夜行性の爬虫類!種類と飼育時に気を付けたいこと5選!UVは必要かも解説

ヒョウモントカゲモドキやクレステッドゲッコーなど、ペットとして人気の爬虫類には夜行性の種類が多くいます。

比較的飼育がしやすく、これから爬虫類を飼ってみたい方の候補に挙がることも多い夜行性の爬虫類は、昼間はシェルターの中で休んでいて、夕方以降になると外へ出て活動することがほとんど。仕事や学校から帰宅する時間帯と活動時間が重なりやすく、夜に観察や給餌を楽しむことができるでしょう。

一方で、昼行性の爬虫類とは生活リズムが異なるため、照明や給餌の時間、湿度管理などには注意が必要です。夜行性だからと常に暗い中で生活させる必要はないため、適切な管理方法を知り、健康に育てていきましょう。

この記事では、代表的な夜行性爬虫類の種類と、飼育時に気を付けたいポイントをご紹介します。
夜行性爬虫類にUVライトが必要なのかについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

夜行性の爬虫類とは?昼行性との決定的な違いと魅力


夜行性爬虫類はその名の通り、日が沈んで周囲が暗くなる夕方から夜・明け方にかけて精力的に活動する生き物のことです。
日中はシェルターや物陰などでのんびりと休んでいることが多く、暗くなった時間帯から餌を探したり動き回ったりなど活発な様子を見せてくれます。

私たち昼行性の人間とは真反対のリズムで生活するように思われますが、日中家を空けることが多い方だと、帰宅後に調度よく起きだした爬虫類とコミュニケーションを取ったり、無理なく餌やりができたりと意外なメリットが多いため、近年ペットとしての人気が高まっています。

夜行性爬虫類は目がチャームポイント!

夜行性の爬虫類は実は非常に視力が良いことが分かっており、暗闇でも色や形を識別できる優れた暗視能力を有しています。

最低限の光を集めるために、暗い場所では瞳孔が丸く大きく開き、反対に明るい場所では細長く絞られるのは、多くの夜行性爬虫類が持つ大きな特徴です。

また、限られた光の中で視力を保つため、目自体が丸く大きく進化している品種が多いのも夜行性ならでは。まん丸の目はとても可愛らしく、一番のチャームポイントになります。

日光浴は必要ない

日が沈んでから活動を始める夜行性の爬虫類は、体の中に太陽光をあまり浴びなくても健康でいられる仕組みを備えています。

昼行性の生き物ほどしっかりとしたバスキングスポットを作らなくてよいので、ケージ内を比較的自由にレイアウトしやすいでしょう。

品種や個体によっては明るい光があまり得意ではないものもいるため、高光量のライトなども基本的には不要です。
自然な形で昼夜の明暗を付けてあげると、生活リズムが整い健康的な飼育に繋がります。

初心者にもおすすめ!人気の代表的な夜行性爬虫類3選


種類が豊富な夜行性爬虫類の中から初めて飼育する個体を選ぶならば、入手がしやすく、お世話が簡単な品種が安心です。

ここでは、初心者の方にもおすすめの夜行性の爬虫類を3種類ご紹介します。

愛嬌たっぷりの大定番!ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)


ヒョウモントカゲモドキは、レオパの愛称で親しまれている定番の爬虫類です。比較的丈夫で動きがゆっくりなので、初めて爬虫類を飼う方の入門種としても人気があります。

人に慣れた個体であれば、ハンドリングがしやすいのも魅力で、爬虫類と触れ合ってコミュニケーションを取りたい方も飼育を楽しみやすいでしょう。

体色や模様のバリエーションが豊富で、多様なモルフの中から好みの個体を探せるのも嬉しいです。
また、人工飼料を食べる個体が多いところも飼育がしやすいポイント。生きた昆虫に抵抗がある方でも気負うことなく、比較的手軽に給餌ができます。

壁を登る!樹上棲のクレステッドゲッコー


クレステッドゲッコーは、ニューカレドニア原産の樹上棲ヤモリです。

頭から背中にかけて入る細かな突起が、爬虫類らしいシャープな印象を受けます。対して目の上の突起はまつ毛のようでとても可愛らしく、このギャップに魅了される愛好者も多いです。

指先に壁面に張り付くための構造を持ち、ケージのガラス面や流木を器用に登ります。樹上棲ヤモリらしく、ケージ内をちょろちょろと立体的に動き回る姿を観察できるのは、クレステッドゲッコーならではの魅力でしょう。

