用してなるべく安くまとめ買いするのがおすすめです。
ただし、場所によっては店頭で購入したほうが安く済むこともあるので、近所に爬虫類ショップがあれば取り扱っている餌の値段を念の為確認しておきましょう。
中型・大型ヘビ編
エメラルドツリーボアやボールパイソン、ブラッドパイソンなど、中型~大型のヘビを飼育する際の節約ポイントをご紹介します。
温度管理はエアコンで行う!
中型~大型ヘビの場合はケージもそれなりに大きくなるため、飼育している部屋をエアコンで温めてしまうのが経済的です。
エアコンでの温度管理は特に乾燥しやすいので、湿度の変化に十分注意しましょう。
ここでひとつ注意したいのが、パネルヒーターの使い方です。
小型ヘビの飼育でも言えることですが、ケージ内の温度を保つ目的でパネルヒーターの設定温度を上げたりケージの底面全体を覆ってしまうと、ヘビが低温火傷してしまう可能性が高くなります。
本来は地表性のヘビのお腹を温めて餌の消化をスムーズにするものなので、保温器具やエアコンでケージ内の温度を保った上で、底面の一部分をパネルヒーターで温めましょう。
床材をシーツ類に変えてみる
消耗品である床材の費用も、飼育コストに大きく影響します。
小型ケージであれば見た目を重視した床材(サンドやヤシガラチップなど)を使用しても、費用面にはさほど影響を与えません。
しかし大型ケージともなると一度に交換する床材の量もかなり増えるため、キッチンペーパーやペットシーツなど、比較的安価な素材を床材として使用するのがおすすめです。
ただし、生体によっては床材の下に潜ってしまったり、切れ端を誤飲してしまう場合もあります。
マットにペットシーツを巻きつけて端をクリップなどで固定すると、ヘビの潜り込みを防止できます。気になる方は試してみてくださいね。
100均アイテムや衣装ケースを活用しよう!
ヘビの飼育ケージは体の大きさに合ったものを選ぶため、大型になるヘビを飼育すると成長が落ち着くまでに2~3度はケージを新調することになります。
そこでおすすめなのが、100円ショップのプラケースや衣装ケースを使ったケージの作成です。
「作成」と言っても、はんだごてで空気穴を数か所開ける程度。
わたしはボールパイソンのベビーを100均のシューズケースで飼育してますが、なかなか良いサイズ感です。
まとめ:ヘビを飼育する費用とは!ヘビのサイズ別に飼育コストと節約を考えます!
ヘビの飼育は世話の手間がかからず、低コストでてきるため、最近ではかなりの注目を集めています。
飼育費用をおさえるコツはズバリ、電気代の節約。
ケージの大きさや個数に応じて保温の方法を切り替えるのが、コスト削減のポイントです。
今回ご紹介した節約術を参考に、ヘビの飼育を楽しんでくださいね!
【関連記事】
爬虫類好きのライター集団です。
種類・飼育についてや素朴な疑問について掲載していきます。
より快適な飼育環境を目指して切磋琢磨しています!