爬虫類を飼育する上で欠かせない、ピンセット。餌を与えるときに使えるのはもちろん、細かい所のメンテナンスやレイアウトにも活躍するので、必ず一つは用意しておきたいところです。
手ごろなものでは100円ショップなどでも購入できますが、使い心地や安全性にこだわるのであれば、やはり爬虫類の飼育アイテムを開発しているメーカー製のものが群を抜いています。
定番アイテムであるピンセットは、各社から様々なタイプが販売されており、素材や先端の形状にバリエーションがあるため、生き物や用途に合わせて使いやすいものを選びましょう。
そこで今回は、爬虫類の給餌やお掃除で使いやすいピンセットを10種類ご紹介します。
それぞれの特徴を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
爬虫類のピンセット10選!

爬虫類の飼育におすすめのピンセットを10種類ご紹介します。
生き物を飼育するためのピンセットには、樹脂製、ステンレス製、竹製など色々な素材のものがあり、使い心地や適切な場面が異なります。
また形状も様々なので、例えば給餌用ならば生体の口の中を傷つけにくい先が丸いタイプ、レイアウトなら先が曲がっていて植物やアイテムを挟みやすいものなど、用途に合わて使い分けるのが良いでしょう。
GEX セーフティピンセット ステンレス
『GEX セーフティーピンセット ステンレス』は、柔らかく扱いやすいステンレス製のL字ピンセットです。
ブラック仕立てでケージ内で目立ちにくく、つまんだ餌が際立つので、生体がしっかり狙いを定めて捕食できます。視力の弱いモルフでも食いつきやすく、給餌がスムーズに進むでしょう。
L字型の先端は生体の口元に餌を運びやすいので、シェルターに隠れた個体へ給餌する際も便利です。
長く使っていると塗装が少し剥げてくることがありますが、素材自体がサビにくいため問題なく使い続けられます。
シンプルな作りなので、初めてピンセットを購入する方にもおすすめです。
GEX セーフティピンセット ステンレス ラウンド
『GEX セーフティピンセット ステンレス ラウンド』は、先端が丸く平たいラウンド形状のステンレスピンセットです。
先が広いのでマウスなどの大きめの餌もしっかり掴めます。また、万が一生体が勢いよく食いついてきても、口を怪我しにくい設計になっている点もポイント。勢いよく餌にとびかかる個体でも安心して給餌できるでしょう。
サイズ的に、ボールパイソンやオオトカゲなどの中型以上の爬虫類に適しています。
ゼンスイ コンプリートピンセット
『ゼンスイ ペットペットゾーン コンプリートピンセット』は、先端が丸く加工されたストレートタイプのピンセットです。
素材が硬くしっかりしているので、大きなマウスや魚などの餌を掴んだ時に安定感があります。力を入れてもたわみにくいので、重量のある餌を扱う時でも手への負担が少ないです。
カラーはレインボーカメレオン、チタンブラック、ピンクゴールドのおしゃれな3色展開。
メーカー担当者によると、レインボーカメレオンが最も人気とのことで、機能性だけでなく見た目にもこだわりたい方におすすめのモデルです。
GEX セーフティピンセット バンブー
『GEX セーフティピンセット バンブー』は、名前の通り天然の竹で作られたピンセットで、しなやかな使い心地と軽さが人気です。
生体に対しての当たりが優しいので、誤ってつついてしまったときに傷つける心配がなく安心して使用できます。
軽量で手が疲れにくいところや、繰り返し使用しても劣化しにくい点もメリットです。
素材の特性上全体的に太めの作りになっているため、小型ゲージでの使用にはあまり向きませんが、ナチュラルな見た目がレイアウトに良く馴染むので、自然素材にこだわりたい方にはぴったりの一本と言えるでしょう。
自然工房あまぷれファーム 爬虫類用ピンセット Colorful Fit Tweezers 2本セット
自然工房あまぷれファームの『爬虫類用ピンセット Colorful Fit Tweezers 2本セット』は、タイプの違うピンセットが2本セットになったお得な製品です。
組み合わせは2種類で、ストレートとL字がセットになった”スタンダードセット”と、グリッパーと呼ばれる先端がラウンドしたタイプと、スパークルと呼ばれる中央で曲がるクランプタイプがセットになった”グリッパー&スパークルセット”が販売されています。
中でもスパークルタイプは、中央から湾曲していて先端部分が視界に入りにくいので、生体の動きを観察しながら給餌ができるのが特徴です。
ピンセットにまだ慣れていない個体に給餌する場合に特に重宝するでしょう。またシェルターの奥に隠れている個体への給餌もしやすいです。
どのタイプも全長約20cmと短めで小回りが利くので、小型ケージや小さな生体を飼育する環境に向いています。
アクロ ステンレスピンセット 27cm 先曲タイプ
『アクロ ステンレスピンセット 27cm 先曲タイプ』は、コストパフォーマンスに優れたピンセットです。
比較的安価なので、お試しでピンセットを使ってみたい方や、複数の個体を飼育している場合、予備を持っておきたいときなどに重宝します。
先端は程よく丸みを帯びており生体の口を傷つけにくい仕様です。27cmという長さはケージ内での取り回しがしやすく、広めのケージでも使いやすいでしょう。
このシリーズはバリエーションが豊富で、先曲タイプのほかにもクチバシタイプやストレートタイプなどが展開されています。
生態の種類や、用途に合わせて選べるのは嬉しいですし、どれも手ごろなお値段なので複数種類をセットで購入するのもおすすめです。
水作 ピンセットスプーン
『水作 ピンセットスプーン』は、全長約13cmの小型ピンセットです。
片側がピンセット、もう片側がスプーンになったアイデア商品で、摘まむとすくうの2役をこれ一つで行えます。
ピンセット側の先端は丸みがあり、生体を傷つける心配がありません。小型なので小さな個体への給餌もしやすいでしょう。
スプーン側は、カルシウムパウダーなどをダスティングする際に便利です。
餌の準備から給餌までを道具を変えずに行えるのは、作業効率を重視する方には嬉しいのではないでしょうか。
小型なので、プラケースや小型ケージで小型の爬虫類を飼育している方におすすめです。
カミハタ 多目的ピンセット
『カミハタ 多目的ピンセット』は、長さ約22cmの手軽な樹脂製です。サビる心配がないので、水場のあるケージでも安心して使用できます。
プラスチック製というと硬くて扱いにくいイメージがあるかもしれませんが、こちらは絶妙なしなやかさを持っており、操作しやすいです。
ピンセットの先端部は程よく幅があり、給餌はもちろんフンの回収やメンテナンスなど幅広い用途に使用できます。
1本持っておくとさまざまな場面で重宝するでしょう。
スドー 給餌ピンセット270
『スドー 給餌ピンセット270』は、ポリカーボネート製のクリアカラーのピンセットです。
クリアカラーの最大のメリットは、汚れが一目でわかることでしょう。汚れたらすぐに気づいて洗うことができるので、常に清潔な状態を保ちやすくなります。
衛生管理を徹底したい方にとっては大切なポイントです。
27cmとやや大きめのサイズなので、中型以上の爬虫類の飼育におすすめ。給餌はもちろん、適度な大きさがあるのでフンの回収もしやすいでしょう。
カミハタ フィーディングピンセット
『カミハタ フィーディングピンセット』は、樹脂製ならではの軽さと、サビを気にせず使える耐久性が魅力のピンセットです。
樹脂製のピンセットはカラフルなものが多いですが、こちらは目立ちにくい黒色。生体を驚かせずに給餌できますし、餌を目立たせられるので視力の悪いもモルフにも使いやすいです。
長さは約23cmと、小型のケージや小さな個体にも使いやすいサイズ感です。機能がシンプルなので、初心者でも扱いやすい一本と言えます。
まとめ:爬虫類のピンセット10選!給餌やお掃除に使いやすいピンセットを紹介