専用の粉末フードを水に溶いて与えられるため昆虫を主食にする必要がなく、活き餌が苦手な方でも飼いやすい種類です。

むっちりボディと黒目!ニシアフリカトカゲモドキ


ニシアフリカトカゲモドキは、むっちりとした体形と大きくてまん丸の黒い目がとても可愛らしいヤモリの仲間です。見た目はレオパに似ていますが、より臆病な個体が多く、落ち着いた環境を好みます。

飼育面では、やや湿度を高めに保つのがポイントで、湿度管理を怠るとコンディションが落ちやすいです。また、人工飼料に慣れない個体も多く、コオロギやデュビアなどの生き餌が必要になる場合があります。

適切な環境の維持や給餌ではレオパなどよりも少し飼育難易度が高くなる傾向がありますが、可愛らしい顔立ちやゆっくりとした動きは見ていて癒されること間違いなし。爬虫類とじっくり丁寧に向き合いたい方におすすめの種類です。

夜行性爬虫類の飼育で気を付けたいこと5選


夜行性の爬虫類は、日中に休み夜間に活動する習性があることから、飼育環境でもその生活リズムに合わせて給餌やお世話の時間を調整する必要があります。
また、湿度や照明、シェルターの配置も健康を維持する重要なポイントです。

ここでは、夜行性爬虫類を飼育する上で気を付けたいことを5つご紹介します。

1.給餌は活動的な夕方以降に行う

夜行性の爬虫類に餌を与える時間は、シェルターから出て活動を始める夕方から夜が最適です。

部屋の中が暗くなってきて、ケージ内で動き回るような様子が見られたら、活動を始めたサイン。このタイミングで給餌をすれば、餌の食べがよく、食後に活動することで消化も促進されて、より活動的に有意義な時間を過ごせるようになるでしょう。

一方、本来は休んでいる昼間の時間帯は餌を見せても食いつきが悪く、無理に食べさせると消化器に負担がかかるため注意してください。

また、活動を始める時間帯には個体差があるので、普段から様子をよく観察し、個体の活動に合わせて給餌すると、生活リズムが整い健康な飼育に繋がりやすくなります。

2.夜間の湿度をしっかりキープしよう

夜間の湿度を保つのも夜行性爬虫類を健康に育てるコツです。

特に夜行性のヤモリには、野生では夜間に湿度が上がったり、周囲に夜露がついていたりする環境の中で活動している種類が多くおり、こうした爬虫類は飼育下でも活動する夜間に湿度を高めることで状態が整います。

種類に応じて給餌後に霧吹きをするか、脱皮前後はウェットシェルターに給水をして保湿をしましょう。
この時、ケージ全体を湿らせるのではなく、少し乾いた場所も残しておくと爬虫類が体調に合わせて、自分で好みの場所を選ぶことができておすすめです。

ケージ内が乾燥していると脱皮がうまくいかず、指先や尾の先に古い皮が残る脱皮不全を起こすこともあります。そのまま放置すると血流が悪くなり、ひどい場合には指先などが壊死することもあるため、湿度管理には注意が必要です。

3.眠っている昼間は静かに過ごす

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夜行性の爬虫類にとって昼間は、ゆったり過ごす休息の時間帯です。眠っていることも多いため、飼育者も必要以上に触らず、静かに過ごせる距離感を保つことを意識しましょう。

ハンドリングや大掛かりな掃除は、できるだけ爬虫類が起きている夕方以降を狙って行います。眠っているところを無理に引っ張り出すと、十分に休めずストレスを抱える原因になるため注意してください。

4.光る器具の使用に注意!昼夜のメリハリを付けよう

変温動物である爬虫類は、夜行性であっても種類に合った保温が必須。しかし、夜間に光が出る保温器具を点灯していると、昼夜の区別があいまいになって体調を崩してしまいます。

そこでおすすめなのが、パネルヒーターや光の出ない上部ヒーターです。
ケージ内の明るさを変えずに保温ができるため、夜行性爬虫類の体調を無理なく整えられます。

また、明るさに関しては、保温器具だけでなく人間が使う照明にも注意が必要です。夜遅くまで部屋の電気をつけていると、活動にメリハリがつかずストレスになることがあります。

とはいえ、人まで真っ暗な中で生活するのは難しいため、夜間はスマートフォンなどの強い光が当たるのを避ける、ケージの設置場所や周辺の環境に光を遮れるような工夫をするなど、できる対策をしてお互いがうまく生活できる環境を見つけていきましょう。

5.シェルターは複数あるのがベスト

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夜行性・昼行性問わず、爬虫類の飼育ではケージ内に暖かい場所と涼しい場所を作り、生体が自分で移動して体温調節をできるようにしておくのが基本です。
このとき、温度の異なる場所それぞれにシェルターを設置してあげると、より快適に過ごせる環境が整います。

