みなさんは飼育している爬虫類にどんな餌を与えていますか?
人工餌は栄養バランスがとれていて良いですが、爬虫類の食いが悪くなったという場合、冷凍マウスだとよく食べてくれることがありますね。
今回はその冷凍マウスの種類、メリット、大きさ、解凍方法などについて詳しくご説明します。可愛いペットに美味しく食事させてあげましょう。
冷凍マウスとは
冷凍マウスとは文字通り「冷凍されたマウス」で、主に爬虫類の餌として販売されています。
食べさせる爬虫類のサイズに応じて、数段階のサイズの冷凍マウスがあります。同じ爬虫類でも成長してきたら冷凍マウスのサイズもアップしたほうが良いとされ、飼育している爬虫類のサイズで選び分けることができます。
ヘビは餌を食べる頻度が低いため、栄養バランスの良い冷凍マウスが最適です。ヘビにとっての冷凍マウスは完全食と言っても過言ではありません。
ヘビに比べて頻繁に餌を食べるトカゲ類に与えすぎると肥満になるという声もありますので、トカゲ類に与える場合は体型に注意しましょう。また、トカゲ類のメインの餌を冷凍マウスにするのは止めた方が良いでしょう。
冷凍マウスの種類と大きさ
では具体的に、冷凍マウスの種類について説明します。
「自分の飼育している爬虫類にはどのサイズの冷凍マウスが良いだろうか」と迷った場合は、飼育している爬虫類自身の胴回りと同じくらいのサイズ~2倍のサイズのものを選んでください。
ピンクマウス:約2~4cm程度
冷凍マウスの中で最も小さいサイズがこちらのピンクマウスです。
生まれたばかりのマウスなので毛が生えていないためピンクに見えるのでこの名前が付いています。
とても小さく食べやすいので、爬虫類がベビーの頃に与えるのに最適です。ただ、マウスとして生まれてすぐの状態ということもありカルシウムが少量しか含まれていません。ですからピンクマウスをメインで食べさせる場合はカルシウム粉末でダスティングしてから与えましょう。
ファジー:約5cm程度
毛が生えてくる少し前くらいに成長したマウスです。
ピンクマウスを卒業したサイズの爬虫類に適しています。ファジー以上のサイズの冷凍マウスを与える場合はダスティングを行わなくても大丈夫です。
ホッパー:約6cm程度
ホッパーは、マウスとして活動できるサイズになったものを指します。
一番大きなサイズであるアダルトを与えるにはまだ早い、というサイズの爬虫類に与えてください。
アダルト:約8~11cm程度
成長しきったマウスを指し、ショップによっては「アダルトS、M、L」とサイズ分けしていることもあります。
栄養価は抜群で、安心して与えられる餌です。
冷凍マウスの解凍方法と与え方
こちらの項では、冷凍マウスを上手に解凍する方法、与え方のポイントについて解説します。
解凍はお湯で行うのがベスト
冷凍されたものは、ゆっくり解凍するのが良い方法です。栄養価も保たれますし、食味も損なわれません。
ですが電子レンジでの加熱のように急に熱すると「熱くされた部分は火が通りすぎて硬くなり、熱が通らなかった内部はまだ凍ったままで冷たい」というような、加熱ムラが生じてしまいます。
それを防ぐためには、与える数時間前に冷凍庫から出しておくのがベストです。ただ、忙しくてそういった時間が取れない場合は「湯せん」が手ごろに行える解凍方法です。
手ごろな容器に50~60℃のお湯を入れ、そのお湯の中にビニール袋に包まれた冷凍マウスを浸してゆっくりと解凍してください。
こういった非接触タイプの温度計があると、お湯の温度だけでなく温めたマウスの温度も確認出来て安心ですね。
冷凍マウスをお湯に浸しているうちにお湯は冷めて、ぬるくなってきますので、途中でお湯を追加すようにしましょう。
また、ビニール袋の中にたくさん空気が入った状態だと空気が温まって袋が膨らみ、冷凍マウスにお湯の温かさが伝わりにくくなってしまいます。ですからお湯に浸す前に、できるだけ袋の空気を抜いてください。
サイズの異なる冷凍マウスを解凍する時は、別々に解凍するか、大きいサイズの冷凍マウスのほうはさらに時間をかけて解凍しましょう。大きいサイズのほうが中まで温度が伝わりにくいためです。
解凍したマウスは、内側まできちんと解凍されたか必ず確認してから与えてください。冷たい部分が残っていると、吐き戻し、消化不良の原因となりかねません。
冷めないうちに与える!
せっかく解凍した冷凍マウスは、冷めてしまわないうちに与えましょう。
餌を食べる爬虫類たちは変温動物ですから、いきなり冷たい餌を食べると体温が下がってしまうことがあるためです。消化不良の原因になるので気をつけてください。
与える時は竹製のピンセットを使うと便利です。直置きでも食べてくれますよ。
まとめ:冷凍マウスとは!メリットや種類・大きさ、解凍方法と与え方を解説します
餌としての冷凍マウスを与えるメリット、適した大きさ、解凍方法などについて解説しました。
栄養価の高いものなので、上手に利用して健康かつ安全な爬虫類飼育を目指しましょう。
爬虫類好きのライター集団です。
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