爬虫類の給餌やケージのお掃除に役立つピンセットを10種類ご紹介しました。
ピンセット選びで重要なのは、飼育している生体のサイズや性格に合ったものを選ぶことです。
ステンレス製は耐久性が高くサビに強いのが魅力で、長期間使用したい方におすすめです。
生体を傷つけるリスクを減らしたい場合は、ラウンドタイプや竹製、樹脂製のものがよいでしょう。隠れがちな生体やピンセットに慣れていない個体には、L字やクランプタイプが使いやすいです。
また、給餌以外の用途も考慮すると、多目的ピンセットやスプーン付きタイプが活躍します。
フンや汚れの回収、ダスティング作業までピンセットで対応できるので効率よく作業が進められます。
いずれにしても、爬虫類のピンセットは「どれが一番良いか」ではなく、「どの場面に合うか」で選ぶことが大切です。
素材や形状によって使い勝手が大きく変わるため、それぞれの特徴を把握しておくと失敗が少なくなります。使いやすいピンセットを見つけて、より快適な爬虫類飼育を楽しんでください。
ほかにもさまざまなコラムがありますので、ぜひそちらもご覧ください。

幼少の頃より生き物が大好きです。身近なカナヘビからオオトカゲまでさまざまな爬虫類を飼育してきました。また水族館に勤務していた時は、爬虫類コーナーの担当もしていました。これまでの経験を活かして、爬虫類飼育が楽しくなるようなコラムを紹介していきます。

