シェルターが一つしかないと「暑いけれど隠れたいから我慢する」「涼しい場所に行きたいけれど丸見えで落ち着かない」といった状況になりかねません。
どこに移動しても居心地が良い環境があることで、爬虫類のストレスを軽減できます。

面白いことに、個体によっては寝床と排泄場所を使い分けることもあります。
筆者が飼育しているレオパも2個のシェルターのうち、片方を寝床、片方をトイレに使い分けているようです。

複数の隠れ家を用意することは、単に休む場所を増やすだけでなく、行動の選択肢を広げる意味でも非常に効果的です。

夜行性爬虫類の紫外線(UVライト)の必要性と選び方


夜行性の爬虫類はあまり日光浴をしないとお話ししましたが、紫外線が全く必要ないというわけではありません。

ここでは、UVライトを使用するメリットや必要性、夜行性爬虫類に合ったライトの選び方を解説します。

弱めのUV照明は健康維持に有効

夜行性の爬虫類の飼育に、昼行性のような強力なライトやバスキングスポットは必要ありませんが、木漏れ日程度のほのかな光を当ててあげることで、健康的な個体に育ちやすくなります。

野生の夜行性爬虫類は、日中、岩影や地面に空いた穴の中などに隠れて体を休めていますが、この間全く太陽光を浴びる機会がないわけではありません。隙間から入る弱い光から体の維持に必要な紫外線を取り込み、健康を保っているのです。

飼育環境では品種に合った適切な光量のUVライトをケージ内の一部に照射して、自然に近い環境を整えてあげると、より生き生きとした姿を見せてくれるようになります。

UV照明がもたらすメリット


夜行性の爬虫類にもUV照明を取り入れる大きなメリットとして、カルシウムの吸収を助ける効果が挙げられます。
紫外線に含まれるUVBを浴びると体内でビタミンD3が生成されて、餌から摂取したカルシウムを効率よく利用しやすくなるのです。

カルシウムは骨の形成や健康維持に欠かせない栄養素であり、特に体が作られていく成長期にはしっかり摂取させたいもの。UVライトと餌やカルシウムパウダーを併用することで、より健康な体に育ちやすくなります。

また、弱めのUVライトは昼夜の区別をしっかりつけるのにも最適。
昼間にライトを照射することで、飼育ケージの中でも「明るい間は休んで暗くなったら活動する」という、自然の生活サイクルを再現できるのも利点です。

夜行性爬虫類にUVライトを使用する注意点と選び方

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UVライトを選定するときは、飼育している爬虫類の種類がどの程度の紫外線を必要としているかを基準に選定します。この時目安となるのがUVBの強さです。

日光浴を好む昼行性爬虫類の場合はUVB100・150あたりの強いライトを使用するのが基本。一方、夜行性の爬虫類は強い紫外線を浴びる機会が少ないため、森林・熱帯雨林向けのUVB2.0程度の低出力UVライトを選定するのがおすすめです。

この時、実際に個体へ届く紫外線量は、ライトとの距離やケージの高さ、金網の有無などで変わるため、製品の注意書きに書かれた推奨距離などを確認してから設置するようにしてください。

また、ケージ内全体に光を当てるのではなく、照射範囲を絞って光の当たるところと影になるところを作るのもポイントです。
個体が自分で光の当たり具合を選べる環境を用意してあげます。
さらに、UVライトの点灯時間は日中の6~8時間程度に限定し、夜間は消して昼夜のメリハリをつけることも意識しましょう。

まとめ:夜行性の爬虫類!種類と飼育時に気を付けたいこと5選!UVは必要かも解説

夜行性爬虫類の特徴や飼育のポイントを解説しました。

夕方~明け方にかけて活動する夜行性の爬虫類は、仕事や学校から帰宅した後に、無理なくお世話ができるのが魅力です。
レオパやクレステッドゲッコー、ニシアフリカトカゲモドキなど、初心者でも飼育を始めやすい種類が多いところも人気の理由でしょう。

飼育をするときは、昼間はあまりいじらず静かに休ませてあげて、給餌や大掛かりな掃除などは生体が起きている夜間に行うと、ストレスを減らすことができます。また夜間の湿度や明るさに気を配り、落ち着いて過ごせる環境を整えてあげましょう。

カルシウムの吸収促進や昼夜のメリハリをつけるため、UVB2.0程度の低出力UVライトを設置するのおおすすめです。

爬虫類飼育ではその品種が本来どのような環境で暮らしているのかを知り、生活リズムに合わせて飼育することで、長く健康的に育成できます。
このコラムを参考に、ぜひ夜行性の爬虫類にも目を向けてみてください。