バスキングライトの最適な高さとは!距離を調節して爬虫類の火傷を防ごう

バスキングライトはカメやトカゲなどを飼育する際の必須設備です。
爬虫類は変温動物であるため、特に寒い季節には欠かせません。

バスキングライトは設置距離により温度が変わるので、温度勾配を設計して配置します。
バスキングストーンなども併用して温度勾配を整えてあげると自由に温まったり休憩したりできるので、爬虫類にストレスをかけないように暖めることができます。

今回はバスキングライトを使う際に考える必要のある温度勾配が大切な理由や、バスキングライトの距離と温度の関係性などをご紹介します。

バスキングライトは設置距離で温度が変わる!

爬虫類を飼育する際にバスキングライトを使用する人は多く、特にカメにとっては必須品です。

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しかし、ライトの設置位置と爬虫類との距離によって温度が変わるため、近すぎて火傷をしてしまったり、遠すぎて全く甲羅干しができないなんてこともあります。

温度勾配が大切な理由

飼育ケージにバスキングスポットを作る際に、スポットの中でも高さを作ってライトとの距離を調節することで、温度勾配を作ることができます。
ここからはこの温度勾配が爬虫類飼育にとって大切になる理由をご紹介します。

自由な温度調節でストレスなく飼育できる

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爬虫類は私たちのように体温を自分で安定させることができない「変温動物」です。
温度勾配がないと、常に熱源を感じて暑くなってしまうことがあります。

温度勾配を作ることで爬虫類は好きなときに体を温められるうえ、暑くなったと感じたらバスキングスポット外で休めるなど、自分で調節できるようになります。

そのため、温度勾配を作ることはとても重要です。

しかし温度勾配を作る際に爬虫類の体高も計算してあげないと電球に触れてしまったり、近すぎたりして火傷を負うケースもあるので、メーカーが推奨する高さを保ちながら、温度勾配を作ってあげましょう。

バスキングストーンや流木の有用性

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温度勾配を作るためには石などを置くことも多いですが、ここでおすすめなのがバスキングストーンです。
さまざまなものが販売されていますが、次のような基準で選ぶと適したものを選びやすくなります。

  • 置いたときにグラつかず安定感がある
  • レイアウトの邪魔をしない
  • 爬虫類が乗る部分が凸凹していない

シェルターや安定感のある石や流木がおすすめです。

水槽のサイズに対して大きすぎると温度勾配が付きにくいです。また、レンガでもOKですが、鑑賞性にこだわるなら流木などが良いでしょう。

爬虫類はおなかを主に温めて、排泄のコンディションを保ちます。
そのため、爬虫類が乗る部分はこちらの岩のように、なるべく平たくなっているものを選びましょう。

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バスキングライトの距離と温度

バスキングライトは大きさや電球のワット数で温度が変わるものが多く、商品によって若干の差はあるものの、大まかな目安を知っておくことで設置距離も考えやすくなります。

ここからはバスキングライトのワット数による温度などを考えます。

25Wから150Wまでの目安温度

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一般的に爬虫類用のバスキングライトに使われる電球は25~150Wのものが多く、ケージの大きさにもよりますが爬虫類との距離を10~50cmの間にしている傾向が強いです。まずはそれぞれの電球が大まかな目安として、どの距離でどれくらいの温度が出るのかを表していきます。

25W 爬虫類との距離が10cmなら約35℃、50cmなら約24℃
50W 10cmで約50℃以上、50cmで約25℃
100W 10cmで約50℃以上、50cmで約26℃
150W 10cmで約50℃以上、50cmで約27℃

50W以上は10cm程度の距離では、すべて約50℃以上となっています。
爬虫類にとって危険性のある高温になってしまうので、50W以上のライトを使う場合は十分な距離をとるようにしてください。

生体ごとに快適な温度に調整しよう

バスキングライトを設置するときは、飼育している爬虫類に最適な温度となる距離に設置することが重要です。

上でご紹介したおおまかな温度も参考になれば幸いです。

注意点としてバスキングライトのパワー差はW数によって変わりますが、実は出力がメーカーによって異なることもあります。
また、ライトのタイプがサングローのものとサングロータイトビームでは照射にも違いがあるため、温度にも差が出てきます。

あらかじめ温度と距離の関係を調べておくのはもちろんですが、ケージの広さなども考えて爬虫類に適したものを選ぶことが大切です。

まとめ:バスキングライトの最適な高さとは!距離を調節して爬虫類の火傷を防ごう

reptile

バスキングライトはカメやトカゲなどの爬虫類を飼育するときに重要なアイテムですが、爬虫類との距離を考えてあげないとせっかくライトを設置しても温まりが弱かったり、逆に近すぎると火傷をしてしまう危険性があるため、爬虫類に適した温度になるように設置位置を考える必要があります。

またバスキングストーンなどを使って温度勾配を作ってあげることで飼育のストレスを減らすことも可能です。

爬虫類を飼育するときにバスキングライトの設置で悩んだらこの記事を参考にして、飼育する爬虫類に適した温度を保つようにしてあげましょう!

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